ピアニスラー

ゴールド・フィンガー、ハイパー・ピアニスト矢沢朋子のブログ

デトックス週間

2010年03月15日 | 美容、健康
確定申告を済ませ、これから21年度の報告書、22年度の計画書と3月は事務仕事がいっぱい。

そして乳癌検診で『要精検』の通知を受け取ってしまったので、病院にも行かなくては・・と楽しくない予定から詰まっていきます。


>>要精検


の通知を見た時は膝の力が抜けそうでした。

そういえば左脇も左胸も痛いかも。いつからか忘れたけど。

早速、友人達に嘆くと、「大丈夫!ホントにヤバい時は手紙じゃなくて電話くるから!」と慰められたら少し痛みが引いたのでした。「リサイタルとかでハードに練習して胸筋も張ってるんだよ」と言われたらそんなような気もするし。。病院はもう少し気を遣って欲しいわ。ストレスが癌の原因の大きな要素というのは周知の事実だというのに。


苦手な事務仕事もいっぱいなことだし、ここらで体調を整えてから精検に行くか。。


ということで:野菜スープでデトックスをすることに。


これは野菜だけで作ったスープだけを24時間食べるという簡単なこと。ただしその日は難しい本を読んだり考え事はせず、テレビも見ないで電話も取らず、人にももちろん会いません。メールも1日はお休み。

今回のスープの中身は:ざくざく切った大根(3cm角くらい)、ざくざく切ったレンコン、ニンジン、キャベツ、セロリ、ジャガイモ、シメジを塩、コショウ、バジル、タイムにホール・トマトで味付けしたもの。

読書はこのデトックス方法が書いてあるコケットな女を読み返したり、ヤザワのお洒落のバイブル、エレガンスの辞典、何回読んでも楽しい華麗なる宝石物語とかをゴロゴロしながら読み返します。


ファッション雑誌の美容法はメーカーと組んでるものなので興味ありません。そうはいっても新製品を買ったりするのは楽しいけどそれは気分転換であって、私が実践してる美容法とは違うのよね。こういう利害のない本に書いてあることを信用してます。


洋服やアクセサリーも基本は衝動買いだけれど(笑)、『エレガンスの辞典』のような本を繰り返し読んで感性を浄化しておくと、あまり安っぽい服とか衝動買いしなくなってきて、ワードローブが充実してきます。「着る服がない」と口走ることがなくなってくるというか。(笑)ま、全身エド・ハーディという日もあるにはあるんですけどね。(←これは「大人買い」)

白州正子の着物のエッセイとかも好き。デトックスの日はこういった本をバッハのブランデンブルグとか聞きながら読むのです。


そして翌日と翌々日にその効果が!テキメンに!目に見える形で!!(笑)出現するのです!!トイレでお会いしましょう!お肌も透明感が出て、お腹も引っ込み、「なんとなく不調」というのが取れます。取れない場合は2~3日続けるとすっきりしますよ?


身体が少し軽くなったところで後半を乗り切ります!



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No Money No Music

2010年03月06日 | 世の中のこと

第28回中島健蔵音楽賞の最終授賞式と終焉パーティー(懇親会)に出席して参りました。受賞者の1人、中川俊郎さん。選考委員長の諸井誠先生とお話中。

今回で最後の賞となるため、過去の受賞者もスケジュールが合う限り駆けつけました。

文学者でもあり多数の現代音楽の著作を残した中島氏の私財を投じて創設、運用して受賞者を輩出してきたこの賞は、日本のバブル経済が崩壊した後も奇跡のように続き、今年まで継続してきたのでした。

スピーチで諸井誠先生が:「バブル崩壊時、信託先を変えて(パフォーマンス性の高いファンドとか)継続するべきか選考委員で話合ったけれど、『永遠に続く賞は存在しない。資金が途絶えたところで止めるべきだ』という故令夫人の志を汲みました」という言葉になんともやりきれない思いがしました。

選考委員は全員、音楽家。運用ことで煩わせたくない、という夫人の気遣いがあったのではないか。もしくは運用先の信託銀行とも長年のお付き合いで、運用先を変えるとは言えなかったのかもしれません。私の勝手な推測ですが。それでも尊い志が経済事情で消えるというのは残念です。長年ボランティアで(ということも今日知った!)選考委員をしてこられた方たちの気持ちを思うと気が沈みそうになったので、早速1杯飲んだら、まあ:楽しくはなりました。(笑)このさい辛気くさくしてもしょうがない。

乾杯の言葉は:「中島健蔵賞、万歳!」でした。


ヤザワがこの賞をいただいたのは第16回、まだ物心ついて間もないコドモの頃でしたので、こういうことを当時は考えた事もありませんでした。一生懸命頑張れば、誰かが見ていてくれて評価してもらえるんだ!と単純に喜んで光栄に思っていました。

オトナになって(笑)、自分でプロデュース(資金繰りから企画、演奏まで)をするようになって、個人が私財を投じて賞を創設し、文化に貢献し、世の中全体のことを考えることの意味が遅ればせながら理解できるようになりました。

ヤザワも自分の活動が、何かしら社会に貢献できる形を取りたい。と思うようになりました。しかしこういう志は理解されにくい不思議な世の中。「絶対儲かる!」みたいな罠には簡単に落ちるくせに。

以前、無料のワークショップを開催する折、教育委員会に後援をお願いに行ったら:「あなたはこれでどのくらい儲けるつもりなのか?」と聞かれて呆然としたことがあります。

「何か誤解しているな」と思って丁寧に説明したら:「なぜこんな儲けにならないことをするのですか?」と心底不思議そうに聞かれました。

よほど!「あなたみたいな人が教育委員会にいるから、日本の教育は悪くなるばかりなんです!」(←ヤザワも『先生』の端くれ。教師魂炸裂:笑)と言ってやろうかと思いましたが、小人(=卑小な人間。自分の利益しか興味がない)にそんなことを言っても無駄だと思い、やめました。公務員は定額の給料制のはずなのに、どうしてこうカネにシワい人間がいるのか不思議です。というより典型的な下級役人の「休まず遅れず働かず」タイプだったんでしょうね。こういう人間を教育関係に配置するのは問題。戸籍係とか差し障りのない所にいて欲しい。文化関係もやめてもらいたい。民度が落ちる。トップが理想を掲げても、こういう下級役人が日本を腐らせているのです。ホントに企業でも役所でも統制を取るのは大変ですね。トップの気苦労はどこでも同じです。


コドモの頃(しつこいなー:笑)に、賞をいただいた時は「これからも期待に応えて頑張りますっ」みたいなノリだったけれど、選考委員の先生たちや音楽家同士久しぶりにお会いして:「私はどのように人生を締めくくるのか」ということを考えてしまいました。


歳月人を待たず。(みんなトシとっちゃってさ・・まだイケてるけど


悔いのないよう、私は社会に何を還元し貢献できるのか、日々実行していきます。1日1善。なんてケチくさいことは言わないで何善も出来る時はします!

まずは!

確定申告です!


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ご来場ありがとうございました

2010年03月02日 | 現代音楽
ベーゼンドルファー・インペリアルの97鍵盤。白鍵の部分も表面は黒鍵。キャロリンの曲で連打しました(笑)。最低音部のCまでフル弾き。

キャロリンの曲以外では:簡易取り付けの蓋で追加鍵盤部を隠しました。そうしないとなんだか感覚が狂って1オクターヴ下とか弾きそうで(笑)。しかもロゴが入ってる鍵盤の蓋も外したので、ますます「どこがヘソ(真ん中)の『ド』なのかぱっと見分からないです。ショールームのスタジオでも鍵盤の蓋を取ってもらって練習して慣れました。


27日はご来場いただき、ありがとうございました

アンケートもこれから楽しみに読ませていただきます。メッセージ、メール、お祝いのプレゼントもありがとう

楽しんでいただけたら嬉しいです

「前半の衣裳はヴィヴィアンですか?」の質問は:ギャルソン(ジュンヤ)です。後半はザラのタンクトップにモスキーノのパンツでした。

コンサート当日は怒濤の忙しさで、写真を撮ってないんですよ。ビデオが届いたらアップしますね。新しいiMacでなら画像編集も楽々。

プログラム中、エレクトロ・アコースティックの曲でピアノ・マイク・ラインがオフになるという突発事故がありましたが、弾ききりました。初めてWalk Manを聞かれた人は、「難しそうな曲だ」という印象を持たれたようです。PAをかけて完成する曲なので、ピアノ・パートが馴染まずに浮き上がって聞こえたせいでしょう。弾いてる私はマイクがオフの時点で、自分の演奏はほぼ聞こえず(ヘッドフォンが耳栓になっているのとオケ・パートの音量で)、タイピングのように指の感覚だけで弾くという綱渡り状態でしたが、よく弾き込んでいる曲だったのが幸いでした。

Walk Manを楽しみにしてた人はごめんなさいね。ライヴで聞いた時の盛り上がりはCDの何倍もの曲だし、弾くのも楽しいし久しぶりだったので私も残念でした。またの機会に聞いて下さい。

こういう事故はエレクトロ・アコースティックでは起こりがち。コンピュータとかシンセだけならそんなに事故は起こらないのに、アコースティックが入ると途端にリスクが高まるのです。有名アーティストのコンサートでも事故るのを何度も目撃しました。これまで事故がなかったのは「私は晴れ女だから」というメデタイ思い込みだったようです。

コンピュータとか機械って本番に弱いのよね。機械のくせに。
超有名アーティストのエンジニアは、前日に全員で「無事を祈る」そうですよ。

『たかがヤザワ』のプログラムは半分アコースティックなピアノ・ソロだったので祈ってなかったのかな?(嫌味:笑。

ソロの部分も実は手をかけてました。

翌28日。録音セッティングのチェックをしてるオノ・セイゲンさん。

エレクトロ・アコースティックに丁度良いということは:クラシックには少々デッドな杉並公会堂の小ホール。響きを増やすために鍵盤の蓋を外し、譜面台もヤザワ仕様特注の透明のアクリル譜面台で、中のピンの部分を解放しています。27日のコンサートはこの状態で楽譜が乗ってたわけです。分かったかしら?

「いいねえ!この譜面台!商品化したら?売れるよ!」とオノ・セイゲンさんにも褒められました。

鍵盤の蓋を取って演奏したピアニストとして有名なのが:グレン・グールド。この鍵盤の蓋がないだけで、響きが俄然!良くなります。蓋のロゴが鍵盤位置の目印に無自覚のうちになっているでしょうから、普段から慣れておく必要がありますけどね。本番で突然外して弾いたら失敗しちゃうからね。それからピアノのメーカーによってロゴの長さが違うので、本番で弾くピアノで試しておかないと。

翌28日は同じホールでレコーディング。

セイゲンさんとアシスタントの森崎さん。

ギャルソンのショーのために作ったCD、コム・デ・ギャルソンを2年前に初めて聞いて以来、お願いしたいと思ってました。このCD大好きハマって1ヶ月は毎日聞かないとダメな身体にさせられたわ(笑)

重ね録りの部分のマイクを選ぶために曲想をチェック。前日とはうって変わって美しくない素のヤザワ(笑)。調律の伊藤さんに「おはようございます」と挨拶しても分かってくれませんでした。「ええヤザワさん」て。。。

1時半からピアノの位置のチェック、サウンド・チェックを始め、2時半からレコーディング。夜9時までの長丁場です。

そういえば前日のコンサート、後半の衣裳がタンクトップだったので、「腕のテーピングが痛々しい(からテープ取ったら)」とスタッフに言われましたが、翌日のこともあったので大事を取ってエルボー・バンド着用、予防も兼ねてテーピングのまま弾いてました。客席によっては見えたようでご心配おかけしました。また痛めたわけではないのでご安心下さい。もうトシなので無理できないんです(笑)。テーピングはいいですよ!おでこに貼ると集中力も高まるし、花粉症の鼻水も止まるんです。お試しあ~れ。

さーどんな音に録れてるのでしょう?

楽しみです!


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