フキノトウの雌花

2006-03-11 23:50:16 | 


フキノトウ雌花

蕗は雌雄異株だそうで、咲く花も違うことを先日ネットサーチで知った
雄花は、星の形をした、小さな花が沢山付いている
庭の南の蕗はすべて雄株だった
根茎で殖えるのだから、クローンというか、皆、兄弟である

今朝、駐車場に行こうとして家の北側の隅に蕗の薹が出ているのを見つけた
雌花である
画像のように、雄花に比べ、淑やか?である
小さな筒状で雄花のようには花房が大きくない

家の蕗はミズブキと呼ばれるもので、葉の柄は比較的太い
葉柄をあく抜きして、出汁で薄味に煮て春の薫りと味を楽しむ

それに対してノブキと呼ばれるフキがある
これは葉柄が細い
いわゆるキャラブキとして佃煮風に、醤油で甘辛く煮込む
高級な?キャラブキは「ツワブキ」という、また違うフキの種類で作る

しかし、ツワブキは庭のアクセントで植えたけれど、ミズブキは植えた記憶がない
きっと、植木の根鉢に根茎が潜んでいたんだろう
それとも、羽毛を持ったタネが風に運ばれて、私の庭に飛んで来てくれたのかな?

そんなことを、書きたかったわけではない

南には雄株、北には雌株・・・
悲しすぎるではないか
家を挟んで、離ればなれに咲いている花達
今風に言えば、「遠恋」をしているようだ・・・

でも、よく考えたら、植物の世界では、至極当たり前の事なのかも知れない
自分の意志では、棲む場所を変えられないからだ

風に乗せた花粉で、次の命のために繋がり合う
ある意味、ロマンチックな薫りがただよう
あるいは、ミツバチやアブ、チヨウチョにキューピッド役をして貰う

今ならば、ネットでのチャットや、携帯で繋がり合う恋人同士のように・・・
花粉を待つ雌花は、携帯メールを待つ恋に落ちた女のように、
やるせなく、切ない思いをしているのだろうか?
花粉を送る雄花は、また、自分の想いが伝わるのかと不安にならないのかな?

おぼろに霞む月を見上げ、梅の花びらの舞い散る庭で、
そんなことに想いを巡らせたたけぞうです

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