ピアニスラー

ゴールド・フィンガー、ハイパー・ピアニスト矢沢朋子のブログ

オスカル鍼治療なう

2010年06月16日 | ペット
       山元式頭針療法中なう。打たれております~ 


とかツイッターでならつぶやくんでしょか



背骨も触診中。「猫なのにカラダ硬いなー・・ガチガチだこりゃ」だそうです。


4月からなんとなく元気がないようなオスカル。「季節の変わり目だから?」と思っていましたが、5月になってますますだるそうでノエルも遠慮して近寄りません。3月までは2人で取っ組み合って遊んでいたし、ヤザワが座ってお茶してると「・・・今、オスカルが目の前を横切って飛んでる 」という大ジャンプを披露したこともあったというのに。窓べりも走らないし、夜中も昼間も寝たきり。

尿のPHを測っても悪くないのでずるずると獣医さんに連れて行かなかったのですが、6月に入っても全くやる気を見せないので先週、水曜日に健康診断に連れて行きました。

血液検査、尿検査、レントゲン、エコーとひと通りして異常ナシ。ただ右耳に以前からのニキビが大きくなってるのが気になる、と言ったら「以前からあるニキビいつからですか」「気がついた時からあります。ウチに来た時からあったかも」と言ったら:

「それは気になりますね」ということで細胞検診をしてみた結果、

『肥満細胞腫』である可能性がかなり高いことが判明。


「癌ではないのですが、かなり癌に近い習性でアレルギーが原因です。腫瘍の中はヒスタミンなんですよ。犬ですと即刻、かなり広範囲を摘出しないと危険なのですが、猫の場合は転移しないこともあるので、耳を断耳しないで抗ヒスタミン剤とステロイドで様子を見て、大きくなったり内蔵に転移したら摘出ということも考えられます」
とのことでした。。。


「外科手術とどちらを選びますか?」と聞かれ、咄嗟に「どちらも今はしたくありません」と答えたヤザワ。

「はあ」と驚く獣医さんに、ヤザワ節を披露したのでした。


「原因がアレルギーで腫瘍の中がヒスタミンというものを、抗ヒスタミン剤とステロイドで抑えるのは限度がありますよねアレルゲンを排除しなければ、抑えても切ってもまた出来るわけですよね?それよりアレルギー・テストをしてナニがアレルゲンなのかを突き止め、それを排除するということをまずしたいです食事でだいぶ改善されると思います断耳なんか絶対ダメですそれとホメオパシー治療を受けさせます」

オスカルの去勢手術からお世話になってる先生。休日の尿路閉塞の時も先生の手がオシッコまみれになるのも厭わず救ってくれました。でも今回ばかりはもう1つ他の可能性にかけてみたいです。

「分かりました」と言って、これまでの経過を紹介状にしてくれました。レントゲンも持って、月曜日に早速、ホメオパシー療法をしている獣医さんへGo!

咄嗟に「ホメオパシーを受けさせたい」とは言いましたが、バニラの時も「もうこの犬はダメです。手がありません。時間の問題です」とさんざんステロイドを飲ませた末に宣告した東大付属家畜病院からホメオパシー療法の獣医さんにして、それから8年生きたのでした。もっと早くにホメオパシーにしていれば、ステロイドの副作用から腎不全を起こすこともなく老衰で穏やかに全うしていたかもしれないと、飼い主としての反省もあります。

しかし猫は犬と違って食事療法が難しい。ということは事実です。基本、雑食じゃないから偏食だしね。。なんとかホメオパシーが効いてほしいところです。


予約の電話で:「食べてるフード、食品、これから食べさせたいと思っているものを全て検査しますからお持ち下さい」と言われ、食べないけど食べさせたいカボチャとかそら豆とかキャベツとか、ササミとレバーとマグロとアジと・・etc.全て小さいビニールに入れて保冷剤を入れて持って行きました。この食品群を金曜日に全て買って、水曜日の本日もまだヤザワが食べてるんです。
んーとにアンドレだな、アタシ。。。

まーそれで、おらのオスカル(←もーヤケクソ。これでデジテレビまた遠のくし)はカボチャとマグロは合わないようでした。。

尻尾付近のツボにも

腹部、胸部レントゲンから脊椎の一部がすり減ってるのが分かりました。

「このコ、案外、歳いってるのかもしれないですねー・・」と去勢手術をした先生が言いました。「10歳前後・・8、9歳かもしれないですねー」と。

「ええ先生が『2~3歳』って歯を見て診断したんじゃないんですか」「見た目若いですよねー・・人間でも歳取ると背骨変形して神経圧迫したりするじゃないですか?もしかして痛いんじゃないかな?それで遊ばないとか。。」「・・・・・」

猫ってけっこー我慢強いんですよ。我が道を行くわりには。

鍼にも耐えてました。(診察台では借りてきた猫状態)



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デーヴィッド・ラング(注:NHK読み)

2010年06月12日 | 現代音楽
明日の『現代の音楽』は先週に引き続き、David Langの曲を集中的に流してます。

ほら → 番組表 


現金なもので(笑)、自分が出演してから「他の人はどんな話をしてるのかしら?」と、よく聞くようになりました。


ヤザワの2006年のCD、Flash Pointにも2曲、David Langが入ってます。

80~90年代アタマには当時アカデミック現代音楽界を席巻していた『超(新)・複雑系(派)』(new complexities)を書いていたDavid。90年代後半からヒトが変わったようなミニマル路線になり、この路線の延長で2007年度ピュリツァー賞も受賞したそうな。ということをDJ猿谷氏が番組で仰ってました。


ひゃ~ エラくなってる~ 

番組表を見てみれば、harmonia-mundiとかnaxosとかいろんなレーベルからCDも出てます。ちょっと前までは自主制作のcantaloupでしか出してなかったのに。

06年にFlash Pointが完成した時、音楽関係者に「こんな誰も知らない作曲家なんか弾いてちゃダメですよ。(←売れませんよ、の意)ジョン・ゾーンとかサーリアホとかメシアンはともかく。ディヴィッド・ラング?それ誰ですか?」とかゆわれたものだったのに。それから3年ほどで、Towerの試聴コーナーでもよく見かけるようになりました。


デーヴィッド(←NHK読み:笑)と知り合った99年、複雑系のピアノ曲のスコアをアメリカン・ミュージック・センターで見た、と言ったら:「うわ~・・恥ずかしい~まだ若かったから」と照れていました。ちょうど作風の転換期というか人生を(ミニマル路線で)変えようと思ってた時期だったのかも。

ヤザワが弾いてるmemory piecesはもとはピアノ曲。本当にミニマルな曲なのですが、これをシンセで音色を変えてずいぶん2001~2003年くらいに弾いてました。CDでは特に気に入ってる2曲を入れてます。デモを聞いたデーヴィッド(ああダメ。本人にこう呼びかけて怪訝な顔をされそう:笑)が、吹き出したり感心したりして「全曲シンセで録音したら」とシンセでのワールド・プレミエール・レコーディングをOKしたのでした。

それから実際にヤザワがCD化したのは5年後でした。2001当時はまだcantaloupもスタートしたばかりで、Geisha Farmも作ってませんでした。

アメリカに住んでアメリカ人の音楽家の友人と交流がなかったら、私はいまだにデモ・テープを送ったりしていたでしょうね。そして「うーん。。演奏も素晴らしいんだけど、こーゆーのは日本では売れないんだよねー・・もっと売れる企画を考えてもらえませんか?例えばアニメの主題歌をピアノで弾くとか」とか言われていたと思います。もしくは(誰でも知ってる)名曲アルバムとかね。

(レコード)会社や運に頼らず、自分で信じて良いと思った音楽を自分で世の中に出す。という発想はアメリカでの友人の影響です。

日本だと:そんなことは恥ずかしいとか、求められて作るのが幸せみたいなまるで花嫁みたいな感覚がありますが、アメリカではこれがベンチャーなのですよ。

そもそも音楽とは創造していくことなので、工夫をしたり産みの苦労を厭うようでは天職ではないのかもしれません。

NYではこういうベンチャー精神溢れる音楽家が切磋琢磨しているのに、ずいぶん勇気づけられました。

David Langはこうした土壌から誕生した信念を持った音楽家の1人です。

明日は近作を楽しみに聞きます  


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5月に観たもの行ったもの

2010年06月07日 | 現代音楽
*********

レンピッカ展

狂言「六地蔵」野村萬斎
能楽・観世流「葵上」 観世銕之丞

赤坂達三(cl)&桑山哲也(acordion)

トリスタン・ミュライユの音楽

**********

最近は隔週くらいで腕の治療(というよりメンテナンス)に行くので、ようやく健常人としての生活になってきました。1年半は日々病院通いだったのでコンサートもしばらくご無沙汰だったかも。


ミュライユの日にはさすがに見渡す限り友人、知人が大集合していて、いない人の近況を聞きたくなるくらいでした(笑)が、「あれー?久しぶりー。どっか(外国)に(長期間)行ってたの?」とヤザワもずいぶん聞かれました。


腕が調子悪かった時に知り合いがいるコンサートで近況を話す気にもならなかったので、落語に行ったり映画に行ったりジャズのコンサートに行ったりしてるうちに、そういう仕事には直接関係ないジャンルに足を運ぶことも習性になってきました。そんなところも健常になってきたのかしら(笑)


久しぶりにミュライユにもお会いしました。NY以来なので8、9年ぶり。

前髪がなかったので誰だか最初分からなかったの。「トモコか!(オトナになったね~・・)」としみじみ見られて「やっぱり前髪を切ろうかな・・」と一瞬思いました。

『のだめカンタービレ』の話をしたら「見たい」と言うので送ることにしました。英語版があるはずだけどNYではブレイクしてないのかな?仏語版もありそうなものだけど??

(ミュライユの)コンサートは2階席だったので、座ってから「オペラグラスを持って来るんだった」と一瞬後悔しました。オンド・マルトノがピアノのように横向きにセットされていたので弾いてるところを見てみたかったんですが、そこら中知り合いだらけの中で、1人オペラグラスで食い入るように見てるのもヘンタイぽいか。と思うことにしました。

赤坂達三氏のコンサートではオペラグラスで見てる(中年)女性客が隣にいたんです。よほど「ちょっとだけ貸して下さい」と言おうかと思ったけど(笑)やめました。狂言の時は持って行ったんですけどネ。両方ともインナー・イヴェント(スクール)で大ホールだったからオペラグラスでねっとりと見てても(業界人がいないから)いいわけですよ


オペラグラスはなくても、ミュライユのコンサートはカッコ良かったですね~


舞台上のオケの音をマイクで拾って加工した音源をホールの後方に設置してるスピーカーから出力し、前方から来る音と混じ合って音がうねるような効果を出したオーケストラ作品のライヴ・エレクトロニクスは大変ゴージャスでした。


ブーレーズとその仲間たち(笑)系の現代音楽とは違うんですが、やはり「フランス~」という香りで溢れていました。スクリャービンの『プロメテウス』をモデルとしたオケのライヴ・エレクトロニクスも、メシアンが:「電子音楽が長いこと目指していたものを、現代音楽ではめったに達成されない響きの美しさをもって実現した」と絶賛したオケ曲『ゴンドワナ』も、アム~ルがあるのよね。アム~ルが。やっぱ「愛」なんだ~。フランスジンだもんね~

とパーティの帰りに権代氏ともう1名作曲家とラーメンを食べながら「やっぱりエロスなわけですよ!」と合意したのでした。(あれ?愛が性愛に変わってる:笑)

ブーレーズの知的で合理的でスーツを着てビシッとしてる感じもクールでイんですが、ミュライユの音楽には「ホントは豪華な暮らしをしてるヒッピー」みたいなエレガンスがあります。

デザイナーはケンゾーがお好きだったと思いますが、高田賢三氏が引退した後はどこのメゾンのものをお召しになっているのでしょうか。コンサート当日着用されていたグリーンのジャケットもステキでした(写真のジャケットなんだけど、鮮やかな緑でした!)


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