これが私の生きる道

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「容疑者Ⅹの献身」再考

2009年08月23日 17時39分05秒 | 映画
今日録画しておいた「容疑者Ⅹの献身」を見ました。
ドラマからの派生映画としては中々良かったと思います。
でもテレビ局主導の映画につきものの過剰な演出もあって
殺害現場の検分の際の、ヘリコプターやら捜査員の異常な多さ、
雪山登山なんかは基本的には地味な事件なので
ちょっと派手にしておこうかという姿勢が見えました。
あと最後の方のwiiをやっているシーンも
スポンサー関係の姿がちらちらして嫌でした。

映画館の大画面大音量は魅力的ですが
マナーの悪い人が周りにいてイライラする位なら
家で見た方がいいなぁと思う映画でした。

この「容疑者Ⅹの献身」は小説、舞台、そして映画と楽しんできましたが
どれも面白い珍しい作品です。
推理小説はトリックの出来がその作品の出来のほとんどを左右するんですが
この作品はそれにプラスして物語の面白さもあり、
その一つに石神が何で見返りがないのにそんなことまでするんだ、
ということがあります。
言うなれば「無償の愛」ですがそれを実行する凄さにかなり惹かれるのです。
やっぱりリスクの見返りにリターンを求めてしまうじゃないですか。
自分も何か犯罪を犯すなら自分の為ではなく
愛する人の為にできる人間になりたいです。

この作品では石神と湯川という二人の天才が出てきますが
今まで学問でよく勉強できるなぁという人にあったことはあっても
天才だなぁと思う人には会ったことがなくて
実際はどんなもんなのかなぁって。
多分自分が天才じゃないから気づかないだけなのかもしれないけど。

例えば数学の先生とかあんなよく分からない公式を理解して
計算できるっていうだけですごいとは思うんですけど
おそらく数学者と呼ばれる人達はそんな先生が分からないようなことも
研究とかしているんですよね。
先生からしてみればそういう数学者の人達への
嫉妬心ってあるんでしょうかね。

思うに学問的に天才的な人って学校の先生にはならない気がするんですよね、
天才は凡人の考えていることが理解できないし、
先生には対人関係の能力も求められますから
どっちが上とか下とかいう問題ではないんですけど。
これはプロゴルファーとレッスンプロの関係性にも似ているところがありますが
才能への嫉妬があるような気もするんですよね。
一度聞いてみたいです。

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