ピアニスラー

ゴールド・フィンガー、ハイパー・ピアニスト矢沢朋子のブログ

ラベック姉妹

2017年10月04日 | 現代音楽

このCMを見た当時は:まだヤザワに蒙古斑があった頃の遠〜い昔の話

思い出して懐かしくなって検索してみれば、ちょこちょこと「お宝映像」があったので貼りますよ〜

まずはコチラ。今見てもカッコいいよね〜

 

サントリーウィスキー21 CM ラベック姉妹

 

本当に売れてたから、逆にプロモビデオもあまり残ってない。昔のことなのでテレビ出演も多かったけど、著作権も映像権も放送局が持っているのでアップも出来ないんでしょうね。

そんな中、貴重な若かりしコンバト学生時代の映像が 

 

2分40から、なんとメシアンの『アーメンの幻影』を暗譜で弾いております   

 

Katia et Marielle Labèque, Rock et Baroque

 

もともとラベック姉妹は、このメシアンの『アーメンの幻影』をコンバト学生時代の17歳とか15歳の時にメシアンの前で演奏して、「お嬢ちゃん達はすぐにアメリカへ行きなさい」とメシアンに言われてアメリカに行ってメジャーデビューしたんですよ。

 

この『アーメンの幻影』と『バルトークの2台のピアノとパーカッションのためのソナタ』は、ラベック姉妹の演奏が1番です両方とも、もちろん持ってます

バルトーク:2台のピアノとパーカッションのためのソナタ
カティア&マリエル ラベック
 

 

インタビューでも答えてるように、もともとメシアン、ブーレーズ、ベリオなど現代音楽を得意としていたので、リズムのキレがいいし、譜読みも早い。「現代音楽って美人が弾くもの」だと刷り込まれて育ちましたよ

 

しかしいくら美人でも現代音楽ではコマーシャルに出たり、2000人キャパの大ホールを満員お札にして回るツアーは出来ない

 

それで「ラプソディ・イン・ブルー」なワケですよ。スゴくイイ曲だし、音楽史的にも重要な曲だし、ヤザワも大好きだけどね。でもそれ以降、メシアンとか弾かなくなってしまって、生のメシアンは聞いた事ないんです。聞きたかったなぁ〜。ブーレーズのストルクチュールとかも

 

バーンスタインは日本で何回か聞きました。コレよりはヤザワ的にはバルトークとかメシアンの方がずっとカッコいいとは思うけど、過密スケジュール・ツアーなら、この程度に抑えておかないと体力が保たないからね。

Katia & Marielle Labèque: West Side Story

 

コレでも だんだんと疲れてくるようになると・・

フィリップ・グラスも悪くない

 

 Katia and Marielle Labèque; 4 movements (Philip Glass)

 

けっこーイイじゃん。これなら毎日コンサート出来るかもね

2015年にラベックはグラスの2台ピアノのコンチェルトを初演してます。

グラスはまだもう1曲、ラベックに書く予定みたいですよ

 

トシだから、というだけじゃなく、ラベックの自主レーベルKLMから出してたサティのアルバムが素晴らしいんです

今は絶版状態ですが、近々グラモフォンから再販されるんでしょうね。

 

サティは高橋悠治、高橋アキさんのもイイ。でもやっぱりラベックかな。やはり現代音楽を弾くピアニストのサティは、ヘンにまったりとしてなくて、サティのダダイズムも十分理解して表現しているから奥行きが深い。

その点、クラシックしか弾かないピアニストがサティを弾くと、和声課題を酔って弾いてるような気味悪さが出てしまう。「ダダイズム」に古典的ロマンチック・アピールは無用なのさ。

 

これまで世界中にクラシック音楽のファンを増やして業界に多大な貢献をしてきたラベック姉妹。今後は2台ピアノの新曲を手がけて、2台ピアノや連弾のレパートリーを増やしていってほしいです。

ジョン・アダムスとかも合うんじゃないかな〜

そしてやっぱりメシアンもまた弾いて欲しい〜〜〜

 

Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Minimalist Dream House

2017年10月03日 | 現代音楽
論文(予定。未定)作成時に見つけた資料のひとつ。こちらはMP3のダウンロード。
 
 
 
2013年にラベックのレーベルKLMからリリースされた後、2016年にグラモフォンからディストリビュートされたアルバム。今年まで気がつかなかった・・うかつ。。
 
ラベック姉妹はヤザワのアイドルです
 
学生時代に出会って以来、東京のコンサートはほぼ行ったと思う。近郊でもプログラムが違えば行ってたし、パリでももちろん通いました。
 
ラベックに出会わなかったらピアニストにはならなかった。
 
ベートーヴェンとかショパンとか、そんなに好きじゃないから。ベートーヴェンは受験で散々弾きすぎてイヤになったし、ショパンもヴィオルトゥーソだけどダサい。基本・ドビュッシー以前の音楽は、音大でやりすぎて、イヤになってるんです。もう沢山。卒業してまでベートーヴェンとか弾いてるヤツはエラいというか謎。
 
 
それで:音大時代に、早速・ピアノ・デュオを同級生の公美ちゃんと組んで、公美ちゃんはカティアみたいなカーリーで背もヤザワより低かったので、「ヤザワがマリエル役」とか言いつつ、第1ピアノはヤザワが弾いてたという
 
当時の彼女達の衣裳はサンローランで、学生にはとても手の届かないハイ・ブランドだったけど、真似してブラック・パンツにサンローラン風のブラウスを着て試験も受けたものだった。
 
その後、卒業して公美ちゃんは梶本音楽事務所の副社長にまでエラくなり、エラくなる前は「ラベック姉妹の関東近辺ツアーの運転手」という、ヤザワが代わりたいような要職もしてたという。
 
「会わせてーっ 」と随分頼んだものだったけど、激・過密スケジュールで叶わなんだ
 
 
 
へ〜・・ラベックがミニマルでアルバム作ってたんだ〜 どれ
 
 
とCDが欲しくてタワレコでポチッと注文してみれば、宣伝文には書かれてなかったウィリアム・ダックワースのタイム・カーヴ・プレリュードが5曲入っていて、しかもアルバムはダックワースに捧げられていたのでした
 
 
もう驚愕を通り越して、感激のあまり泣いてしまいました
 
 
仲良しだったビル(ウィリアム)。ダックワースの曲が、クラシックの名門グラモフォンからリリースされる日がくるとは・・・
 
 
2012年に亡くなったダックワース。生きていればラベックとコラボする機会もあっただろうに。せっかくラベックのような超メジャー・アーティストが取り上げたというのに。あともうちょっとでアルバムも完成したのに
 
 
ヤザワは90年代からダックワースのタイム・カーヴ・プレリュードはずっと弾いてきてます。
 
 
最初にビルの曲を知ったのは、日本でアメリカのアンサンブルが”Simple Songs about Sex and War”を紹介したのを聞いて、「すごく面白い」と思ってピアノ曲を探して見つけたんです。
 
'98の年末にNYに住んで、初めて行った業界パーティーにビルが来ていて、紹介されて、大感激して:「あなたの曲を'90からずっと弾いてます」と自己紹介して以来の付き合い。ヤザワの日本での企画にも2度来日してくれて、NYのヤザワのコンサートには欠かさず来てくれて、ビルの大学のレクチャー・コンサートにも呼んでくれたんです(←英語だったから、すごいプレッシャーでしたけどね
 
 
そのビルの曲を、あろうことかヤザワのピアノの女神のようなラベック姉妹が弾いてる
 
これが感涙せずにおれいでか
 
ビルにCDを手に取って欲しかったけど、きっと天国で聞いてます。
 
 
ちなみにヤザワもタイムカーヴ・プレリュードとイマジナリー・ダンス(これもスゴくイイ曲)を入れたアルバムを作ってます。ヤザワのファースト・ソロ・アルバム" Transition"。
 
 
こちらはインポート。両方とも同じ。レートによって安かったり高かったりするみたい。
 
Transition
Tomoko Yazawa
 
 
そしてSimple Songs about Sex and War も、ちぃ姐とのアルバム、Cabaretに入れてるんです。これはヤザワの初プロデュース・アルバム。
 
Cabaret
三橋千鶴
 
 
こちらはやはりインポート
 
Cabaret
 
 
 
 
 ラベックはタワレコのサイトではCDが買えます。こちらは英語だけど曲目解説付き。
 
私はコンピュータがクラッシュしてダウンロードで買った曲をずいぶん失ったことがあるので、お気に入りはCDを買うようにしてます。外付けHDも壊れることあるらしいから
 
 
 レディへも入っていて、やっぱりラベックはセンスがイイ。そしてヤザワも大好きなエイフェックス・ツインも入れてるさすが
 
やっぱり私の女神だけのことはアル。てゆーか、自分はラベックのDNAを分けてもらったと思ってるんです。
 
 
いつの日かお会いしたい。感激のあまり倒れるかもしれないけど

  • ラベック姉妹による、ジャンルを越えた音楽の旅

    ガー シュウィンの《ラプソディ・イン・ブルー》の2台ピアノ版で聴衆を熱狂させた1980年の国際デビューから、ラベック姉妹はクラシック音楽、コンテンポラ リー・ミュージック、エレクトロ、ロックそしてジャズを次々に巡る音楽の旅を繰り広げています。この2枚組のアルバム《ミニマリスト・ドリーム・ハウス》 は再発売ですが、オリジナルは2013年、ミニマリスト・ミュージック50周年を記念してリリースされました。テリー・ライリーの《In C》が典型的なその起源からエレクトロニック音楽と同様に前衛的なロックにおける最新の動向に至る音楽の歴史をたどっています。《CD 1》はジョン・ケージ、フィリップ・グラス、マイケル・ナイマン、アルヴォ・ペルト、そしてハワード・スケンプトンによる作品でラベック姉妹のみによる演 奏。《CD 2》ではブライアン・イーノ、エイフェックス・ツイン、そしてレディオヘッドのような新しいムーヴメントを織り込んだ音楽を届けます。
    こ こでは、ラベック姉妹がギタリストのダヴィッド・シャルマンやドラマーのラファエル・セギニエに代表される"ロック・カルテット"に囲まれています。二人 はこのアルバムにオリジナルの曲も書いています。ラベック姉妹のアイディア豊富で果敢に挑戦するすばらしい演奏で聴くことができます。
    ユニバーサル・ミュージック/IMS  発売・販売元 提供資料 (2017/04/26)

Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

人に教えると頭が整理される

2017年07月16日 | 現代音楽

あづ〜い。家の中は涼しいけど家の中に居ても日焼けしていくという。

 

紫外線がコンクリを通過するとはね それとも窓ガラス?遮光カーテンなのに。

日焼けはしたいから構わないんですが、体力を消耗するんですよ。本土の人間にしてみれば「小麦色の肌は憧れですからネ。

沖縄の女性は「白い肌」をキープするために:ムスリムのような格好です。黒で・長袖・長ズボンに帽子に日傘。ムスリム・ファッションは日焼けによる疲労を防ぐ目的もあるんですね。

 

読まなきゃいけないものがいっぱいあるというのに、ちょっと買い物に出かけると暑くて疲れて眠くなっちゃう。足が痛いせいもあるけど。

今度は英語。眠くもなるわな

1杯飲みながら読みますか

紫蘇ジュースを作りました血のように濃いジュースを泡盛と水で割って・おいち〜い

って・・だから眠いのかな

ビル(ウィリアム)の本

"20 New Sounds of the 20th century"

さすがアメリカ人のセレクト。シェーンベルクはアメリカに亡命したので、かろうじて入っているけれど、「新ウィーン楽派」はヨーロッパの音楽なので取り上げないのだよ。アメリカ人は、自分たちはヨーロッパの移民であるという意識が強いので、音楽のルーツとしてドビュッシーとかラヴェルを取り上げるけど、それ以後は「アメリカ実験音楽〜experimental music〜」という、ヨーロッパの「現代音楽〜contemplrary music〜」とは違う音楽に発展したと考えているんです。

 

ダックワースの取り上げた作曲家は、主に東海岸、NYの作曲家で、しかも「ダウンタウン系」と言われるexperimental系。NYでもジュリアード音楽院の作曲の先生たち、ミルトン・バビットなどは「アップタウン系」と呼ばれ、シェーンベルクの子孫のようなヨーロッパ前衛音楽を書いていた。

 

ダックワースも長年、大学で教えていたけれど、ファッション関係者のようなミニマルな黒尽くめにスポーツ・カーで、かなり浮いた教授ではあった。教授という人種はヨレたジャケットでダサい格好というのが万国共通だから

 

ダックワースが書いた本なので、自分のことは書いてないけれど、入ってるべきだとは思う。他にもスコット・ジョンソンとかディヴィッド・ラングとか、西海岸のジョン・アダムスとか。やはり自分の友人関係が執筆対象なので、洩れてる作曲家は多いながらも、それはそれで「楽派」というべき系統が分かるので、これはこれでいいのかも。

洩れてる・・と思ったことは自分(ヤザワ)が書けばいいんだよね

まあそんなことで、この夏は終わるのかな〜

この本は出版された2003年当時、日本で翻訳本を出したくて、色々聞いてみたけどダメだった

CDも本も、「これはバカ売れする」という作品以外の企画というのは、どこの会社もミステリアスで謎。「こんなくだらない本を作るのに、ナゼこのダックワースの本はダメなんだ」と不思議でした。

面白いと思うんだけど

もちろん「音楽書」として面白いですよ。

このChapter4からの「インターネットでセッション!」の企画を2003、2007年とヤザワが企画して、ビルを東京に招聘したのでした。懐かしいなぁ。まだクラウドというものもない時代。

アイデアとしてはケージの延長で当時のハイテク、mp4での音楽図形アプリで、世界中の人間がセッションをするというものだった。

 

インターネットを使った、とてもアメリカ的な表現ながら、セッション参加者に完全な自由があるわけではなく、ある種コントロール下にあるというか。その点、ブーレーズとシュトックハウゼンの不確定性に似てるな〜と思ったのでした。アプリのサウンドがポップなので、間違っても前衛 にはならなかったけど

 

論文の下準備ちうです。資料は(もともと)豊富に揃っているし、学校の図書館のCINIIも使えるしで、あとは読んで書くだけなんですが、ビルの本も存命中にいただいてから読んでなかったのでした。「誰か翻訳本出さないかな〜?そしたら日本語で読めるのに!」ってね。エルフェ先生の本もそんなで、ずっと読んでなかったわけです。

きっとクル〜で、ついに自力で読む日が来てしまった

この夏で白髪が増えて、頭が真っ白になるんじゃないかと心配です

早く脱稿して、本来の音楽活動(&趣味)に戻りたい〜

来月は学校も音楽教室も休みなので、自分もちゃんと「休みたい」わけです。

 

音楽教室も続いてるんですよ〜

何と言うか、相手は子ども。とは思っていなくて、「手の小さい人」と思って接してます。自分の手がこのサイズだったら、と思って。自分の手の延長と思うようにしてるんです。

まだ関節も柔らかくてオクターブも届かない手。その手で表現できることはするように。

まあもともと「子育て」をしたことがないので、子どもを遊ばせたり出来ないし、どう接していいのか分からないので、そのようにしてるんです。

 

同じように、ソルフェージュでも、新しいソフトをインストールして人工知能を育ててるような気分。

子どもなのでメモリが少なくて、感覚としては500Mもない感じ。なので、毎回入れる情報をかなりセレクトしないとならなくて、これはこれでチャレンジングで面白い。

 

「小さい人」に接してて思うんですが、

初期状態の真っ白い状態で、しかもメモリが少ない状態から色々インストールしていくので、本当に大変だとは思うんですが、これは本来、「大きい人」でも一緒なんです。

旧型(大きい人)は、新しいソフトを入れていかないと、古いバージョンで、どこにもアクセス出来ない状態になってしまう。

バージョンアップを旧型でやるというのは、それはそれで大変なわけです。でもそこを怠ると、世間から徐々に外れたり、周りと話が噛み合なくなったり、色々な弊害が出て来る。

その点、最新マシン(小さい人)は、メモリも徐々に増えて拡張していくわけで、明らかに旧型の人類よりはスペックが高くなる。

自分の子どもと話が合わなくなるのは、そういうことなんですね。

 

一生懸命、子どもをサポートしてるママたちを見て、これはこれでひと仕事だけど、ママたちは何歩も前を歩いて、子どもに背中を見せなくてはならないんだな〜と思ったわけです。

 

背中を見ていたのが追いついたと感じた時が、いわゆる反抗期なのかもね。

 

「母性とか感じたことない」と言われるヤザワですが、案外・教育者には向いてるかもです。

論文も向いてるはずだでさっさと書き上げてしまいますよ〜 

こういう日のためにブログを綴ってるんだから

ライトとアガタ

犬猫はうまく育ててますよ〜

 

 

Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

思えば遠くへ来たもんだ

2017年06月28日 | 現代音楽

梅雨明け宣言後、雷雨、大雨、洪水注意報が発令してる沖縄です〜

 

捻った足は:どうもヒビが入ってるようで、回復の兆しがないです

腫れが引いたら痛みの部分が明確になった。というのが進展でしょうか。

連日、湿度80%以上で気温30°という中、ギプスをしたら汗疹になって皮膚疾患で二重の苦しみとなるのでやめました。

身体にメチャクチャ良い食事をして、極力・安静&ホメオパシーで3週間ほどで治します

元々、アスリートみたいなものなので、食事さえ、ちゃんとすれば治りは早いんです。

グルテンフリーのホットケーキ朝ごはん コレ

国産 グルテンフリー ホットケーキミックス 600g

( 200g × 3袋 ) セット 九州産 玄米粉

 
熊本製粉株式会社

色々グルテンフリーのミックス粉を試してますが、コレは美味しかった。バナナとキュウイをパンケーキと一緒に食べてしまって、消化的にはアウトなんですが、私は胃腸がかなり丈夫なので、たまにはこういう禁じ手も使ってしまう。

本当はフルーツは単品で食べないとダメなんですけどね。今日はいいの

ココナッツオイルに塩が入った「バター」とメープルシロップで

オーガニックのダージリンは1杯目はレモンで2杯目は豆乳でミルクティー

 

夜ごはん

パンケーキが米粉で腹持ちが良かったから、おかずだけ食べたくておかずだけ。

冬瓜と切り干し大根の塩麹&ニンニクのお吸い物と麻婆ナス。3回づつ両方ともお代わりしてるし:笑。麻婆豆腐にもハマって、もうすでに台湾で1月に仕入れて来た豆板醤が2瓶め。挽肉の代わりはテンペ。愛用はここの。

ヤマク食品 テンペ100g×10袋
 
ヤマク食品

 

ニラとネギと切り干し大根は自家製 晴れたら梅干しを干すんです

 

読んでる本

「フード左翼・・」以外の2冊は、20年近く前に買ってあった本。時々パラパラと読んでたけど、やっぱり、じっくりとは読めないな〜   クセナキスの『音楽と建築』の方がまだマシというか・・

 

一般(の日本)人は:「音楽とは人を癒したり勇気づけたりするものだ」と思っているでしょうが、ブーレーズとクセナキスにとってはそんなことは全っ然・ないのだ。

ブーレーズ:「思想のないものは音楽ではない」

クセナキス:「音楽とは辛く厳しく苦しいもの」

バレンボイム:「ブーレーズは頭で感じて心で考えるという究極のパラドックスを成し遂げた。我々は彼の音楽を通じてそれを体験できる」

 

どうですこの男らしさ

著作も「思想闘争」全開で、故にブーレーズとクセナキスはメシアン門下でありながら仲が悪い時期があり、ブーレーズの手配で、クセナキスはフランスで自作を発表できない状況に長らくあったのだよ。ミュライユもずいぶんブーレーズには意地悪されてたよな〜。戦場でも楽壇でもどこでも男は「敵を見つけて」理由をつけて・闘うという。

これだけ暑苦しいオス臭さムンムンの2人ながら、ヤザワはブーレーズのピアノ・ソナタ1番とか、フルートとピアノのためのソナチネ(←どこが?という難曲)は和声がきらびやかでカッコいいなぁと思う。他の有名なル・マルト・・・とかは、まさにクセナキスの「音楽とは辛く・・」とバレンボイムの言葉を彷彿とさせるものがある。晩年の「レポン」は初期作品に近い華やかさがあって好き

 

それにしてもブーレーズの講義をまとめた。というこの本は、かつての桐朋での三善晃先生の授業の数倍は難解で、それをよくまあ訳す気になったよなぁと感心というか茫然というか・・

弾くは読むより優し。というワケではないですが、ブーレーズのソナタが弾ける人口と、講義が理解できる人口が知りたい。両方できる。という人は世界でも50人いるという気がする。

 

昔はこういう「エリートのエリートによるエリートのための音楽」が好きだったんです。

パンピーが好むものはダサい。そんなダサいの聞いて弾いてられっか 脳が腐る。

と当時は本気で思ってたんですよ

そんな若かりし頃のヤザワの集大成が:「Serious=Japanese」と「Egoist」というダウンロード・アルバムで2枚あります。若い時ほど完璧主義で、音も・闇が煌めいたと思ったら鋭い刃で切られてたというような切れ味バツグンさ

 

ファッションでもそうだけど、エディターとかスタイリストとかヘンな格好してるよね。それなのに「エディターズ・ルック」とかバッグとか、無理に自分たちをトレンドにしようとする強引な姿勢にかつての自分を重ね見る気分。

と・よその業界のことも今はよく分かる

クセナキスの『音楽と建築』は高橋悠治氏の訳で、悠治さんは間違いなく「理解して弾ける」人で、西洋音楽史に名を刻む日本人ではある。ようするにそういう世界で、市場なんですよ。。

クセナキスはいまだに好きで、1年に1回以上は何か聞いてます。

ものすごく難解な世界でありながら、プリミティヴな高揚感がある。まるで「剣の舞」を聞いてるような感覚になるんです

 

フード左翼とフード右翼 食で分断される日本人
速水健朗
(朝日新書)

 

比較文化論、大好き じっくり読めて面白かったです

「食べる物は着ているものなど以上に、その人の日常や思想を表すのだ」「食べる物を選ぶ。それだけで政治思想が分かる」「何でも好きな物を選ぶことができる現代では、その人の考え方やセンスを浮き彫りにしてしまうのが『消費』である」

という視点から、分析をして論じています。

いわゆるロハスとは、大都市限定で、ドが付くほどにリベラルな階層である。と著者は観察したようです。それも富裕層かクリエイティヴな仕事に就いている人間。

まあ・・そうかな 富裕じゃないクリエイティヴ系。。

その都市生活者の消費の最先端として、地方への移住、ロハスな生活があると。

しかし都会の匿名性に慣れている都会人は、田舎の濃密な人間関係(全て噂で筒抜け)には耐えられないと。それでカジュアルでコンフォートなオーガニック・レストラン(浮き島ガーデン)で、オーガニックワインを飲みながら、アルチザンの料理に舌鼓を打って、他人の噂話(←田舎者の証)以外の文化や芸術について、都会にいるかのようにアツく語るわけか。

     

確かに。「他人の噂話」なんて、他人が「自分の知り合いの有名人」の時しかしないわな、フツー。それも「自分はあの人の友達なの」が言いたいだけだから、テレビより情報少ないし:笑。無名の隣人の日常。とか、無名の隣人の奥さんがどうも浮気してるとか、そんなことはサラサラ興味がないのは都会人だから

 

これは日本に限ったことじゃなくて、以前に旅行でニュージーのオークランドから30分ほどの郊外の友人を訪ねた時、奥さん(キウィ)が、「あそこに日本人の〜が住んでてね、車がスポーツカーでね、すごく高いクールな車なの。彼はね・・・」みたいな話を、2時間ほどのディナーの間中していて、ビックリしたことがある。なんで北半球からはるばる旅行で来たヤザワに「近所の噂話」をするのかワケ分からんかったですよ。南半球とはいえ、先進国なんだから、もうちょっと話すことあるだろと思ったけど、世界中、人種問わず田舎ならどこにでもオバタリアン(←なつかしー)ているんだなーと発見した旅でした。

 

「フード左翼・・」本に戻って・・

 

「西海岸は基本的にリベラルな風土の場所である。一方(中略)南部はいまだに農業が中心的な産業であり、その生活は田舎に行けば南北戦争の時代から大きく変わっていないとまでいわれる」そう。

アメリカって広いよね。シリコンバレーもアメリカだよね 。

 

唯一、この本で「んコレは洗脳だ」と思ったのは:「有機栽培」に関してでしょうか。まるでモンサントの社員のごときの有機栽培バッシングで、ちょっとビックリ

まあ2013年の本なので、今頃はまた知識も増えて考えも変わってるとは思いたい。このようにしてモンサントは農家を破滅に追いやっていったのだ。というようなことを延々と書いてるんだもん。本はそのセクション以外は面白いのにー

 

最近・聞いてる音楽。コレ、カワイイ

Elements
Einaudi
 


マックス・リヒターやルドヴィコ・エイナウディら、ポスト・クラシカルの静かな潮流〈NaturaRhythm〉を代表する音楽家ガイド 

ここで試聴も

 

ヨハンがドイツのクラシック音楽の名門グラモフォンからリリースということで、音楽界はここにきてようやく戦後70年の長い「前衛・現代音楽」の時代が終焉したようです。

グラモフォンはブーレーズを出してたんだからね。そうは言っても指揮のものがほとんどかな?

Orphee
Johann Johannsson
Deutsche Grammophon

 良かったです  

ポスト・クラシカルの始祖ヨハン・ヨハンソン、自身の営みにおける喜びや悲しみをさまざまな音で表現した新作『Orphee』

 ヨハンのインタビューもアップされてます

 

こうして見ると、ずいぶん遠くに来たものだな〜と我ながら思う

牛丼こそ食べたことない(ホントなんです)けど、ものすごい肉食だったワタシがヴェジになり、ブーレーズとか弾いて、シュトックハウゼンとか全集で持っていて、クセナキスとか聞いてたというのに、今や「ポスト・クラシカルのピアニスト」らしい

 

ヨハンの記事の下にヤザワの記事が「関連記事」で紹介されているので、よかったら見てみてね?

 

Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

リゲティ〜 G.Ligeti〜

2016年11月19日 | 現代音楽

                     明日(コンサート)の準備ちう。まだやることがあるんですぅ〜

 

こうなると「ロハスなライフスタイルはどこに」という状態に見えますが、とてーもロハスなこともしてますよ

 

ワタクシは「パーマカルチャー」なる団体(家庭菜園)の会員でもあるので、持続可能なライフスタイルを目指すのであります。

出来ることは自分でやる 今回はPA的なこともやります。それの準備。

自分で出来ないことは・・・これまでは他人にやってもらってましたが、人生の方針が変わったので、出来ない事はやらないことにしました。

 

リゲティが60歳をちょい超えたあたりで受けたインタビューで:「もう私は高齢なので、コンピュータ音楽には世代的に遅すぎるから手を出さない」と答えていました。生きていれば93歳なので、確かに遅い。そんな爺さんがエレクトロ・アコースティックとかやってたら腰を抜かして感動するぞ!

 

当時のコンピュータは確かに、PCというノリではなかった。プログラマーとかエンジニアとか、その筋の人でないと使いこなすことが出来なかった。

でも今や:60歳で「コンピュータ音楽は出来ない」とかゆってたら、「認知症も目前だな・・」と思われる時代になってしまった。パーソナル・コンピュータが使えないパースンはパーかボケなのだ。

 

毎回・「頑張れ!アタシ!」と自分を励ましつつ亀のように進歩してますよ

 

それにしても、「コンピュータ音楽はもう世代的にムリ」と言ったリゲティの音楽自体は、緻密で完璧で・しかもポップで、この先・人工知能が作曲をしたとしても、この曲に追いつくことがあるのだろうかという人類の誇りとなる手工芸品のような音楽です。

リゲティのエチュードから2曲弾きますが、弾く度に「発見」があるという、クラシックの名曲のような奥深さもある。

 

今回はエチュードの2番と5番、CDのAbsolute-MIXに収録したものを弾きますが、レコ芸の批評で「ともかく指のまわる人で、快速感のリゲティのエチュード云々」とか、褒められてるんですが、実はこの2曲はエチュードの中でも特にテンポの速い曲ではなく、どちらかというと落ち着いた曲想なんです。

「そんなに速く弾いたかしら」と・ちょっと(だいぶ)テンポを落として弾いてみれば、また違う音風景が広がったのでした。

「弾く度に新しい発見がある」と演奏家が言うのは・こういうことなのかな 

速くても、ゆったりとしててもステキな曲です。そんな曲はそうありません。やはり名曲を超えた人類の遺産なのだ。

 

これまで、リゲティを弾く度に「エッシャーの版画を音にしたようだ」と感じていたんですが、今回は違う風景を描くように弾いてみたいもの。

リゲティは「共感覚」と言われる感性(感覚)の持ち主で、音を聞いて色がイメージ出来るんですが、ヤザワもそうなので、共感覚というものが世間で知られるようになる以前は、「ヘンな人」と思われていたふしがある。

 

90年代からずっと、私のコンサートでは照明を入れてましたが、これを「コンサートをショー・アップして、芸術をエンタテイメント化(芸能化)してる」と、からかわれたりしました。

自分的には:色が見えてしまうので、それを照明で表現してたんです。なので、照明プラン(この曲の〜分あたりで赤とか)はヤザワが考えていました。音に色がついて、ようやく自分の表現となったんです。色が白い時は、スポットとかで「舞台左から光が差す感じ」とかね。

ドレスも前半と後半でよく着替えて、それもバカな評論家に「オシャレですよね〜」と言わせ、その評論家の底の浅さを露呈させてましたが、これも音にあった色に着替えて照明と合わせてたんです。

 

ほんとは匂いとか味も浮かぶんです。それでスクリャービンとか共感して好きなんだと思う。

コンサートではスクリャービンのように香を焚いたりはしませんが、音楽に合う飲み物やツマミを準備します。こういうことも全て私の表現の一部。

 

こだわりなのか、そうせざるを得ないのか、自分でもよく分からないけど、楽しい

 

いよいよ明日!

まだ当日券もありますので、是非いらしてくださいね そして飲んで 味わって聞いて下さい。

ヌーボーはオーガニック。コーヒーもこだわり焙煎。他はスパークリングのお水か大宜味村の湧き水で、ロー・チーズとロー・ケーキ。

こんな準備をしているので、せっかくお誘いいただいたラジオ番組もお断りして、営業そっちのけ

気分としては、新譜のお祝いに集まっていただいて、楽しい時間をご一緒したいんです

 

では明日ね〜    

 

Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ヨハン・ヨハンソン Johann Johannsson

2016年11月14日 | 現代音楽

FMレキオ(80.6Mhz)毎週月曜日15:00~「プロジェクト21」

電波帯のヒトでお時間合ったら聞いてみて?3曲フルで流していただきました〜

「半生」を語るというこの番組

 

「半生」とは、音大(桐朋学園大学とか東京芸大)に入る人種はどのような幼少期や青春期を過ごしてきたのか

という「秘密の花園」のヴェールを剥ぐ。ような感じでした。自分では当たり前過ぎてつまらないと思うことが、どうも世間的には尋常ではないようなので、「フーン。コレがアタシの半生なのかもな」と思いながら話してるうちに、気を抜いて大失言をしてしまいましたよ。生番組

今日の再放送で終わり。ストリーミングで保存されないのが何よりです 

 

さて 過去は忘れて

コンサートの詳細ブログ Talk Concert 矢沢朋子 Piano+plus

チケットペイ http://bit.ly/2e17PDNでもコンサートの詳細

 

コンサートで弾く作曲家とか曲を軽くご紹介しますよ。直前まで。

今日は:ヨハン・ヨハンソン です。この映画のサウンドトラックの作曲家

こんな売れっ子になる直前に、ヤザワに書いてくれた曲がUntitledです。

 

映画『博士と彼女のセオリー』予告編

 

 映画も音楽もすごく良かったです

この音楽なくして成り立たない映画だと思う。

博士と彼女のセオリー [DVD]
 
 

サウンドトラックだけでもステキ

The Theory of Everything
 
 

 

そんなヨハンが手がけたアクションもの。こんな「いかにも」ハリウッドな映画に、どちらかというと:アンビエント系のヨハンが・いったい・どんな音楽を作ったんだと興味シンシンで観ました。

やっぱり・アンビエントでしたが、逆に、コワさが増しましたよ

 

4/9公開 映画『ボーダーライン』本編映像 -強制捜査-  

 

アカデミー賞の作曲賞にもノミネートされた超!話題作ではありますが、やはりアクションなので、音楽はあまり目立たない。ゆえにサウンドトラック盤もない。後日、出来るかもしれないけど。アンビエントでホラーとかアクションというのもコワくてピッタリです。。

 

ちょっと自分の話になるけど:

クラシックのピアニストとか演奏家は、ラジオでも話したけど、小さい頃からずーっと練習をして、音大に行って、コンクールを受けて、というオリンピック選手のような暮らしをしてきています。

なので:「すっげー 人間の指ってこんなに動くのか」というような超絶技巧な曲をバリバリと弾きたいものなんですが、

世の中で「売れている」クラシックの曲というのは、それとは真逆の・音数の少ないボワ〜ンとした曲が多い。サティとかね。音大で勉強しないような曲。素人でもすぐ弾けるから。

現代音楽でもそう。ペルトとか。

世の中の大多数の人が、クラシック音楽に求めているものというのは、ヴィルトゥオーゾ的な超絶技巧を堪能することではなく、誰でも弾ける簡単な曲を味わい深く弾いてるのを聞きたいのかもしれないですね。かつて腕を壊して箸も使えなかった時に、ふと思ったんです。

 

ヨハンの音楽とはそんな時期に出会いました。

もうこれまでの自分の得意だったプログラムは弾けないと思い、痛みにのたうちまわっていた私の前に現れた天上の音楽。

「コレだ。この人に曲を作ってもらおう」と思ったんです

 

腕を故障しなかったら出会わなかった。本当に一筋の光が差して、道が見えたんです。今まで目を向けなかった方向でした。そこは、谷も山もなく、草原のような・冬は雪が積もるような、でも平和で穏やかな風景でした。初めて、サティをちゃんと勉強したのもその頃。

 

病気とか怪我というのは、自分を見つめ直すきっかけになります。本当に利口な人は、そんな事態になる前に考えたりするんでしょうね。ワタシのようなバカには、これほどのお灸が必要だったんだなーと思いました。

 

「そういつまでもウルサい曲ばかり弾いてないで、世の中を見渡して、音楽とは何か?と深く考えなさい。もういい歳なんだから」ということだったと思ってます。

 

もし、故障してなかったら:リゲティのエチュードとか、メシアンとかそんなのばっかり弾いてたと思う。今回も弾くけどね、リゲティ。もう2度と弾けないと思ってた時期が何年も続いたんです。今でもまだメシアンは躊躇してます。腕が悪化するかも・・とまだ怖い。6年かかってリゲティまでに復活したので、焦らず治して、いずれまたメシアンもバリバリと弾きたいもの。メシアンで録音したかった曲は録音してあるのが幸いでした。やっぱりバリバリ系は好きは好き

 

両方(アンビエント系とバリバリ系)入ったアルバムがコレ

矢沢朋子ピアノ・ソロ Absolute-MIX
 
 

 

私にとっては転機となった思い出深い、感謝でいっぱいのヨハンのUntitledが入ってます。

ラジオでもCDでもコンサートでも、聞いてね

   
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

China Gates チャイナ・ゲーツ by John Adams

2016年10月26日 | 現代音楽

こんにちは 

11月20日に弾く曲と作曲家の紹介をしてますのん

 

コンサートの詳細は数日前のブログ Talk Concert 矢沢朋子 Piano+plus

チケットペイ http://bit.ly/2e17PDNでもコンサートの詳細がアップされています。

 

今日は:China Gates の曲と作曲家のジョン・アダムスです

 

************************

ミラノの風景をビバリーヒルズに変えてしまうジョン・アダムスの音楽  

 

『ミラノ、愛に生きる』予告編

 

この音楽はこの映画のために作られたものではないので、こうなるんでしょうね。

よく使用許諾したなぁ〜 商売人だなぁ〜さすがハーバードの経済学部卒の作曲家だけのことはある

 

と・ミョ〜な感心をしたものです

ヤザワの友人の作曲家、キャロリン・ヤーネルの先生のジョン・アダムス。

経済学部卒で作曲家で指揮者で大学の先生。ウェスト・コースト出身をプンプンと匂わせながらも(爽やか&ドラマチック)、ハリウッドのムービー・ミュージックとは一線を引く芸術音楽を創出しております。アンタはエラい

 

ヤザワの新譜[Tomoko Yazawa Piano Solo Absolute-MIX]に収録したChina Gatesは、『中国の門』というようには訳せません。

 

Gates/ゲートは:コンピュータのゲート理論のこと。ゲート理論を和声に転用して作曲された曲。70年代の曲で、シリコンバレーの創設期を彷彿とさせます。

 

でもなんでチャイナなの という疑問は、70年代当時のアメリカ文化全体を見通すと分かる。

『チャイナ・タウン』『チャイナ・シンドローム』といった同時期の映画で、「チャイナ」というものが混沌としたカオスなイメージで使われている。ちょっとした差別用語だとは思うけど、むかーしの日本の「トルコ風呂」(← 現ソープランド)よりはヒドくないかな?

 

『China Gates』は:2進法を超えて曲が発展していくあたりが『チャイナ』なんでしょうなーおそらく。iTuneでも試聴できるので聞いてみて?

 

東海岸ぽい爽やかさ&チャイナのエッセンスがちょっと。サン・フランシスコの風景がやはり似合う。

 

映画の感想ブログ ミラノ、愛に生きる

 

2012年4月のブログで、この2ヶ月後とかに突如・ヴィーガンになる決意を固めて実践したヤザワ。人生最後の『卵料理』ですた。

そして2015年には小麦アレルギーを発症して、ヤザワの生活からパンが消えました

元・医者妻で料理上手な年下の男に走った友人の1人は:去年・再離婚しました

 

人生いろいろぉ〜〜〜 

Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

尾高尚忠:ソナチネ

2016年10月25日 | 現代音楽

11月20日のコンサートで:尾高尚忠『ソナチネ』を弾こうと思って練習してます

 

コンサートの詳細は数日前のブログ Talk Concert 矢沢朋子 Piano+plus

 

CD発売コンサートなのに、なんで と思うかもしれないけど、だいたいコンサートでは「今後の告知」もすこーし入れるんです。

 

現代音楽ではない近代音楽な「ソナチネ」。滞在していたウィーンで書いたのか、帰国直後に書いたのか、大和情緒たっぷり

 

[Tomoko Yazawa Piano Solo Absolute-MIX]が、あまりにアーバン・テイストなので、逆に東京を思い出してしまって郷愁に駆られてます

上野とか善福寺川緑地公園のみごとなソメイヨシノを思い出して。桜吹雪とか、夜桜の幻想的な美しさとか。

「う〜さ〜ぎ〜追〜いし〜、か〜の〜山〜〜 」な心境。

ウサギも山もない環境で育ったので、この唄ではグッとはこないけど、「ソナチネ」はハマりました。

1951年に39歳で過労死した氏の29歳の時の作品。

まだ作曲家としては若手で、これからだったので、曲もピアニスティックでなく未熟で弾きにくい箇所もいっぱい。特に1楽章。でも1楽章の混沌とした中に、桜吹雪の中を歩いている映像が頭に浮かんで、何としてもレパートリーにしたくなりました。ピアノ曲の鈴木清順みたいなイメージかな。

 

こういう日本情緒をダイレクトに西洋楽器(ピアノ)で表現することは恥ずかしい。という感覚がクラシックの(プロの)演奏家にはあるような気がするけど、ヤザワ的には『子犬のワルツ』とか『トルコ行進曲』を弾くより、ずっと恥ずかしくない。てゆーか・映像は鈴木清順とか黒澤明の日本情緒が素直に評価されて、ナゼ音楽ではダメなのか。別にガイジンのような曲を目指さなくても「ステキな曲」を作って弾いていけばいい。と大手を振って発言してもイイ時勢だと思う。作曲されてから半世紀以上経って、この曲を正統に評価して紹介したいという気持ちもある。

 

共感できる曲が自分に合ってる曲。

 

フジコ・ヘミングの『ラ・カンパネラ』を初めて聞いた時、リスト本人も感動すると思われるようなリ・クリエイトぶりな名演奏に衝撃を受けました。

フジコさんが弾くリストの曲は、ほとんどのピアニストにとって練習曲のような、技巧を磨くための退屈な曲だと思う。よくまあ・こんな曲を・こんな感動的に弾けるものだ とビックリしたんです。

『不世出のリスト弾き』が21世紀に出現したんですね。

 

フジ子・ヘミング~ため息(リスト)

 

ちなみにリストの後期の作品から「現代音楽」の幕開けが始まります。

 

色々と他の人の演奏も聞いたりしながら、参考にしています

今回のコンサートで弾く曲は今世紀に作られたものなので、演奏している人も少なく、ヤザワだけのものもあるため、曲の紹介などをしていこうと思います

今回の映像は:番外編でフジコさんでした。このように『ソナチネ』を弾きたいものです

Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

マジカルミステリーツアーのポッドキャスト

2016年09月25日 | 現代音楽





2016年9月24日 更新
  ダウンロード

タイフーンfm

 

もうアップされたようです〜     サイトではダウンロードじゃなく聞けますよ〜

 

チーズ講座の告知とCDやらコンサートの告知をしてきましたよ

CDは 10月中旬からタワレコ那覇パレット久茂地りうぼう店で展開されます  

 

近々にお会いするのは「植物性チーズ〜お豆腐で作るチーズ〜」です

ヤザワって何屋なんだ と思ったヒトは是非・ポッドキャスト聞いてみてくださ〜い

Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

矢沢女史のミニ(スカート)ライブ

2016年05月11日 | 現代音楽

タワレコの冊子、intoxicateに掲載された記事がweb版のMikikiにもアップされました

実に幅広い作風をカヴァーする矢沢女史の実力に脱帽だ の記事

 

 

 

 

こちらはThe Japan Times 

 

 

 

さあご一緒に「(植物性)チーズ 

 

ミニスカは検討ちうです

 

*************

 

とてーも不安です。「女子」じゃなくて「女史」と写真を撮りたいファンの方がおられるのか。。

 

よっこいしょ!こと横井女史に次いでヤザワも「女史」入り。

 

「このCDのライナーノートは本誌の副編集長、横井女史の手になる作品」ってjazztokyoのレビューに書かれてた時は:「ハハハ・・副編集長&女史か 」とヒトゴトで笑ってたんですけどネー

 

「女史」ってマダムってことかなと思って検索してみたら・・

 

「教養などがあり社会的に尊敬される女性」

だそう

でもベストアンサーには:

女性であることを明示する必要がないときに女性であることがわかるような書き方をするのはよくありません。

「女史」という言葉を使うと、わざわざ女性であるということをとりあげて言われているように感じ、不快に思う人もいます(「男史」という言葉はありませんから…)。男女の別がわかるような敬称はなるべく使わない方が好ましいし、女性特有の敬称というのは現代の公的な文書ではなるべく避けられる傾向にあります。

「女史」というのは、頻繁に使われていた頃でもかなり年配で実力のある女性に使うのが普通だったと思います。専門技術があるだけの若い女性に使うのにはどのみちふさわしくないと思いますよ。」

 

でした。歴史の「史」だもんね。

 

              

「これからアタイ達が集う時は:『女史会』なんだね」「ウン。そうだね

「他にも誤字見つけちゃった。「矢沢女子」だったらカワイかったのになー」

「・・・・・・・・・」

 

マザーテレサと写真を撮りたがる人だっている(た)んだし

と現在・自分を鼓舞しております

 

そうそう。スマホの方は:プリクラ・アプリ:Beauty PlusとかiPhoneならCamera360があると楽しいはず

See you on Sunday @ Tower Record Shibuya

 

 

Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

jazztokyo のレビュー

2016年05月07日 | 現代音楽

サイトを引っ越しちうだそうで、過去データは追々引っ越してくるそうな中

 

#1300 『矢沢朋子 / Absolute-MIX』

興味深く読ませていただきました

着眼点が面白~い

ノーノの「20セント下がった頂点」は私もこだわっていたので分かってくれて嬉しいです

こういう工夫はFlash Pointのサーリアホの『秘密の花園』でもしてるんですが、なかなか気がついてくれないし自分で言うのも書くのも忘れてました。

A Rainbow in the Mirrorのシンセがお気に召さなかったようだけど、レコ芸での佐野氏は逆に気に入ってくれていたりと、色々バラエティに富んだレビューが読めて楽しいです

この曲をシンセで録音したワケは:

ヤザワ的にこの曲はピアノ曲ではなく、やはり作曲者所有の、作曲者が使ったシンセのための曲だと思ったから。

音域がピアノでピアノの音色で作っていても、やっぱりピアノで作った曲じゃないのでシンセのほうがしっくりきたんです。佐野氏はそのへんが見えたんでしょうね。こういう音型でピアノで弾くとどんな感じになるのかというのが。やっぱり沢山ミニマルも含めて現代音楽を聞いてるから。


Kid Aの「グルーブ感が足りない」と感じたのも、この曲はマルチトラックなのでクリックで録ったから。

まず最初に:ガイドとなる全体を両手で弾ける範囲でクリックで録音するの。

そのガイドを聞きながらクリックと一緒に次に重ねる:Track1のTake1を録ります。

次に;Track2のTake1を録ります。

以下、Track3,Track4,Track5,Track6を録ります。

ここで最初に録ったガイドを消します。

録音を聞いて:

Track1のTake2を録るんなら、他のトラックとクリックを聞きながら弾きます。

以下、他のトラックも同じようにTake2とか3を弾きます。

Take1だけでも4分の曲で最初のガイド込みで7回弾いてるから30分ほどかかるんです。

台南でエンジニアが疲れ切って目が泳いでました。こういうマルチトラックはエンジニア殺しなんです。弾いてたヤザワはもう慣れているので黙々とやってましたが。「このヒト(←ヤザワ)化け物だ・・」という顔されてましたね。

初めてマルチトラックで録音したFlash Pointの7Aneisの時はヤザワもボロボロだったけど。

あれから10年経ってダテにトシは喰ってないということさ

あの時(7Aneis)は、録ったガイドに合わせてクリックを後から作るという神業のようなことをエンジニアがしてくれたんでした。それでグルーブ感がキープされてるのよね。高山さん元気かしら。懐かしいわー

Kid Aはもともとポップスなので、そんな危険(後からクリックを作って他のパートを録音)なことはしませんでした。メトロノーム的に進んでいっても音楽的に破綻しないし元々そういう曲だし。

だからねライブで腕2本の演奏で聞くと、すごーく「グルーブ感」が出るの。CDとは別物。CDでは多重録音でしか実現できない多層的な音響を人工的に作ってみたかった。ライブ録音とは違う世界を作ったんです。


***************


嬉しいなぁまるでインタビューでもされてるように話したくなっちゃう


jazztokyoの録音評

こちらも。報われた感じ

弾くだけじゃなくて、ミックスもつきっきりで音量から何から偏執狂のように作り上げているので、「クラシックの現代音楽のピアノアルバム」という扱いは不当に思う。でもジャンルがそれしかないからしょうがない。でいつも溜飲を下げてたから。いや。下がってなかった(笑)

jazztokyoの編集長は:元トリオレコードのプロデューサーだったんですよ。

それで「誰に(レビューを)振ったらいいか」というのがピンとくるんでしょうね。

かつてはやはり苦労したはずだ。「誰も分かってくれない・・」という苦労。てゆーかもう・悲劇だよね。


   

相変わらず1人で祝杯ちう

これで全部かな~?



Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

レビューあれこれ

2016年04月27日 | 現代音楽

             レコ芸。「特選盤」いただきました。写メしていただきました

 

懐かしい業界。このとても「深くて狭い世界」の感覚。

東京に戻ったら・また聞きにきてくれそうなwelcomeback感覚に・懐かしくてしんみりとしました。お二人もCDを聞いて昔のヤザワを思い出してたんでしょうね。歳を取っても本質は変わらないから。

クラシックのピアニストが新曲の新譜の発売と同時にコンサートをするというポップス歌手のようなことはしないです。何十年もかけて弾き込んだレパートリーを録音するものなので、いくら「現代音楽」とはいえ、これは「東京へ帰ってこい」エールなんでしょね。

ありがとう。嬉しいけど悲しい

まあもうすぐちょっと帰りますけど

録音評は:今回も:まるでとんちんかんで:そこがまた懐かしい。こういう「ステレオ録音を高額なスピーカーで聞くクラシック・ヲタ」に支えられている世界なんです。サラウンドとかマルチチャンネルとか「???」なので、録音に圧迫されているのか曲に圧迫されているのか(笑)、両方なのか、よく分からないけど仕事なのでなんか書かなくちゃ。なんですね。ご苦労さまでした。いんですよ、これで。批評はアマチュアがするもので広告はプロがするものだから。レコ芸は格式高い雑誌ですけどね。この録音評で特選盤ということは、録音評はそもそも不要なんですね。とはいえサンレコがクラシックを取り上げるということも・ほぼないし、その意味もないので(ステレオひと筋ミックスもナシ)、「存在することに意義がある」のでしょう。格式高い雑誌なのでどうしても「センセイ」クラスの現場音痴が書くのでこういうことになる。サンレコなら掲載してくれなかったかも。よかったネ

 

まースゴい字数だこと。我ながら。倍返しってヤツかしら?

 

CDジャーナル

 素晴らしい   プロの仕事って感じ

これだけ短い文章なのにアルバムの全体像が見える(と思うのはひいき目もあるか

 

レコ芸の評は「現代音楽」の枠なので、評者はコンサートもCDも現代音楽を沢山聞く「その筋」なので(笑)、長年コンサートで私の演奏をよく聞いてくれていたんです。それでちょっと内輪っぽい書き方なんだと思います。

確かに色々弾いてきましたが、それでも私が出演したコンサートで「私が選曲したプログラム」というのはほとんどありませんでした。

アルゲリッチだって毎年日本に来て何回も弾いてるわけではないので、ヤザワごときが何回も舞台の仕事があるというのは、ほとんどが新曲初演で、作曲家が曲を書いたので頼まれて演奏するというものでした。いわばタイプライター的な仕事。

 

10年ほどは:「いったいどんな恨みを世の中に抱いて、こんなヒドい騒音(新曲)を人々に聞かせようとしているのか」と思っても・黙って・黙々と練習して・少しでも聴衆が苦しまないように、「こんなヒドい曲をここまで素晴らしく弾いてくれるなら是非・彼女(ヤザワ)に頼みたい」と仕事が増えるように頑張りました。

こうして駄曲演奏の依頼が増えました。

「私は自分主宰のコンサートではこんなヒドい曲は選ばない」にも関わらず、主催者から泣かれれば(脅されて:笑)・チケットも沢山売って・本来なら私主宰のコンサートにだけ来ていれば現代音楽のファンになっていたであろう人々を現代音楽嫌いにもさせてきました。

 

こうした「全人格労働」と、その合間を縫って「私が本当に良いと思う曲」で定期的に開いていたリサイタル(マルチメディアを含む)の『暗闇に差す・ひと筋の光』(←と本気で思って業界を改革しようとしていた)活動の成果に対して賞をいただきました(と思っている:笑)。 

デビューしてちょうど10年目。権威ある賞でしたが、自分のレパートリーを構築してCDを作るような時間もなく、CDを出していないピアニストの初の受賞だったのではないでしょうか。当時、最年少での受賞だったと思いますが、よく業界に貢献したということだったのでしょう。

 

ここで一区切りをつけて私は東京を離れてNYに移り住みました。

最初の10年は業界での立場を作るため。次の10年で自分の世界を作ることにしたんです。

「もう若手ではなく中堅なので、何の曲でも受けるというような仕事の仕方はしない」というスタンスになり:コンサートの仕事をいただく時でも:主催者に「楽譜を見て(出演するか決めて)下さい」と言われるようにもなり、プログラムも自分で選曲がかなり出来るようになりました。ようやくCDも作り出したんですよ。

 

今は誰に脅されても(笑:今年になって1回ほど勘違い打診があった。新曲5曲を5万で弾いてだって! ここはインドネシアなのか?台湾だってそんなこたー言わねーぞ!勘違いというよりブラックだよな!流行ってるからな!ブラック!気をつけないと!!)「もうトシなのでムリが効かないんですぅ」で通るトシになりました

 

実際・腕も故障してきたのでムリは出来ないんです。大事に使わないとね。駄曲なんか弾いてる場合じゃないんですよ。それに人間らしい暮らしをしないと、いい音楽にもならない。趣味や考える時間がないとクリエイティヴなことは出来ないんです。もうタイプライター・ピアニストは卒業してるんだから。

 

こういう暮らしが出来てる今が人生で1番充実していると思える。

分かち合える人は近くに誰もいないんですけどね。友達はみんな東京

この孤独感も創作には良いのかもしれないですね。気分はゴーギャンですよ

ゴーギャンと違って連休明けには帰省しますけど。帰省というより出張か。

 

東京にいた時は活躍してるように見えただろうけど不幸でした。

たまたま今日、この2つの記事が目について。

カーラ・デルヴィーニュ「モデル引退」の真実を語る~「大事なのは他人ではなく自分がどう思うか」

仕事で私が壊れる 人生を搾取する「全人格労働」

子どもを欲しいと思ったこともないし、連れている人を見ても羨ましいとも可愛いとも思わない(笑)し、結婚もしたくないけど、同じバックグラウンドを共有している友人とが欲しい ノエルいなくて淋しくて

 

ここ(沖縄)に友人が集結してくれたらいいのに。と、やっぱり東京に帰る気はないです。みんな移住しておいで~~せめて遊びに来て~

渋谷のタワレコだそう ありがとうございます

 

こういうセレクトとか話題がある場所というのは:日本ではやはり東京と、大阪とか京都あたりが少しで、あとはヤザワ的に各所に1名づつとかなんでしょね。

そうそう。タワレコの冊子、intoxicate にも大きく掲載していただきました

那覇じゃ誰~も読まない冊子。「置いてあることに意義がある」のさ

パレット久茂地に取りにいくか

発売日も:「おめでとうアタシ  猫組とお祝い。1人(ノエル)減っちゃったから。

 

jazztokyo

ミニライブを1番楽しみにしてるのは・実は・ヤザワなのかもしれません

 

 

Comments (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

久しぶりの東京:ミニライブのお知らせ

2016年03月25日 | 現代音楽

                         

                                  お近くの人 是非・いらしてくださ~い

 

とっくに決まってたんですが、告知できる気分じゃなかったんです。CDも発売されています!さっき「聞きました」メールをもらって我に返りました

 

まだショックでふらふらしてますが、食べるモノは食べて・酒も飲んでいるので・復活することでしょう。道で犬を見かけて泣き出す というメンヘラは脱したかもしれない。分からないけど。。バニラの時は半年以上経った時にコンサートで「亡き王女のためのパヴァーヌ」を弾いた時のトークで・うっかり・バニラの話をしてしまって・泣きかけたのでね。いつフラッシュバックするか自分でも分からないんです。

 

ここ1週間ほどは:ものすごく寝てます。春眠なのかもしれないけど、立ち直るために眠っているような気がしてるので、電話は留守録。連絡はメールのみ。ケータイは不通。仕事パンパン状態の時と一緒だけど、そういう時って鬱状態だったのかなー

それでも2ヶ月ぶり以上で(グルテンフリー)パンを焼いたりしました

まずは食欲が復活しないとね

チーズ講座で、試食用のチーズを作ったりしてたことで救われたようなところがあります。「作る」というのはエネルギーを放出するだけでなくヒーリングにもなるんです。

 

今回はトークで余計なことは言わないで泣かないようにしないと

一緒にノエルを連れて東京に行くつもりなのでね。ノエルの犬舎のようなワンワン総合企画にも寄って、慈恵院に納骨してきます。バニラとアリスが待ってます。そして更にその近所の多摩霊園で祖先のお参りをしてきます。という盛り沢山の帰郷。そうだ!マルキューで服も買わないと!

 

ミニライブではありますが、アルバムの『Kid A』を少し手直しして1人(2本腕)で弾けるようにして御披露するつもり。以前も1人で弾いてるけど、その後、多重録音用にアレンジしたのを・更に・ソロにフィードバックしてみます。Untitledはエレクトロニクスと一緒に。

 

食べて飲んで寝て、涙があれば出して、新年度の準備をします。

季節は巡る・時は流れる。

今、バニラが生きてるとしたら22歳とかなわけで、それは犬としてはありえない。と思えた時が・写真を見ても懐かしく楽しい気分にだけなるんです。

ノエルは激ハンサムなので、バニラとアリスが喜ぶはず

ま・来世はアタシの夫だけどね    

 

Comments (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

矢沢朋子ピアノ・ソロ Absolute-MIX 発表!

2016年02月17日 | 現代音楽

  iTuneで試聴が始まりました  


矢沢朋子ピアノ・ソロ Absolute-MIX

今日から受付~~

発売は来週の水曜日です

 

そしてCDの発売日は:3月19日です

 なんとか春になってしまう前に、iTuneでは発売にこぎつきました

 

昨日はスタッフ一同、グラミー賞に張り付いてました

もし・ヨハンが受賞したら、ブックレットに1文を載せるつもりで2パターン用意していたんです。残念ながらグラミーは逃しましたが、今年のアカデミー賞に・またノミネートされているので、今度こそ穫れるかもですネ。今度はアメリカ映画なので。やはりアカデミー賞はアメリカの賞なので、米国映画でないと受賞は難しいのかも。『博士と彼女のセオリー』はイギリス映画でしたからね。

 

そこから急ピッチで最後の版下の校正チェックを入れて先ほど入稿されました。

 

昨日はヨハンの他、日本では権代敦彦氏が「尾高賞」を受賞された模様で、何かと「業界の年末」感いっぱいの日でした。沖縄にいるので、もうお祝いの電話やら祝電も打たずに、ひっそりとバタバタと(笑)仕事してますが、これで3月は授賞式のパーティー・ラッシュなんですよ、東京は。

 

先週は:手違いから:情報公開日以前にAmazonに新譜登録がされて、「画像なし」で一部情報が出回ってしまいました。

 

「画像」あるわけないんです。さっき入稿したんだから

 

相変わらずものすごーくステキなパッケージです お楽しみにネ

と・余裕をかましてるようですが、先週はストレスから顎関節炎を再発して、口が開かなくなってしまって2日ほど流動食を食べました

 

やれやれー・・これで後は無事に3月19日にストアに並べば、私の「年度末」の終了です。ようやく確定申告にかかれます

 

さて・・日曜日のチーズ講座の材料の買い出しに行ってくるとしましょうか。

おかげさまで現在11名のお申し込み状況だそう。あと2、3人でしたら大丈夫(だと思います)。

 

「そんなことやってる場合なのか 」という状況なんですが、こんなことでもやってないと続かないんです。

ちょっと多めに作って持って行って、「畑の学校」で飲んじゃおうかなー

ってところです。

お祝いだし・いいよね?

 

お待ちしてますよ~


畑の学校 沖縄
〒901-0204 沖縄県 豊見城市沖縄県豊見城市字金良109

大好評簡単で・失敗しない・ヘルシーで美味しいお豆腐チーズ作り。
初級二回目募集します。

初級→中級→上級と開催予定です。

定員 :10名ほど
日程 :2月21日(日)
    午後16:00~18:00
会費 :2000円(材料費込み)
持ち物:メモ帳、エプロン

お申し込みは参加ボタンを押すか、コメント、メッセージをお願いします。
Facebookをやっていない方はこちらまで。
090-1942-2921(畑の学校)

※準備があるので早めの予約をお願いします。


[講師プロフィール]
矢沢朋子:東京出身。フランス近代、現代音楽の演奏で特に評判のあるピアニスト。
多くの有名作曲家が曲を献呈。桐朋学園大学、パリ、エコール・ノルマル高等演奏家資格卒業。
2011年、5月に愛犬と二猫を同伴し沖縄へ移住。CDはAmazon、iTunes、着うた等で世界36カ国に配信中。
2012年にリリースの『仏蘭西幻想奇譚-playing In The Dark』は紅型のジャケット・デザインと共に話題となり、全国各紙で絶賛されている。2016年2月に新譜を発売予定。

沖縄に移住後、豊かな自然に触発されて自然農法での家庭菜園を始め「肉食系」から完全菜食Veganとなる。
それ以来、長年の職業病であった肩こり、筋肉痛、更に不定愁訴が消滅する。
グルメで大食いの挙句オシャレもしたいため、常時食欲の煩悩に悩み、様々なダイエット法、美容法に振り回されてきた半生を送るも終了。
「美味しくてはち切れるほど食べても太らずに健康」な人生をエンジョイ中。
無類の料理好きで、5年過ごしたヨーロッパ仕込みの料理をVegan使用にした「おもてなし」料理は友人の絶賛を博す。
ついに今回「太らない美味しい植物性チーズ」レシピを公開。

 

Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Pierre Boulez & Andre Courreges 崩御

2016年01月09日 | 現代音楽

2015年12月26日

 

The Little Prince...

埋め込み画像への固定リンク
 

ピエール・ブーレーズさん死去 仏の作曲家・指揮者

「音の塊で聴衆を圧倒する傾向に背を向け、音楽の構造を冷静に分析し、緻密(ちみつ)かつ透明感のある響きで内側から熱狂させてゆくスタイルの演奏を貫いた」


吉田純子さんが書いたのかな?もう1人連名のパリ特派員の方かな??

コラッ!「死去」じゃなくてせめて「逝去」にしろっ!と突っ込みたくはなったけど・・

私もブーレーズ指揮のクラシックのオケ作品を聞いて、同じ事を思い、影響を受けました。90歳なら大往生。お疲れさまでした。ゆっくりお休み下さい。

合掌  


仏デザイナーのA・クレージュ氏死去 92歳

 

 もう1着も持ってないはず・・・と思ったら、ピンクのレザーコートがありました

かつてはピンクと白のレザージャケットとか、ピンクのウールのコートとか、ピンクのスカートとか、ピンクのバッグとか・・・けっこう着てました。パステルカラーだけどフューチャリスティックで可愛かった。私がハマったフランスのデザイナーは:クレージュとゴルチェとアニエス・B。クレージュはフランスのデザイナーでありながらスノッブでなく、アメリカっぽいカジュアルなテイストだからで世界中で着られたんですね。沖縄でも県庁前のパレット久茂地に入ってます。広く愛されたデザイナーでした。合掌。


ゴルチェとアニエスは健在ですけどね 両方とも久しく買ってないです。アニエスは着過ぎて飽きてしまいました

対照的に「これぞクチュリエ!」的に客を選ぶゴルチェを最後に買ったのは、アー写に着用しているドレス。かれこれ10年前ですか。それも久しぶりだったはず。Sサイズでしか作ってないドレスで、当時は買ったもののダイエットに励むはめになりました。今はラクラク着れるんですよ!ゴルチェが「Lは論外、Mサイズでも、このデザインは無理」という強い意思で作ったドレス。「プラダを着た悪魔」の7サイズ・ハラスメントのようなドレスです


先日、『愛と哀しみのボレロ』を観て、ジョルジュ丼(笑)にクラクラして、YouTubeで探して見てたりしてたんです。私は88年2月にパリで「丼」の最後のボレロを観てるんです。その時も感激したけど、映画では:若くて細くて 『神』でした。

すっかり「ボレロ」熱 が再発して(笑)、ギエムやマヤ・プリセツカヤまで見比べてしまって。

元は:女性ダンサーのためにベジャールが振り付けたということも、ここ1週間しない新しい知識。てっきり「丼」が初演して、丼のために振り付けた作品だと思い込んでました。それくらいジョルジュ・ドンのボレロは有名ですよね。

プリセツカヤも見ると、もともとはフェミニンでセクシーな振り付けだということが分かりました。ジョルジュ・ドンが踊ることで、マッチョでカッコよくセクシーで、それ以外はあり得ないという気がしてしまってたけど、プリセツカヤも悪くない。というか、ギエムよりいいかもしれない。「丼」の後にボレロを踊るというのは大変ですね。どうしても影響が・・。マッチョ路線じゃなくてフェミニン路線にした方がいいと思うなー。もう引退しちゃうけど。


なんて思ってたら、6日にブーレーズ、7日にクレージュが昇天されたという。


Last scene of Les uns et les autres (1980) - le boléro de Ravel (aka Bolero)


色々見ましたが(笑)、結局、この映画の録り方が1番イイ

他のはNHKの教育番組っぽいですねー。別に顔なんかアップで映さなくていいと思うんだけど?こういうセクションのカメラのヒトは録りたがるんですねー。結局、ダンスも音楽もまるで「分かってない」から、何を録っていいか分からなくて「顔でも録っておくか」になるんでしょうね。才能あるカメラは映画業界に行ってしまって、予算の少ない芸術系TV番組にはいないんですよ、きっと


教育番組系を見ると、こういう番組のカメラは:いずれ人工知能にやらせたほうがいいと思いますね。私も気に入らないライヴの録画がいっぱいあるので強く思います(笑)。どうしてこう音楽が盛り上がってる時に顔をアップで録るかなーみたいな。そのまま引いてて動かさないほうがマシなのに。どうせ「指」を録るなんて思いつきもしないんだから とか、がっかりしたり怒ったりしてましたね。ピアノですらこうだから、ダンサーなんかカンカンに怒っても不思議じゃない。不世出のダンサー(ジョルジュ・ドン)を記録して後世に伝えるという使命感もないんだよな。


まー・でも、芸術性のない仕事しか出来ない人間は、近いうちに人工知能に取って代わられる世の中になりますよ。「音量が上がってきたら、その速度に合わせてカメラを指にフォーカスする」とか打ち込んでおけばいんだからね。「残響きがある時はカメラは引く」。これだけコンピュータが入り込んでる業界なのに、そういう自動録画が出来てない方が考えてみれば不思議。


ブーレーズにはクラシック作品をDSDで録音してもらいたかったですネー

そして「レポン」のような現代音楽はAuro3Dで。時代が追いつかなかったですね。

 

こういうことに気づいて、「最後の巨匠は死んだ」とかアホな評論家の追悼記事はポアして(懐かしい言葉だなぁ:笑)前進して行くのが追悼だと私は思っているので、特に感傷もないです。だいたい90歳だし。大戦も生き抜いて、ストラヴィンスキーの「春の祭典」の初演もブーイングで中止させて、素晴らしい人生でしたね

 

ブーレーズはフランス近代作品を指揮したCDが素晴らしいです。他のフツーのクラシックもいいけど、ドビュッシーとかラヴェルは本当にエレガントです。彼は60歳の頃、1度「結婚するらしい」という噂が流れましたが、結局しませんでしたね。


ベジャール、ジョルジュ・ドン、ブーレーズもゲイだったんですね。私はアンサンブル・アンテルコンテンポランを受けようかと思ったことがありましたが、「ピアニストは男でゲイしか取らないよ」という噂を聞いてやめました(笑)。あんな難しい曲の譜読みに追われた挙げ句、団員はゲイだらけ(噂ですよ!念のため)・・というんじゃ割に合わな過ぎ。給料はかなり良かった気がするけど、弾く曲が難しいものだらけなので、引きこもりでさらわなくてはならないから意味がない。あでもそれで使うヒマもなくて老後も安泰なのかな?
 
なんてことを20代の頃に考えてましたねー。老後のことはともかく。
 
 
8日はデヴィッド・ボウイのバースデイだそうで御年69歳になられたそう。
 
 
ボウイは宇宙人だから年は取らないのと・ずっと思ってたなー
 
偉大なクラシック音楽家(作曲家)はフランスで、偉大なロック歌手はイギリスで、偉大なダンサーはロシアで誕生するんですね。
 
 
2017年に日本でデヴィッド・ボウイ回顧展が巡回されるそうな
 
沖縄にも来てくださーい
 
 
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする