ピアニスラー

ゴールド・フィンガー、ハイパー・ピアニスト矢沢朋子のブログ

本日解禁!『まじめな日本人』

2010年11月03日 | 現代音楽
Geisha Farm HPにレコーディング・データアップしました

What's New? のコーナーです

ライナーは徐々に書いていきます~~  ワーク・イン・プログレス!

CDサイズのジャケがダウンロードできるようにアップしました。それなりのサイズで見ると

これがまた!

カッコいいんですよ!

Contactのページから「ジャケ写希望」のメール送信してくださ~い

折り返しアップ先のアドレスを返信します~

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コレです♪

2010年10月24日 | 現代音楽

2010.11.03 in Stores 矢沢朋子 ピアノ ソロ 『シリアス=ジャパニーズ』




2010.11.10 in Stores 矢沢朋子 ピアノ ソロ 『エゴイスト』



ライナーはまだ後ほど~~~(構想中)





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配信のお知らせ

2010年10月06日 | 現代音楽

終わったーーーーーー!!!!!


丸2ヶ月に及ぶ制作を9月28日に終え、2日ほどはレトルトを食べて昼夜なく眠り、湯~とぴあで韓国アカスリとマッサージを受け、色んなお風呂に入って精のつくツマミ(笑)を食べて復活してたのでした。

ここの素晴らしいところは、ヘンに「スパ」な食事メニューじゃないところだと思う。

荻窪駅より徒歩1分! 湯~とぴあ

回し者のようですが(笑)「も~へとへとだー・・」という時にはここに駆け込むことにしています。

お風呂に入ってサウナやスチームで(自分を)蒸して、ふやけたところでアカスリやマッサージをしてもらって、軽くお風呂で温まってからビール!のお供に馬刺やもつ煮なんかを食べたら、コンピュータの見過ぎで眼の奥が痛かったのが、すーっと取れていきました。
ここは眼精疲労特化のマッサージがあるんですよ!

たまっていた雑用を済ませ、ようやく出回りだした秋物もCheck!

猫トイレと砂も買って猫のお見合いにも備えたことなので、これで2、3日旅行にでも行ってこよう~と思っても、やはりリリースまでは色々と確認ごとも多く、東京でうだうだする日々。


情報公開日がまだ設定されていないんですが、実はリリースまで1ヶ月を切りました!

検索してもまだナニも出て来ませんが(笑)

 11月3日:矢沢朋子配信限定アルバム 第1弾!
11月10日:矢沢朋子配信限定アルバム 第2弾!

iTune Music Store, Napster, mora 他、レコ直、smart phoneでも配信になります。

今回はCDでの発売ではなく、配信オンリーでのリリースです。

現物がないのでサイン会もないですが、Geisha FarmのHPでライナーとジャケ(はあるんですよ!)は無償でダウンロードできるようにしてアップしようと思っています。ジャケもオシャレなんですよ!2cm正方形のアルバム画像のため(web用)だけではもったいないので、CDサイズでダウンロードできるようにリサイズしてもらいますね。

第1弾のほうは:日本人の作曲家のピアノ曲で構成しています。私のこれまでのコンサートの録音からのものがほとんどで、初演のものもあります。

第2弾は:日本人の作曲家は1人も入ってなくて(笑)、やはりライヴ録音がメインです。「この録音が初演」というものがやはりあります。

1つの曲だけでも色んなところで弾いた録音があるのですが、その中から自分が納得した演奏を選びました。作曲家じゃなくてね(笑)


コンサートとレコーディングというのは目的が全く違うので、弾き方も全然違うものなのです。


コンサートでは『一期一会の出会い』と思って、いらしていただいた方に伝わるように弾く、その場の空気を変える、何か感じてもらいたい。と「気」を込めて弾いてるものです。私に限らず演奏家は誰でもそうだと思う。

対してレコーディングというのは、『繰り返して聴かれる』(と良いですね:願)ものなので、一歩引いて冷静に弾いてることが多いんです。「ノリ」より安定して聴けるように弾くというか。ミスタッチもしないように安全運転で弾き、さらにミスは編集して完璧に近く仕上げます。何回も聴くものが、毎回ミスタッチをしてるというのはよろしくないですからね。。

だいぶ前から葛藤していることではあるのですが、「完璧にミスタッチ無し!」で弾くことで失われるものと(勢いとかノリとか)、得ることの価値は、誰が決めるのか?ということを考えています。

新作はミディ・ピアノのデモを添えていただくことも多いわけです。もちろんコンピュータで入力したものなので完璧です。

そういうものと肩を並べるというか、同じ価値観でもって人間が挑む必要があるのか?それならナゼ、私が弾くのか?聴く人は音楽に何を求めて聴くのか?

ということを考えて、今の時点での結論を出したアルバムです。

ほんとに「うーん・・こっちのが全然ミスタッチないけど、ノリが今イチだわ」とか、悩んで悩んで(笑)。同業のピアニストが聴いたら『なんでこんなデッドな録音を?』と不思議がるだろうと思いつつ、リバーブをあえてかけなかったり。巷にある「それらしいレコーディング(CD)」は目指しませんでした。

これがヤザワよ

リリース情報公開されたら、ライナーもアップしますね。

まだもうちょっとプログラムはヒミツ。

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制作進行状況

2010年09月18日 | 現代音楽

つい3日ほど前まで「ついに地球の重心が狂って日本が赤道になったのだ」と思ってました

そういえば2007年の8月にジャワに旅行に行った時も、「ジャカルタって東京より涼しいんだ」と驚いたものでした。

今年は蚊も多くて大変でした。この気候では日本でもマラリアを発症するようになるでしょうね。そういえば西郷隆盛はフィラリアだった。という噂は本当でしょうか?男性の場合、睾丸にフィラリア虫が寄生するらしく、西郷さんは巨大なタマをお持ちだった。。。というのをどこかで読んだ気がするのですが思い出せません。私の読書傾向からいって、かなり信憑性の高い専門書に近い本だったと思うのですが・・・

そういえば寄生虫が巣くってスイカのように巨大化した睾丸を得意げに両手で支えているアフリカの男性の写真も見た記憶があります。あの本だったのかな?マルタン・モネスティエに違いない(笑)。確かめなくちゃ。大ファンです

わんこは5月から11月まで飲むフィラリアの薬。人間は大丈夫なんでしょうか?



リリースのほうは着々と進み、現在も次のリリースに向けて粛々と準備中であります。今年中に2タイトルはリリースの予定なので(ワタシにしては:笑)大忙し!

アルバム・タイトルを決めたり、著作権の権利関係の確認やら許諾やら、試聴のサンプルの音源切り出しやら、etc,etc...付随することが多いからホントにけっこうな仕事量なんですよ。情報公開日が設定されたらご報告しますね。


楽曲の権利関係を確認してるうちに、あまりに権利が複雑でリリースを諦めた曲もありました。フランク・ザッパのRuth is sleeping。好きで良く弾いていた時もあった曲なんですけどね。ザッパ本人が生きていたらこんなややこしいことにはなってなくて、きっと喜んでくれたと思うんです。曲自体はシリアスでかなりの難曲なため、そう弾かれることもないし。ピアノ曲なのでザッパ本人が演奏するという曲でもないし。そういう点で、ザッパのロックの曲とは全く商品価値が違うのですが、カバー出来そうな他の曲と同じように莫大な利益を産むことを前提とした利権が入り込んでいます。本人が生きてたらなぁ。「こういうシリアスな曲やオーケストラの曲を書くような作曲家に必要なのは、不動産免許だ」と公言してたそうですから(笑)そんな作曲家の曲を弾く「こういう演奏家」にも深い理解を示してくれたことでしょう。ちなみに「そんな作曲家」はほぼ教職で糧を得ているわけですが、ザッパはアカデミック出身ではなかったので教職という選択肢はなかったわけですね。


他、もう1曲、面倒くさそうなのがあって交渉中であります。交渉中ではありますが:やはり演奏家としては萎える交渉で、たとえ成立したとしても今後はこの曲を弾きたいと思わないかもしれない。という気分にはなります。そう思ってしまうと、この交渉も打ち切ってしまおうか。という一歩手前のところではあります。これも作曲家本人はすでに亡くなられているので、作曲家の責任では全然ないのですよ。そう思うとやはり弾くべきだ。とは思いつつ、ムカつく。わけです。

音楽の世界も結局、作る人より「扱う人」が儲かるようになってるわけです。マイケル・ジャクソンは自分でもかなり稼ぎましたが、莫大な収入はビートルズの著作権を何曲か買い取って持っていたことが大きかったのでしょう。ビートルズは自分たちの曲なのに著作権は持ってなかったんですね。何か借金でもして売っちゃったか当時のレコード会社に騙されたか。マイケル・ジャクソンはかなりビジネスの勉強をしてたそうですからね。やはりイギリスは産業革命までだったか。ナポレオンがドーバー海峡に見えるイギリスを見て「あれは商人の国だな」と呟いた時代もかつてはあったのに(笑)


とまあ日々、世の中を味わいつつ制作にいそしんでるわけです。「てめぇが作ったわけでもねぇ曲でデカいツラして当然のように儲けてんじゃねーよ」という言葉をあっちこっちで飲み込みつつ(笑)

クラシックの出版社はその点、市場規模を把握しているのと、まだ社風が産業革命時代というかベル・エポックなところもあり、「商人と交渉中」という気分にはなりません。大事なことです。まずは演奏家が顧客ですから。さすがによく分かってますね。JASRACの社員教育に出向してほすぃ。

気分良く仕事を進めるには、やはり正統、王道、(JASRAC以外の)老舗と組むのが間違いないのですが、それだけだと妙に老け込む。という事態にもなるので、ほどほどのストレス(商人と交渉するような曲)を加えてプログラムを洗練させるのです。


やっぱりアノ曲は入れるかなー・・(悩)


つづく

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近況あれこれ

2010年08月04日 | 現代音楽

CATVのチューナーだけデジタル対応にしてもらい、ブラウン管のままデジタル化に突入しました。なんだ。もうコレでテレビも別に買わなくていいじゃん。

ということでデジタル化を祝してsaleで購入した半幅帯。「福ろう」に惹かれて(笑)


************

ダイエットは方向転換しました。ケーキも食べてます。



アルコールを全く飲まなくなりました。もう1ヶ月以上ビールもワインもナニも飲んでません。ひたすらKirin Freeと休む日の0.00、Asahiのポイント・ゼロだけ。肝臓の数値もすごく良く、イスラム教徒でもないというのに禁酒という。

スイーツとアルコールのどちらを取るか

の究極の選択で:スイーツを取りました。熱中症にもなったことなので、体の水分が蒸発するアルコールは控える、というのはダイエット兼、熱中症対策で良いことなのでしょう。もう酒は悪魔の水と思うことにします。


↑どこのヤザワが言ってるんでしょね という変貌ぶり。


***************


オスカルも暑さに強い猫らしく元気になりました。

好転反応でいろいろ症状が出るのですが、6月に比べて見違えるほど元気になりました。このまま腫瘍もなくなってくれますように。と毎日レメディやらチンキを飲ませているので、夏は旅行の予定ナシです。



****************

矢沢朋子ピアノ デビュー リサイタル 1988. Sep.7

  A.シェーンベルク:3つの小品 Op.11
     H.ホリガー:エリス
      L.ベリオ:ラウンズ
K.シュトックハウゼン:ピアノ曲9番
     田中カレン:クリスタリーヌ(委嘱新作)
     O.メシアン:4つのエチュード 
           火の島1
           音価と強度のモード
           ヌーム・リトミック
           火の島2
      G.クラム:マクロコスモス(vol.1)part.1 


力がこもっていて初々しいというか暑苦しいというか素晴らしいというか・・・


ものすごい熱演の録音を聞いて、メシアンのエチュードはリリースすることにしました。4曲全曲にするか火の島2曲だけにするか思案中。この時、4曲とも暗譜で弾いてるんですよ。『音価と強度』と『ヌーム・リトミック』を楽譜を見ながら聞きましたが、ダイナミクスも完璧です!!やはりワタシは天才だったのだ!

若いってスバラしい。仕事もまだなくてヒマだっただけのことはある。夏中さらって残暑厳しい9月7日にこのプログラム。今更ですが:ご来場いただいた皆様、ありがとうございました。


******************


矢沢朋子ピアノ・リサイタル ~"ルツィファーの夢"~ 1991. Mar.2

 O.メシアン:鳥のカタログ 第1巻より Le Loriot(こうらいうぐいす)
  一柳 慧: インター・コンツェルト
T.ミュライユ:河口~2つのピアノ曲~
 久木山 直:テシトゥラ(委嘱新作)ピアノとテープのための

K.シュトックハウゼン:ピアノ曲13番『ルツィファーの夢』(4チャンネル・スピーカーによる)


↑元気のやり場となっています。若者に徴兵制度がないなら、スポーツか、ロック以上に激しくしかもマジメなこのような音楽をしなくてはなりません。

いや~・・しかしスゴいね。 この細い身体(涙:過去は美しい)のどこに、こんな体力があるんでしょね

当時はサイズ:T:168cm, W:46kg, Size:36 でしたから

コレも全曲、素晴らしい。新曲のサウンド・オペレーティングが失敗してるけど(笑)。やはり作曲家本人にやらせるものではないな。新作は。

このコンサートから記録ビデオも録るようになりました。なんてアタシ可愛いのと見とれてファン・レターを書きたいところですが、シビアに聞き込んで一柳作品だけをリリースしようかと思ってます。

メシアンも悪くはないのですが、今だったらこういう風には弾かないと思うので悩みます。本日これから打ち合わせなので、他の人の意見も聞いてみることにします。

このへんの録音はオープン・テープで録っているので、ものすごく音質が良いのです。家では聞けないのでデジタル化してもらって聞いてますが、こういう(今では)贅沢な録音を超える技術で今後は録っていかなければならないと改めて思いました。

さて少し寝ないと 

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デーヴィッド・ラング(注:NHK読み)

2010年06月12日 | 現代音楽
明日の『現代の音楽』は先週に引き続き、David Langの曲を集中的に流してます。

ほら → 番組表 


現金なもので(笑)、自分が出演してから「他の人はどんな話をしてるのかしら?」と、よく聞くようになりました。


ヤザワの2006年のCD、Flash Pointにも2曲、David Langが入ってます。

80~90年代アタマには当時アカデミック現代音楽界を席巻していた『超(新)・複雑系(派)』(new complexities)を書いていたDavid。90年代後半からヒトが変わったようなミニマル路線になり、この路線の延長で2007年度ピュリツァー賞も受賞したそうな。ということをDJ猿谷氏が番組で仰ってました。


ひゃ~ エラくなってる~ 

番組表を見てみれば、harmonia-mundiとかnaxosとかいろんなレーベルからCDも出てます。ちょっと前までは自主制作のcantaloupでしか出してなかったのに。

06年にFlash Pointが完成した時、音楽関係者に「こんな誰も知らない作曲家なんか弾いてちゃダメですよ。(←売れませんよ、の意)ジョン・ゾーンとかサーリアホとかメシアンはともかく。ディヴィッド・ラング?それ誰ですか?」とかゆわれたものだったのに。それから3年ほどで、Towerの試聴コーナーでもよく見かけるようになりました。


デーヴィッド(←NHK読み:笑)と知り合った99年、複雑系のピアノ曲のスコアをアメリカン・ミュージック・センターで見た、と言ったら:「うわ~・・恥ずかしい~まだ若かったから」と照れていました。ちょうど作風の転換期というか人生を(ミニマル路線で)変えようと思ってた時期だったのかも。

ヤザワが弾いてるmemory piecesはもとはピアノ曲。本当にミニマルな曲なのですが、これをシンセで音色を変えてずいぶん2001~2003年くらいに弾いてました。CDでは特に気に入ってる2曲を入れてます。デモを聞いたデーヴィッド(ああダメ。本人にこう呼びかけて怪訝な顔をされそう:笑)が、吹き出したり感心したりして「全曲シンセで録音したら」とシンセでのワールド・プレミエール・レコーディングをOKしたのでした。

それから実際にヤザワがCD化したのは5年後でした。2001当時はまだcantaloupもスタートしたばかりで、Geisha Farmも作ってませんでした。

アメリカに住んでアメリカ人の音楽家の友人と交流がなかったら、私はいまだにデモ・テープを送ったりしていたでしょうね。そして「うーん。。演奏も素晴らしいんだけど、こーゆーのは日本では売れないんだよねー・・もっと売れる企画を考えてもらえませんか?例えばアニメの主題歌をピアノで弾くとか」とか言われていたと思います。もしくは(誰でも知ってる)名曲アルバムとかね。

(レコード)会社や運に頼らず、自分で信じて良いと思った音楽を自分で世の中に出す。という発想はアメリカでの友人の影響です。

日本だと:そんなことは恥ずかしいとか、求められて作るのが幸せみたいなまるで花嫁みたいな感覚がありますが、アメリカではこれがベンチャーなのですよ。

そもそも音楽とは創造していくことなので、工夫をしたり産みの苦労を厭うようでは天職ではないのかもしれません。

NYではこういうベンチャー精神溢れる音楽家が切磋琢磨しているのに、ずいぶん勇気づけられました。

David Langはこうした土壌から誕生した信念を持った音楽家の1人です。

明日は近作を楽しみに聞きます  


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5月に観たもの行ったもの

2010年06月07日 | 現代音楽
*********

レンピッカ展

狂言「六地蔵」野村萬斎
能楽・観世流「葵上」 観世銕之丞

赤坂達三(cl)&桑山哲也(acordion)

トリスタン・ミュライユの音楽

**********

最近は隔週くらいで腕の治療(というよりメンテナンス)に行くので、ようやく健常人としての生活になってきました。1年半は日々病院通いだったのでコンサートもしばらくご無沙汰だったかも。


ミュライユの日にはさすがに見渡す限り友人、知人が大集合していて、いない人の近況を聞きたくなるくらいでした(笑)が、「あれー?久しぶりー。どっか(外国)に(長期間)行ってたの?」とヤザワもずいぶん聞かれました。


腕が調子悪かった時に知り合いがいるコンサートで近況を話す気にもならなかったので、落語に行ったり映画に行ったりジャズのコンサートに行ったりしてるうちに、そういう仕事には直接関係ないジャンルに足を運ぶことも習性になってきました。そんなところも健常になってきたのかしら(笑)


久しぶりにミュライユにもお会いしました。NY以来なので8、9年ぶり。

前髪がなかったので誰だか最初分からなかったの。「トモコか!(オトナになったね~・・)」としみじみ見られて「やっぱり前髪を切ろうかな・・」と一瞬思いました。

『のだめカンタービレ』の話をしたら「見たい」と言うので送ることにしました。英語版があるはずだけどNYではブレイクしてないのかな?仏語版もありそうなものだけど??

(ミュライユの)コンサートは2階席だったので、座ってから「オペラグラスを持って来るんだった」と一瞬後悔しました。オンド・マルトノがピアノのように横向きにセットされていたので弾いてるところを見てみたかったんですが、そこら中知り合いだらけの中で、1人オペラグラスで食い入るように見てるのもヘンタイぽいか。と思うことにしました。

赤坂達三氏のコンサートではオペラグラスで見てる(中年)女性客が隣にいたんです。よほど「ちょっとだけ貸して下さい」と言おうかと思ったけど(笑)やめました。狂言の時は持って行ったんですけどネ。両方ともインナー・イヴェント(スクール)で大ホールだったからオペラグラスでねっとりと見てても(業界人がいないから)いいわけですよ


オペラグラスはなくても、ミュライユのコンサートはカッコ良かったですね~


舞台上のオケの音をマイクで拾って加工した音源をホールの後方に設置してるスピーカーから出力し、前方から来る音と混じ合って音がうねるような効果を出したオーケストラ作品のライヴ・エレクトロニクスは大変ゴージャスでした。


ブーレーズとその仲間たち(笑)系の現代音楽とは違うんですが、やはり「フランス~」という香りで溢れていました。スクリャービンの『プロメテウス』をモデルとしたオケのライヴ・エレクトロニクスも、メシアンが:「電子音楽が長いこと目指していたものを、現代音楽ではめったに達成されない響きの美しさをもって実現した」と絶賛したオケ曲『ゴンドワナ』も、アム~ルがあるのよね。アム~ルが。やっぱ「愛」なんだ~。フランスジンだもんね~

とパーティの帰りに権代氏ともう1名作曲家とラーメンを食べながら「やっぱりエロスなわけですよ!」と合意したのでした。(あれ?愛が性愛に変わってる:笑)

ブーレーズの知的で合理的でスーツを着てビシッとしてる感じもクールでイんですが、ミュライユの音楽には「ホントは豪華な暮らしをしてるヒッピー」みたいなエレガンスがあります。

デザイナーはケンゾーがお好きだったと思いますが、高田賢三氏が引退した後はどこのメゾンのものをお召しになっているのでしょうか。コンサート当日着用されていたグリーンのジャケットもステキでした(写真のジャケットなんだけど、鮮やかな緑でした!)


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収録筋肉痛ぅ~

2010年05月02日 | 現代音楽

      NHK-FM『現代の音楽』収録後ショット。DJの猿谷紀郎氏と。

金曜日に収録。翌、土曜日は全身、筋肉痛で夕方近くまで寝込みました。全身硬直状態で2時間、緊張の渦にいたわけか。ピアノで仕事を始めた頃を思い出しました。メジャーは遠いな~

いや~・・イケ麺・クール・ビューティーDJとの収録は大変キンチョーいたしましたですよ


「ヤザワさん、マイク・チェックお願いします。何かお話下さい」とディレクターに言われ、

緊張して舌が回らなくなってしまって「えろクトロ・アコースティックの作品」(注:エレクトロ・アコースティック)とかゆってしまったり、「スペクトろ楽派」(スペクトル楽派)とゆったり・・

「 ・・・・ボロボロだな~・・ま、朝までに録れればいいから気楽にね」とPM8:00からの収録スタートで猿谷氏に慰められて、キンチョーMAX!!

(ディレクター)「はい。じゃ、お願いします。スタート!」



現代の音楽。猿谷紀郎です。今回は・・・(放送内容)・・ゲストにピアニストの矢沢朋子さんにお越しいただきました。矢沢さん、よろしくお願いします」

「・・やざわともこです。よろ~しくおね~がいしますっ」(←キンチョーMAX)

(猿谷)「・・・声、裏返ってんだけど?」(ヤザワ)「もう1回やらせて下さいっ


(ディレクター)「はい。じゃ、お願いします。スタート!」



現代の音楽。猿谷紀郎です。今回は・・・(放送内容)・・ゲストにピアニストの矢沢朋子さんにお越しいただきました。矢沢さん、よろしくお願いします・・


と何回か録り直したものの、無事に予定通りPM10:00には終了したのでした。放送2回分。2月の杉並公会堂でのコンサートが2回に分けて全曲、放送されます!



5月16日(日)PM6:00 NHK-FM『現代の音楽』プログラム:ルイジ・ノーノ、モーリス・ラヴェル、トリスタン・ミュライユ、権代敦彦

5月23日(日)PM6:00 NHK-FM『現代の音楽』プログラム:ヨハン・ヨハンソン、キャロリン・ヤーネル、ジョン・アダムス、レディオヘッド、平石博一


*****************************


収録日が2日と聞いていたのが1日になったので、当然1週だけでプログラム半分と思っていたのですが、2日分一気に収録したのでした。かえって日を改めてもう1度キンチョーするより良かったかも。あーいただるい・・筋肉痛ぅ~(笑)

途中でディレクターの大和さんがブースに来て、キンチョーしてるヤザワに色々質問して話を引き出してくれ「あ、その話は是非して下さい」とか助けてくれたのでした。

曲を聞きながら猿谷さんとMCの続きの話をしてると、面白い話になったりしたんです。猿谷さんはゲストを迎える立場なので、聞き役に徹してるから「へえ!」という話は曲を聞いてる時にしてくれたんですよ。なんかもったいなかったなー

仕事とはいえ話したのは10年ぶりくらい。「よぉ!元気ぃ?」という感じで普段話してたから、曲の間はフツーに「それでさ、」という感じで話して、MCになった途端、NHKっぽく敬語で話されると、「話す技術」の差というか壁を感じて緊張したんだな。ヤザワももっと修行します。


ディレクターの大和さん。ブースに入る前に、猿谷さんと原稿の「読み」をチェック。

「チャイナ・ゲーツ?ゲイツ?」「NHKでは『門』はゲート、ゲーツです。ビル・ゲイツは同じ綴りでもビル・ゲーツではないんですよ」とか細かい所まで入念にチェック。色々とお約束、基準があるそうです。NHKでの読み方が基準となることが多いそう(他局も倣ったりするらしい)なので、間違えるわけにはいかないらしい。

「原稿読んでる時は、自分はロボットになってる気分だから。もう意思とか全然ないから」と仰ってた猿谷さん。それだけ集中してるということなんだよね。これぞメジャー!というお言葉でした。

お世話になりました!またいつか呼んでね!(←チャレンジャー・ヤザワ)


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2月のコンサート雑感

2010年04月12日 | 現代音楽
2月27日のコンサートのレビューが jazz tokyo にアップされてました!


先週号です。。


やれ確定申告だ、乳癌精密検査(の様子伺い)だ、報告書だ、うわー!もーやってらんねー!同窓会で発散だ! 花見もしちゃる!!


とかしてるうちに横井一江おねーさまが、取り上げて下さったのでした。

jazztokyoから何人かコンサートを聞きにいらしていただいたようですが、「誰がこのコンサートの批評を書くか?」という人選は、かなり考えていただいたようです。jazzではないし、クラシック系現代音楽バリバリのプログラムというわけでもないけれど、アカデミックな曲も入っていて、初めて聞く曲(世界初演)もあるAbsolute-MIXプロジェクト。書く側からすれば、非常に書きにくいプログラムであることは間違いないでしょう。批評できるほどにはそれぞれのジャンルの知識と教養があり、さらにそれを自分の立ち位置(ジャズの批評家であるとか、クラシックの批評家であるとか)に咀嚼して文章を書かなくてはならないわけですからネ。

誰が書いてくれるのかナー?と思っていたら:盟友:横井一江おねえさまでした。適任。納得。さすがの分析力です。仲が良いというだけでは、こうは理解してはくれないもの。


アンケートも3月下旬にようやく事務所から諸々資料と一緒に送られてきて読みました。すごく嬉しかった。どうもありがとう。


幾つかご紹介させていただきますね。

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無常の鐘 すごく良かったです。 曲も素晴らしかったですが
矢沢さんのピアノもすごかった
他の曲もみんなよかったです
CDにサイン お忙しい中ありがとうございました



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これまではピアノの筋力をきたえ上げて最大の能力を引き出すような
演奏のイメージがあったのですが、今日はピアノをいつくしみ、その美しさを
引き出すような演奏の印象を受け、新たな展開を感じさせていただきました



Q:本日のプログラムで気に入った曲は? A:Untitled(最後)Le Gibet,
Love God, China Gates, Kid A



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久しぶりに、現代音楽の叙情的な世界を観させていただいた
嬉しい気持ちでいっぱいです また名古屋でもやって下さい!



Q:本日のプログラムで気に入った曲は? A:Untitiled (Johann Johannsson)


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矢沢朋子先生


お疲れさまでした。
今日のコンサート、素晴らしかったです!

やはりホールはいいですね。ピンとはった空気がすごかったです。

全部、本当に素晴らしかったのですが、

特に一曲目、untitled for piano and electronics

感動してうるうるしてしまいました。


平石さんの曲はもちろん、
kid a や、love god for piano
transit bell

なんかも、個人的に大好きです。


いや~、本当に、素晴らしかったです。
すごい先生にならっていたんだと、改めて感動しました。

昔よりも、ピアノの耳は肥えてきているのですが、
だから余計にヤザワ先生のすごさが、今頃になってわかるようになりました。


衣装も素敵でしたよ~
前半の雰囲気と合った赤毛とヴィヴィアン(ですよね?) も、
後半のスタイリッシュなスパンコールも、かっこよすぎ!

とにかく素晴らしかったです。

ありがとうございました!

*************************



ヤザワ先生

Kid A 最高でした!



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感覚でしか言えませんが かっこよかったです、
背すじ伸びました。1才になったばかりの娘を預けて来て
本当によかった。ありがとうございました。
前半の衣裳(タイツまで)ステキでした。




Q:本日のプログラムで気に入った曲は?
A:それぞれが素晴らしく、また何度か聞くうちにかわりそうですが、
 Gondai氏の曲 終曲 Untitled



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何百回かに一回背筋の凍りつくような瞬間があるのでナマはやめられない

かなりこれに近かった       ↑
                 ↑
以前 文化会館小ホールできいて是非↑ 又ききたいと思い情報を入手できず
今日まできけませんでした。この時も↑

今後のご案内是非よろしく




Q:本日のプログラムで気に入った曲は?
A:個別では第2、6曲だが 全体としてとても面白かった



****************************


矢沢さんのセンスが随所に光るコンサート、 応援しています



Q:本日のプログラムで気に入った曲は? A: 1, 5, 6



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アンケートの「今後聞いてみたい曲」も参考になりました。


ありがとうございました!



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ご来場ありがとうございました

2010年03月02日 | 現代音楽
ベーゼンドルファー・インペリアルの97鍵盤。白鍵の部分も表面は黒鍵。キャロリンの曲で連打しました(笑)。最低音部のCまでフル弾き。

キャロリンの曲以外では:簡易取り付けの蓋で追加鍵盤部を隠しました。そうしないとなんだか感覚が狂って1オクターヴ下とか弾きそうで(笑)。しかもロゴが入ってる鍵盤の蓋も外したので、ますます「どこがヘソ(真ん中)の『ド』なのかぱっと見分からないです。ショールームのスタジオでも鍵盤の蓋を取ってもらって練習して慣れました。


27日はご来場いただき、ありがとうございました

アンケートもこれから楽しみに読ませていただきます。メッセージ、メール、お祝いのプレゼントもありがとう

楽しんでいただけたら嬉しいです

「前半の衣裳はヴィヴィアンですか?」の質問は:ギャルソン(ジュンヤ)です。後半はザラのタンクトップにモスキーノのパンツでした。

コンサート当日は怒濤の忙しさで、写真を撮ってないんですよ。ビデオが届いたらアップしますね。新しいiMacでなら画像編集も楽々。

プログラム中、エレクトロ・アコースティックの曲でピアノ・マイク・ラインがオフになるという突発事故がありましたが、弾ききりました。初めてWalk Manを聞かれた人は、「難しそうな曲だ」という印象を持たれたようです。PAをかけて完成する曲なので、ピアノ・パートが馴染まずに浮き上がって聞こえたせいでしょう。弾いてる私はマイクがオフの時点で、自分の演奏はほぼ聞こえず(ヘッドフォンが耳栓になっているのとオケ・パートの音量で)、タイピングのように指の感覚だけで弾くという綱渡り状態でしたが、よく弾き込んでいる曲だったのが幸いでした。

Walk Manを楽しみにしてた人はごめんなさいね。ライヴで聞いた時の盛り上がりはCDの何倍もの曲だし、弾くのも楽しいし久しぶりだったので私も残念でした。またの機会に聞いて下さい。

こういう事故はエレクトロ・アコースティックでは起こりがち。コンピュータとかシンセだけならそんなに事故は起こらないのに、アコースティックが入ると途端にリスクが高まるのです。有名アーティストのコンサートでも事故るのを何度も目撃しました。これまで事故がなかったのは「私は晴れ女だから」というメデタイ思い込みだったようです。

コンピュータとか機械って本番に弱いのよね。機械のくせに。
超有名アーティストのエンジニアは、前日に全員で「無事を祈る」そうですよ。

『たかがヤザワ』のプログラムは半分アコースティックなピアノ・ソロだったので祈ってなかったのかな?(嫌味:笑。

ソロの部分も実は手をかけてました。

翌28日。録音セッティングのチェックをしてるオノ・セイゲンさん。

エレクトロ・アコースティックに丁度良いということは:クラシックには少々デッドな杉並公会堂の小ホール。響きを増やすために鍵盤の蓋を外し、譜面台もヤザワ仕様特注の透明のアクリル譜面台で、中のピンの部分を解放しています。27日のコンサートはこの状態で楽譜が乗ってたわけです。分かったかしら?

「いいねえ!この譜面台!商品化したら?売れるよ!」とオノ・セイゲンさんにも褒められました。

鍵盤の蓋を取って演奏したピアニストとして有名なのが:グレン・グールド。この鍵盤の蓋がないだけで、響きが俄然!良くなります。蓋のロゴが鍵盤位置の目印に無自覚のうちになっているでしょうから、普段から慣れておく必要がありますけどね。本番で突然外して弾いたら失敗しちゃうからね。それからピアノのメーカーによってロゴの長さが違うので、本番で弾くピアノで試しておかないと。

翌28日は同じホールでレコーディング。

セイゲンさんとアシスタントの森崎さん。

ギャルソンのショーのために作ったCD、コム・デ・ギャルソンを2年前に初めて聞いて以来、お願いしたいと思ってました。このCD大好きハマって1ヶ月は毎日聞かないとダメな身体にさせられたわ(笑)

重ね録りの部分のマイクを選ぶために曲想をチェック。前日とはうって変わって美しくない素のヤザワ(笑)。調律の伊藤さんに「おはようございます」と挨拶しても分かってくれませんでした。「ええヤザワさん」て。。。

1時半からピアノの位置のチェック、サウンド・チェックを始め、2時半からレコーディング。夜9時までの長丁場です。

そういえば前日のコンサート、後半の衣裳がタンクトップだったので、「腕のテーピングが痛々しい(からテープ取ったら)」とスタッフに言われましたが、翌日のこともあったので大事を取ってエルボー・バンド着用、予防も兼ねてテーピングのまま弾いてました。客席によっては見えたようでご心配おかけしました。また痛めたわけではないのでご安心下さい。もうトシなので無理できないんです(笑)。テーピングはいいですよ!おでこに貼ると集中力も高まるし、花粉症の鼻水も止まるんです。お試しあ~れ。

さーどんな音に録れてるのでしょう?

楽しみです!


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プログラム・ノート全Up!

2010年02月21日 | 現代音楽
全プログラムノートが揃いました!

Tomoko Yazawa Piano Solo プログラムノート

曲順はコンサート当日の順番です。

昨日はベーゼンドルファーのショールームでインペリアルで練習をしてきました。キャロリンの曲がアタマから追加鍵盤(ベーゼンのオリジナル)から始まるので家のピアノでは練習できません。

この一番低い97鍵の『ド』を聞くのは私にとっても珍しいこと。未知の響きがしましたよ。

一昨年YAMAHAが買収したベーゼンですが、ここ10年ほどの間に作られたウィーン製のベーゼンは、かつての『重い。鈍い。ドイツ・ロマン派しか向かない』という大方のピアニストが持っているイメージとはかなり違うピアノ作りで、ベーゼンらしいダークで深い響きを残しつつ、タッチもスタンウェイほど軽くなく、非常に弾きやすいピアノに変貌を遂げていると思います。

ということはまだあまりピアニストの間には知られていないので、「どうしてベーゼンを選ぶのか?」と思われるようで、よく聞かれます。ホント、15年前とかでもベーゼン弾くと腰が痛くなったものよね(笑)

ショールームで色んなグランドも弾かせていただきましたが、どれも素晴らしい音色とタッチで欲しくて涎が出そうでした。

区営ながら素晴らしい名器を揃えた杉並公会堂。ここのベーゼンとみなとみらいホールのベーゼンは素晴らしいと思います。ベーゼンの技術者によると、音楽の友ホールのベーゼンが一番、ベーゼンらしいピアノであるとのことです。こちらはシューマンやブラームスで聴くといいのでしょうね。あの重厚さをスタンウェイで出すのは逆に至難の業。今より6キロほど軽かった頃(笑)、メシアンを弾いて次の日整体に行った覚えがあります。今ならメシアンもちょろいのかしら?(笑)

音響スタッフとも先週リハをしました。今回はなんとポリーニがノーノの日本初演をした時と、ブーレーズの『レポン』日本初演のスタッフという豪華さです!

「あの会場ではポリーニ先生はこことここにスピーカーを置いて、こうして~~ましたが、今回はこの会場ですと、あのような効果を出すには~~」とか色んなアイデアを出してくれて、すごく楽しみです

なかなかゴージャスな企画ですので、聞き逃さないで下さいね。
このご時世、今後このような企画が成立するのかもわかりません。
最後かもしれないと思って悔いのないよう準備し、楽しんで弾きたいと思います。

会場でお会いできるのをお待ちしております!


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プログラム・ノートUp中!

2010年02月07日 | 現代音楽

プログラム・ノートを書けたところまでアップしました!


Geisha Farm HP → Tomoko Yazawa Piano Solo プログラム・ノート


本日は権代氏とのリハなので、終了後に書き直すことになるかもしれませんね(笑)

昨日はついにキャロリンのヴォーカル・パートを録音してトラックの中に落としてしまいました。(笑)この「歌」の部分が全プログラム中、最大の難関!というわけにはいきませんっ

「ンなもん弾きながら歌えるかっつーの!左手無調で歌が F majorなんて!」と、それでもかーなーり練習した挙げ句の決断でした。

絶対音感はあるし美意識も高いヤザワなので、ハンパなことはしません。だいたいカラオケだってしないし、ヤザワが大声をだす時(歌だっつーの)なんて、怒った時だけなんだから。

脱いだほうがマシ。(ずっとネ

「ヤザワさんの歌を録音してートラックに入れてー本番はMCマイクで口パクというテもありますよ?」と提案していただいた熊坂エンジニアに:

「口パクはしません。この曲はノーノとコンセプトを統一して、ポリーニと2台ピアノを弾いてるように、ワタシの歌伴をしてるように仕上げましょう」(うわー!スゴいことゆってる:笑。ポリーニが聞いたらキレそー(笑)今後この曲を弾くピアニストはヤザワの歌伴をするのだ!わっはっはー!)

「大丈夫ですよ!ワタシ、アイドルの録りとか専門ですから!」

と仰る熊坂エンジニアも、クリックを聞いて「・・・うわ。。聞いた感じより難しいわ、これ。。」と収録後に行うミックス作業(音程整えたりさ)を浮かべてちょっと沈んだ表情になったのでした。

が!テイク3くらいでこなしたのでした。後はエンジニア様の実力ですから!

最終ミックスをキャロリンとスカイプしながらチェック。

なんでこんな事態になっているかというと:

そもそもこのLove Godはミディ音源で作ったバーチャル・ピアノ・コンチェルトなので、テンポが四分音符170とかありえない早さで出来ているため。

そのテンポを140に落とすと、もう何の楽器なんだかワケが分からなくなるので、高速の時の音に似ている他の楽器、もしくは全く違うアプローチで他の楽器を選んだり、そこから派生してベロシティも変えたりボリュームも変えたりと、ほぼアレンジをしているわけです。

「21,19,33のトラックは全部ストリングよ」と言われても、テンポを落とすと、その音色は全く合わなかったりするわけだ。ここまで手を入れても曲として成立しているのはキャロリンの音楽の構造が、しっかりしているため。

「うーん。。いっそ21はエレキギターに変えてみたらどうかしら?」「あ!さっきより全然いい!」という具合にスカイプしながら作ってます。ヨーロッパと違って東海岸との時差はそんなに支障ないしね。

「トモコだったらデータを渡しても、ヘンになるようなことはしないはず」という信頼関係があって、キャロリンもアレンジに着手してくれたと思う。作曲家に「あなたの曲を、テンポを変えたりダイナミクスを変えたいので、ミディでデータを下さい」なんて言ってもフツーはくれないよ?

なので、最前を尽くしていいものを作ることが、身を投げ出してくれた(笑)キャロリンへの礼儀です。

お互い新しいiMacで自慢の若旦那(キャロリンの:笑)を紹介したり美犬と美猫を見せたり(←ヤザワ)楽しい楽しい 

キャロリンとは90年のタングルウッドの同期の奨学生で、その時にキャロリンの曲をタングルウッドで弾いたのが出会い。なんだか計算が合わないわ。キャロリンは「23歳」と言い張るんだけど(笑)

権代氏は「権代くん」と呼んでた高校からの付き合い。途中10年ほど会ってなかったけど。あれ?おかしいわ。これも計算が合わないわ(笑)

友人が頑張っているというのは励みになります。2人ともすごーく出世したので、励みというより『誇り』です。

ヤザワも頑張るわ!

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リハーサル開始

2010年02月04日 | 現代音楽

キャロリンの曲は土曜日まで保留することになりました。

「あともう少しかかりそうだ」という先が見えたところで(笑)、他の曲を調整したり練習することに。

ヨハンの新曲もピアノとエレクトロニクス部分を合わせて練習したのを録音してmp3でヨハンに送り、ヨハンがバランスとピアノパートの最終チェックをします。今日か明日には送らないと。池田氏にも送らないとプログラムノートが書けません(汗)。

日曜日には権代敦彦氏と『無常の鐘』のリハです。

去年の11月に開催された、浜松国際ピアノコンクールの2次予選の課題曲として作曲された、かなーり難しい曲です。今日は細かく、丁寧に時間をかけて練習しました。

ヨハンの曲と一緒に録音して自己チェックしてみようかな。

こういうピアニスティックに難しい曲は、ピアニストの闘魂に火を点けるのだ

「弾いてみせるわ!」(←気分はエベレスト登山家と同じだと思う)

以前ほどではないけれど、何段もあったり(ピアノ曲なのに4段、5段とかね)音符でびっしり、真っ黒な難しい譜面を見るとムラムラします(笑)。

この曲の中間部に、ヤザワ好みのエクササイズみたくカッコいい(笑:体育会気質)箇所があって、弾いていて楽しいの。

左手の1音をテンポ72で13回7オクターヴを往復するの。距離にすると117cm(計ってみた:笑)を椅子に座った状態で動かすわけよ。スゴいでしょ?練習していたらウエストもくびれて腹も締まってきました!

と権代氏にゆったら:「効果てきめん?」と喜んでくれたのでした。

お会いするのは久しぶり。楽しみだわー

「全然変わってないわよー。相変わらず少年のようよー」と権代氏のマネージャーが仰ってました。いいなぁ。そういうの。いいトシの女だと「少女のよう」=バカ、能天気、という感じがするけれど、「少年のよう」というのはバカな感じがしないし腹黒い感じもしなくてイイ感じ。

去年の5月頃から前髪を伸ばしだしたヤザワ。似合わなかったら切ればいいや、と思ってたけど、なじんできた気がします。今度のアー写は前髪なしでいきます。髪型変えたし撮り直してCHANGEしたい。

「どうして前髪なくしたの?」と聞かれるけど、なんだか内面に合わない感じがしてきて。もうオトナなんだし、前髪で顔を隠したりしないで堂々としてたいという心境になってきたのよね。マダム系を目指してます。


近撮。トリミングをしたノエルと。トリミングを手伝ったので髪は縛ってます。

ノエルって顔小さくて可愛いね。少年みたい。いいなぁ(笑)


駅までノエルと迎えに行くわ~
前髪ないし化粧も最低限だと思うけど(笑)、このワンコと一緒なのがヤザワよ~
(権代氏にゆってます。なんと11年ぶりの再会ですから!)

ではでは


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iMacヤザワ号始動!

2010年02月02日 | 現代音楽

始動しております~


Office2008のインストールに30分かかった時はどんよりとしましたが、Logic Expressは15分ほどで入りました。ExpressではなくStudioだと2時間ほどかかるらしい。これまでのiBook G4はProTools LE用として使います。

キャロリンも同じiMacを買いました。(笑)

ここからはお互い早い早い!データも揃い、ミックス中です。

データを移したとはいえ、OSもスペックも段違いなので、すぐ起動するし、すぐ反応するしで、テンポについていけません。(笑)これまでiBookで処理してる時間中は考え事をする癖がついていたことがよく分かりました。

ミックスしながらスカイプで打ち合わせたり、すごく便利。

だけど、これまでのiBookにはカメラ機能がなかったので、通話は音声だけ。寝起きでもへーきでスカイプしてたのに、今度はカメラ付きなので、せめて髪を整えたり、せめて眉毛くらい描いたり、アイラインも、とか、パジャマから着替えて、とか便利が不便にもなっています。まあビデオ機能使わなければいんだけど。。。以前より気軽にスカイプしなくなったかも。





「ハ~イ!ヤザワよ おはよ~

とまあこうなるためには:髪をカーラーで巻いて、ボリュームを出した後に手でほぐして、格好良くさりげなく乱します。女優ファンデーションで肌を作り、アイメークに10分。計1時間はたっぷりかけて、このナチュラル(!)なヤザワが出現するわけでありんす。この一見スナップ・ショットに見えるアー写はやはりプロの手によるもの。いつもこうありたいものだわ。

iMac本来の使用目的遂行中!
ミックス中の熊坂エンジニア。

LogicでトラックのレコーディングをしてProToolsで編集をしています。

4時間くらいでキャロリンの曲は終わるでしょう。という予想は見事に外れて、日曜日の10:00amから始めたミックスは夜11:00pmまで続き、本日も同じほどかかり、さらに明日・・というか今日も続行です。

手こずってます。やはり音源モジュールがお互い違うと、ミディで合わせてもモジュールの楽器の音の立ち上がり具合が違うので、曲の後ろに行くとずれてくるトラックがあるのよね。これを手動で直しているので大変。特に管楽器系がメーカーごとに違うのでタイミングがずれがち。キャロリンはヤマハでヤザワがローランドだから。。しかも38トラックあるのよ。8分半の曲で!

モジュールの音のバランス具合で、2つ(ステレオ)で取れずにバラして1つづつ取るトラックもあるので、8分半×38回、ほぼかかってます。この38の音色を決めるために幾つも音を聞きながら決めるので、時間がかかるわけ。

熊ちゃんとは3食一緒。泊まりでやればいんだろうけど、熊ちゃんは猫アレルギー。後ろを向いてる写真だけど、マスク着用で猫の毛を吸い込まないようにしています。自宅に帰ってシャワーで猫毛を落として猫のいない所で休まないといけないので、毎日ヤザワんちに出勤する事態に。ゴメン。オスカルがなついて。熊ちゃんも猫は好きなので、つい撫でたりしては手を洗ったり。。

音を流し込んでる(レコーディング)間に、プログラムノートも書いてます。順不同で書けたものからHPにアップしていくので、お知らせしますね。プログラムノートは人格が変わったように(笑)ビシ!と書いております。(笑)
ノーノやヨハンなどエレクトロニカ系はTower新宿New Ageの池田さんが書いてくれるので、こちらもお楽しみに

さー今日も張り切っていこー!

順調に行けば本日はヤザワの声をサンプリングするため、ヤザワは歌のレコーディングです!

この経緯に関しては!

つづく 


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ヨハンの新曲、キター!!!

2010年01月19日 | 現代音楽
ヨハンから新曲のピアノ・スコアが送られてきましたー! 


早速ピアノで弾いてみると・・・素晴らしい出来!

弾きながら感動してジーンとした後、嬉しさでテンションが一気に上がったのでした!ありがとう、ヨハン!こんなステキな曲を弾けて嬉しい!


委嘱して良かった!!! 



ヨハンとの出会いは本当に偶然でした。



一昨年、療養に札幌を訪れた時、モエレ沼のガラスのピラミッドでのヨハンのコンサートの音源を聞かせていただく機会がありました。



チェロ2本とエレクトロニクスの曲で、あまりの美しさに腕の痛さも忘れて陶然となったのです。ペルトともあきらかに違うけれど、静寂で美しい独特の空気感に包まれ、周りの風景が違って見えました。そういう力のある音楽でした。


驚いてすぐ他のCDも聞き、「この人は今、作曲家として旬の時期に入った」と直感し、まだ腕も治ってないというのに連絡をしたのでした。こういうところ、ヤザワの短気な面がよい方向で動くんですよ。全然「損気」じゃないでしょう?(笑)

その時に初めてヨハンのことを知ったので、その前年の東京の夏でのコンサートは見逃していたのです。行きたかったわ。。。


クラシックの作曲は技巧が要るため、ポップスと違って40代でも若手と中堅の間という感じです。モーツァルトのように35歳で没すれば、永遠の青年作曲家。ポップスで35歳といえば「ベテラン」ですよね。


ヨハンはあのチェロ2本とエレクトロニクスとの曲で中堅入りをした、つまりスタイルが確立されたのではないかと思います。


エレクトロニクスのパートはこれからですが、ピアノパートだけでも素晴らしく、ピアノ・ソロとしてと、ピアノとエレクトロニクスと2バージョンでもそれぞれムードがまた違ってステキなのではないかと思ったのでした。


2回弾くかな!?バージョン違いで!


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