つれづれ日記

不動産鑑定士 佐藤栄一が仕事や生活で感じたことをつづります

外構について

2012-10-22 17:43:11 | 不動産評価(専門)
仕事上の必要から、最近、「外構の評価」について勉強を始めました。

外構とは、建物の敷地周りの囲障(塀やフェンス等)、門、路面舗装、駐車場付属品、庭木、花壇等を指します。

伝統的な不動産の評価では、これらは、土地または建物そのものではないため、軽視あるいは無視される傾向にありました。

しかし、最近、周辺環境にマッチした外構がその不動産の価値を高め、さらにその集合によって地域の品格にも良い影響を与えることが意識されるようになり、外構に積極的に経済価値を認めるべきではないかという議論が行われています。

もちろん、外構は、外構だけでは余り意味をなさず、土地・建物と一体的に機能してはじめてその価値が見いだされるものです。

外構については、評価上の蓄積が少なく、”不動産鑑定評価基準”でも直接的には取り上げられていないため、扱いが難しいのですが、少し突っ込んでみようと思っている日々です。