やはりダンスの観客はダンスをやってる人が多いのか!?客席も美男、美女だらけ。も~舞台もそこらあたりも眼福、眼福
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ステキでした
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7時からの開演をちょっと押して、7時15分くらいから3演目のプログラム。各プログラムの間に20分の休憩を入れた豪華!プログラム♪
3演目のうち、最初のプログラムはチラシの写真にも使われたフォトジェニックな振り付け「トス・オブ・ア・ダイス」。
ヤザワ的には、この演目はあまりにもエイティーズ(80年代)感覚。なんというか、キメすぎなの。あまりにスタイリッシュでくつろげないイタリアン・コンテンポラリーな家具でまとめたデザイナーズ・マンション、という感じでした。
やはりネザーランド・ダンス・シアターのダンサーは、選び抜かれたバレエ・エリートたちなので、カッコいいことをストレートにすると、決まりすぎるきらいがあるなー。ピナ・バウシュのダンサーたちと違って、明らかに天性のバレリーナ、もしくは親子3代目くらいのバレリーナ家系といった風情の小柄ながらも9頭身というスタイルが勢揃いしているのは、それだけでも圧巻。ホントにパリのオペラ座バレエ団にしても、レニングラードにしても、名門バレエ団のダンサーたちというのは同じ人間とは思えないスタイル。
よくこんなに粒ぞろいで才能あるダンサーを集めたよな!と感心することしきり。
ヤザワの「喜び隊」なんて、大募集かけても1人しか応募してくれないし。。
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でも1人は応募してくれたんだから
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脱線したけど:今回のネザーランドで素晴らしかったのは、何といっても2つめの演目「サイニング・オフ」(音楽:フィリップ・グラス)と最後の「ウォーキング・マッド」(音楽:ラヴェル「ボレロ」、アルヴォ・ペルト「アリーナ」)。
「サイニング・オフ」は観ていて胸が熱くなりました。本当に素晴らしかったです。グラスの音楽はもともとヴァイオリン・コンチェルトなんだけど、この振り付けのために作ったとしか思えないほどマッチしてるし
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1つ目の演目でちょっと白けたエリート感覚が、ここではまるで逆の「真摯に芸術に日々精進する芸術家」という後光が射すような気高さに溢れてました
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バレエはソロ・ダンス公演でもない限りオペラと一緒の「総合芸術」なので、どんなにダンサーが上手に踊っても、振り付け、全体の構成、照明、衣裳、音楽に印象を左右されてしまうんだなー、ダンサーが主役とはいえ、総合芸術の中では歯車の中の1つにすぎないんだなー、とかいろいろ考えさせられました。
最後の「ウォーキング・マッド」はもう観てビックリの楽しさ
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中華料理の赤い丸い円卓を見ると「ボレロ」が聞こえてくる(←ヤザワだけ?)、というくらい有名な故ジョルジュ・ドンがベジャール・バレエ団で踊っていたボレロ。シルヴィ・ギエムの「ボレロ」にしても、「ベジャール振り付けのボレロ」を超える「ボレロ」はもう創作できないのでは?と思っていたけど。評論家とかよく言うじゃん、「バレエは死んだ」とか「今世紀最後の巨匠」とか。まるでもう後がないような。真に受けちゃいかんね。新しい芸術はどんどん生まれてるんだから。
なんたって「ウォーキング・マッド」は、「ベジャールのボレロ」と匹敵する出来映え
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なんで「ボレロ」ってタイトルにしなかったんだろう
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なんか、頑張るぞー!って気分になるし
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昨日(もう一昨日か)は1年ぶりくらいでお琴の八木美知依さんとお食事。八木さんのお仕事にシンパシーを感じていたヤザワは、八木さんへの尊敬が前提としてあるということで:あけすけに色んなこと聞いたりお話したりできて、すごく楽しかった
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「ねー、なんか一緒にやりましょうよ
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じとじととして今イチ調子でなかった梅雨も、ようやく明けたかな?
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