TULIP DIARY

届くといいな やさしい風に乗って

センセイの鞄

2007年11月15日 | 読書日記
センセイの鞄 川上弘美 著 新潮文庫
居酒屋で37歳のツキコさんが高校時代の恩師である国語のセンセイと
偶然出会い、高校時代の恩師と教え子という関係から
静かで穏やかな会話を通して恋愛感情を抱くような関係になっていく・・・
しかしながらそのような気持ちを抱いても
穏やかで静かな関係に変わりはないのである。
センセイとツキコさんのほのぼのしたちょっと切ない小説だった。
センセイとツキコさんが交わす会話のやりとりはとても楽しい。
センセイとツキコさんが本当に街の居酒屋やそのへんを歩いていて
本当に会話しているように気取らない文章で書かれている。
この小説に登場してくるセンセイの奥さんや
居酒屋の主人サトルさん、ツキコさんの高校時代の同級生小島君らの
独特の味わいを持つ人物像がうまく表現されていて面白かった。

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