TULIP DIARY

届くといいな やさしい風に乗って

上を向いて歩こう

2018年08月31日 | 読書日記
上を向いて歩こう 佐藤剛 著 岩波書店
1961年に世に披露された歌「上を向いて歩こう」(永六輔作詞、中村八大作曲、坂本九 歌)について多くの資料を紐解きながらこの歌が当時世界中で歌われ、今でも日本人や外国の人々の心に響く歌として多くの人々に親しまれているのはなぜなのか、どうしてしてこれほどまでに人々を魅了したのかという事実と真実を追及したノンフィクション。図書館でたまたま見かけて借りて読んだ本です。「上を向いて歩こう」の歌は「悲哀な調子の歌、死者をいたむ歌。エレジー。」なのですが、六八九コンビ(永六輔さんと中村八大さんと坂本九さんを総称してそう呼ぶらしいです。)の方々の生まれ育った環境、考え方、経験、時代、この歌に係って来られたすべての方々のこの歌にかける情熱などのすべての要素が絶妙のバランスでうまくまとまった歌だということがこの本を読んでよく伝わってきました。歌詞とメロディーだけでなく、この歌を歌唱された坂本九さんのエルビス・プレスリー風のリズムに乗った独特のキュートな歌い方が、世界に通じるビート感を伴い、人々に何かしらのものを届け、悲哀を乗り越えた明るい未来を感じさせる歌であるということを自然に知らしめたことが大ヒットにもつながっていたと記載されていました。当時世界中では爆発的に飛躍してきていたビートルズがアメリカでは興味を示されずに「上を向いて歩こう」の歌のほうが当時のアメリカの十代の若者たちの心を強く引きつけ、大ヒットしたという事実も紹介されていて興味深かったです。時代を超えて、国境を超えて、something elseを人々に届け、歌い継がれていく歌はそれほど多くないので、「上を向いて歩こう」の歌がこれからも歌い継がれていく世の中であってほしいなあと思いながら読んだ本でした。
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クーラー

2018年08月30日 | ひとりごと
岐阜県の病院でエアコンが故障し、80代の入院されていた方々が相次いで熱中症で亡くなられていたというニュースには驚きました。クーラーの定期点検をされていなかったようです。昨日の報道ステーションのニュースの中でその病院で働いておられた方のインタビューが放映されていて、クーラーを直すつもりがなかったような内容のことも言われていました。いつも壊れていたらしいというお話もされていました。未必の故意に当たる可能性があるらしいです。この猛暑の中、クーラーをずっと付けていても熱中症になることもあると考えたら、日本中でも最も暑い地域のうちのひとつである岐阜で扇風機だけで乗り越えようとされていたことにも驚きました。この未必の故意は昔刑法の授業で教わり、試験が出され作文したことがあったなあと思い出しました。昨日、帰宅したら3階のクーラーの効きが悪く、しばらく冷風が出て来なかったです。ずっと暑いままでいろいろ試してみたら晩遅くなってから冷風が出てきて部屋の中はやっと涼しくなりました。このクーラーはもう付け替えていただいてから10年が経過しているのでそろそろ寿命がきたのかもしれないです。
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本の返却をしに図書館に

2018年08月29日 | ひとりごと
昨日、自宅の近所の図書館で借りた本を職場の近くの図書館に仕事の合間のお昼休みに返しに行きました。自宅の近所の図書館は自宅から少し距離があって、今度の土日にでも返しに行こうと思えば返しに行けるのですが、土日に図書館に出向くと他の用事ができないときがあるので、土日の時間短縮のつもりで寄ってみた次第です。大阪市立図書館ではどこの区で借りた本でも違う区にある図書館に返却することができるので便利ですね。私が予約して借りた本は自宅の近所の図書館が所蔵する本ではなくて違う区の図書館所蔵の本でしたのでどこの図書館で返しても次にこの本を予約している方が取り置きを希望されている図書館に移送される仕組みになっています。職場の近所にある図書館に入ったのはこれで2回目でした。本を返したらすぐ退散するつもりが長居してしまい、おまけに読んでみたい本を見つけ、数冊借りてきてしまいました。昨日自宅に帰ったら、別の予約をしていた本を指定された期日までに借りにきてくださいとの伝言メールが図書館より届いていました。この予約した本は自宅の近所の図書館を取置館に選んでいたので、今度の土日に借りに行かないといけなくなり、職場の近所の図書館に本をわざわざ返しに行かなくてもよかった結果になってしまいました。でも、読みたくなった本に偶然出会ったのでよかったと思うことにしておきたいですね。
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まるまる大阪環状線めぐり

2018年08月29日 | 読書日記
まるまる大阪環状線めぐり 土屋武之 著 交通新聞社
昨日、図書館で見つけて借りてぱらぱらと気になったところを読んだ本。2015年に発行された本で、大阪環状線の各駅にまつわる知られざる歴史やその駅の周辺の街の様子などが記載されている本です。大阪環状線のたくさんあるうちの駅の一つ、私が昔小さいころにうろちょろしていた玉造駅の記憶が合っているかどうか掲載されていた本が身近になかったので借りてきて読んだ本でした。玉造駅に昔、貨物駅があったと家族は言っていて、私の中ではコンテナが貨物線が通っていたところに積まれていた記憶しかなくて、1961年に貨物線は廃止になっていたという事実と貨物線が廃止になった後も利用されていたことがこの本に記載されていました。ひとつ気になっていたことが解決。もう一つ、昔の駅の改札が地下だったと家族が言っていたけれど、私の記憶では今のビエラ玉造がある付近に地上の改札があった記憶もあり、その記憶と家族の記憶が違っていたので確かめたかったのですが、そのことについては記載されていなかったです。後で、もう一度家族と話したら、地下の改札も地上の改札も両方あったということを家族も私も思い出し、なんとなく心の片隅に気になっていた他の方々にとったら別にどうでもいいようなことが解決できたのでこの本を読んですっとしました。この本は、昔の各駅の当時の様子を思い出せるような内容がいろいろと掲載されている本でした。京橋駅から大阪城公園駅の間だけ大阪環状線が高架でない理由も載っていました。環状線の外回りが上りで内回りが下りになっているということも掲載されていて楽しめる本になっていました。最近、環状線の駅それぞれに番号が付けられていて、外国から来られた方々は、この番号でどの駅かを知る上でとても便利になられたようです。車内で外国の方々が環状線の駅の番号に気を留めておられる様子をよく見かけます。ホーム上に降りる駅の階段やエレベータの位置も記載されていますし、大阪環状線の次の駅を案内する車内アナウンスはいつのころからか自動音声に変わっていて、車掌さんの独特のアナウンスを聞くことができなくなり残念ですが、国際的になってきている気がしました。この本を読んだら昔の大阪環状線と現在の大阪環状線の違いがよくわかり、時代の移り変わりを感じる本でした。
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ありえないほどうるさいオルゴール店

2018年08月28日 | 読書日記
ありえないほどうるさいオルゴール店 瀧羽麻子 著 幻冬舎
北の町でひっそりと営業しているオルゴール店でのお話。図書館で借りて読んだ本です。耳が聞こえない少年、四歳年上の女性との関係に悩む青年、音楽の夢をあきらめたバンド少女、不仲だった父の法事で帰郷した男性、ピアノを弾く少女、オルゴール店の向かいの喫茶店で働く女性、長年連れ添った妻が倒れて途方に暮れる夫の7編の短篇連作集でした。このオルゴール店は、オーダーメイドで、心の中に流れている曲、心に響いている曲、思い出に繋がる曲を色の違った小さな箱のオルゴールにしてもらえて、メッセージも入れてくれるといったお店でした。風変わりな男性店主が、この小説のタイトルになっている、ありえないほどうるさいほど聞こえる特殊能力の備わったいい耳を持っていて、お客さんたちの心の奥深くに流れて止まない人生のターニングポイントになったであろうその曲をピタリと占い師のように当てることができたのでした。お客さんたちの心の中にある大切な人との繋がりに欠かすことができなかったこのオルゴールの曲を聞くことでお客さんたちの奥深くに潜んでいたその人との欠かせないかけがいのない真実と絆に気が付くことができるといったほんわかとした優しいタッチのお話になっていました。オルゴールの音色が好きなので旅したときには何度かオルゴールを買って帰るのですが、オーダーメイドでオルゴールを作ってもらったことがないのでこういうお店があったらいいなあと思いながら読みました。自分の心の中に流れている曲は何だろうと考えると気が付かなかったです。自分のことはやはり一番わかっているようでわからないものです。この小説に出てくるお客さんたちのように実際いろいろな人たちと係る関係によってその人との思い出の延長線上に特別に心に響く曲というのが誰にでもあるということなのでしょう。
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切り替え

2018年08月27日 | ひとりごと
今日からいつもの仕事モード気分に切り替えないといけない日が始まります。先週まではいつもより10分遅く家を出て、1本遅い電車で職場に向かっていましたが、今日からいつも通りの電車で通勤することになります。小中高校は最近8月下旬より新学期が始まることが多く、すいていた電車が数日前から少しずつ混み始めてきました。仕事を休んでいる期間が長くなると仕事に行きたくないなあという気分になってしまっていますが、まだまだ暑い日が続いているし、空調のない職場での仕事はやはり身体に堪えるし、今月中旬から体調が万全ではないためかもしれませんが、気分も仕事をする上でも切り替えないといけない日です。昨日は、近所のスーパーに買い物に行った以外はどこにも行かずに自宅で掃除などの家事を済ませながら過ごしました。お昼ごはんに久しぶりにたこ焼き(我が家ではたこは入れずにたこの代わりにちくわを入れますのでたこ焼きというよりちくわ焼きですが)をしました。たくさん焼いて残ったので今日のお昼の弁当にも少し持って行くことにしました。午後からはテレビ中継していた阪神巨人戦を久しぶりに観戦しました。今年はいろいろ家の用事があってゆっくり見ることができていなかったですが、久しぶりに観戦できた試合でした。この日も最初阪神が大差をつけられて負けていたので今日も負けかと思っていたら、8回に6点も入れて結局9対8で勝利しました。今週から甲子園に戻って戦うそうですね。今日も暑そうです。もうそろそろこの暑さが少し和らぐようになってもらいたいものです。
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火花

2018年08月27日 | 映画鑑賞日記
レンタル店で借りてきた4本目は『火花』でした。芥川賞受賞の又吉直樹さん原作の映画化作品です。原作は読んでいませんでした。笑いを求めて漫才をしている芸人徳永(菅田将暉さん)と芸人で師匠の神谷(桐谷健太さん)が出会い、10年間に渡って人々に笑いをとどけるためにもがき奮闘する様子を描いたお話でした。人を笑わす仕事で成功することは難しいことでしょうし、心の底から人を笑わすことができるということは真似できないひとつの素質のような気がしました。4本借りると1080円で借りることができますよと言われたレンタル店のお兄さんのオススメに乗ってしまって今回も4本欲張って借りてしまいましたが、休み中だったので、4本見終えるのはそれほどしんどくなかったですね。
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森の宮遺跡

2018年08月26日 | 旅日記
昨日、JR森ノ宮駅から北に約3分くらい行ったところの森ノ宮ピロティホールの地下にある森の宮遺跡の展示室が公開されていたので見学してきました。この展示室は期間限定の公開で、公開されているときは無料で見学できる施設です。今月の公開日は今日26日の午前11時から午後3時までです。






森の宮遺跡は、大阪市中央区森ノ宮中央2丁目にある、森ノ宮ピロティホールを中心として、付近一帯に広がっている遺跡で、今から5000年ほど前の縄文時代中期から人が住み始めた可能性があるそうで、当時、河内湾と呼ばれる海があったことがわかっていて、弥生時代中期には淡水の湖に変化したと考えられているそうです。森の宮遺跡で見つかった貝塚の調査で、貝塚の下の層からは海にすむマガキが多く見つかり、上の層には淡水にすむセタシジミが見つかったことで、海であった河内湾から湖の河内湖に変わっていったという河内平野の形成過程を明らかにする上での貴重な資料になっていると説明文に記載されていました。







遺跡から掘り出された30代女性の人骨が展示されていました。約148センチくらいの身長の女性だったことがわかっているそうです。当時の平均的な身長だそうです。






展示室には貴重な資料が展示されていました。
この後、家に帰っても誰もいないので、この近くのスーパーに買いものに行く前に、陸軍墓地に寄ってみました。子供の頃よく来た陸軍墓地は大阪市天王寺区の三光神社の近くにあります。



空堀地蔵が陸軍墓地の敷地内にありました。
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通りすがりで遭遇

2018年08月26日 | ひとりごと
昨日の午前中、買い物に行く途中に、大阪城公園に寄ってカメラの撮影の今月最後の練習をしようと思い、自転車で散歩してきました。自転車で走り抜けていたら、大きなカメラを持たれた方々がたくさんおられました。そこで、自転車を遠くに止めて、聞いてみるとオオルリがいるとのことでした。一眼レフの立派で大きなカメラを持たれた方々の中に混じって望遠の効くコンデジで一応撮影してみました。他力で、通りすがりの撮影でした。オオルリと確かにこの耳で聞いたのですが、後で考えたら、オオルリとコルリを聞き間違えたのかしれないし、聞いた方が間違って言われたのかどちらかでした。今となればどちらでもいいけど、なんせ便乗で撮影しただけなので、鳥の名前に詳しくありません。お一人だけに聞いただけだったのでこれからは念のためもう御一方に聞いて見ないといけないと何も知らなかった私は反省しました。いろいろなサイトで確かめるとルリビタキにも似ていたしコルリにも似ていたけれど、結局コルリの雄だったようです。撮影したことがなかったかわいくてきれいな鳥を初めて撮影できたことに変わりはないのでよかったです。10年前までこの付近、早朝によくウォーキングをしていたところでした。




下の写真は歩いていたら飛んできて木の枝に止まっていたムクドリを撮影。

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メアリと魔女の花

2018年08月25日 | 映画鑑賞日記
借りてきた映画3本目はスタジオポノック製作のアニメ作品『メアリと魔女の花』でした。ある夏休み、赤い館に引っ越してきた主人公の少女メアリが森の中で夜間飛行という青い神秘的な花に出会ったことでとんでもないことに巻き込まれるといったストーリー。夜間飛行の花は魔女の世界から盗み出されてきた花でした。その花から期間限定の魔法をもらい、ほうきに乗って魔女の国にあるエンドア大学に入学することになったメアリ。そこで、不思議な校長マダムと不思議な実験を続ける科学者ドクター・デイと出会うのですが、彼らは魔法を使ってある企みがありました。魔女の国に係ることになってしまったメアリがある紙の切れ端を渡してしまったことがきっかけになって、赤い館の近所に住む少年ピーターが魔女の国に捕らわれてしまいます。後半はピーターを助けようとメアリが奮闘する様子が描かれている作品になっていました。奮闘しながら、不器用なメアリがたくましく成長していく姿には魅了します。「魔法なんていらない。」とメアリが力強く言い放つシーンはこの映画で一番言いたかったことなのかもしれないなあと思いながら観賞。しっかり見ないと気がつかないような小さなものや何気ないものにも視点を注ぐことを忘れない描きかたには好感が持てました。背景が非常に美しく、たくさんの花々が鮮明に美しく描かれていて、大人が見ても十分楽しめる見ごたえがある作品でした。エンドロールに流れていた主題歌RAINはこの映画にぴったりの曲でした。虹の歌詞がこの映画の主題を上手に表現されている歌詞だと思いました。
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