交流戦後のDeNA要警戒!

2014年06月11日 | 井戸端会議

なぜ、DeNAがグリエルを獲得できたのか?

ウェールカーム、グーリエル。今日このときー。わかーいボクーらはまっていたのさー♪

ウェールカーム、グーリエル。横浜に響き渡るよ、このーうたーごえー♪

 横浜地方では若いベイスターズファンがそんな歌をうたいながら、キューバの英雄の来日を今か今かと待ち望んでおります。

 世界最強との呼び声も高いキューバ野球の英雄にして至宝。打ってよし、守ってよし、走ってよし、さらに顔も家柄もいいという偉大なるプレイヤー、ユリエスキ・グリエル。

 その彼が、29歳という脂の乗り切った年齢にもかかわらず、横浜DeNAベイスターズに入団するという報道がされたのは今年の5月。以来、横浜の話題は「あのグリエルが来るんだって?」「それは何かの間違いだろう」「グランかグリンかグスマンあたりの類似品だ」「グエムルとかいう朝鮮の怪物だ」「ベイスターズが一本釣りした大物外国人なんて、中身が吸い取られているに決まっている」「どこかに爆弾が絶対にある」「外国人枠が!」「石川キャプテンが!」などと、期待と不安が入り混じる声で溢れた。

 6月。そんな我らの心をさらに煽るように、横浜は町ぐるみでウェルカムムードを盛り上げ、さながら横浜の町は、グリエルがやってくる YAH YAH YAH(←ビートルズの方)。

 だが、なぜ、キューバの至宝が横浜にくることになったのか? 未だよくわからないその真相を、今回のグリエル獲得にあたり交渉の席に着いた横浜DeNAベイスターズ池田純球団社長に聞いた。

「サッカーで言えばメッシかネイマールが来るようなもの」

――この度はキューバからの帰国早々申し訳ありません。グリエル選手獲得について、お伺いしたいことがたくさんありすぎるのですが。

池田球団社長(以下略)「……わかってます。補強するならピッチャーを獲れっていうんですよね(笑)。いや、もう仰る通りなんですが、あのグリエルです。彼を獲得できるチャンスがあるならば、どこの球団も現状のチーム編成という観点を飛び越えてでも獲得を検討する価値があるのではないでしょうか? 彼の獲得が決まって、地元の人が僕に言ってくれました。『もし地元のJリーグクラブにネイマールやメッシが獲得できるチャンスがあったとして、そこでそのクラブが、探しているのはDFです、と言って断ったら、サポーターはみんな怒るよ』と。本当にその通りだなと思います」

――そのくだり、最近のインタビューでも何度か読んだことがあります。やっぱり、チーム状況がアレですと、相当周りから同じことを聞かれているのですね。

「まぁ、4月の成績が成績(7勝18敗、チーム防御率5.30の最下位)でしたから……本当に申し訳ない気持ちでいっぱいでした。本当に悔しかったですけど、あの時点ですでにグリエルと交渉していたので、『ファンと横浜の皆さんにもう一度期待してもらうためにも、絶対に決めてみせる!』と発奮材料になったことは確かです」

「あなたたちが最初に来た球団だ。よく来たね」

――でも、何故、キューバの至宝と言われるグリエルを、まったく縁もゆかりもない横浜DeNAが一本釣りなんて大技ができたんですか? 池田さんはキューバに強力なパイプがあったとか。

「いやいや。伝手もコネもまったくないですよ。そもそも昨シーズンのオフ、私たちはまだまだ補強をする必要があり、外国人選手の補強も、様々な可能性を考えました。ドミニカのウィンターリーグにも国際担当と足を運びましたけど、その辺りの市場は日本もアメリカもあちこちにたくさんの球団が入っていて、掘り起こされていない未開の部分がほとんどない。そうなると最終的に金銭での争いになりますから、どうしたって戦える限界が出てきてしまう。横浜DeNAベイスターズはナンバーワンの選手が欲しかったんです」

――そんな時、昨年9月にキューバ政府が選手の海外移籍を容認する発言があったというわけですね。

「そうですね。おそらく他球団も相当考えたのではないでしょうか? ただその後、何カ月経っても以降の進展が聞こえてこない。どこかの球団が動いたなんて情報もまったく聞こえて来てないので、あれ? これはもしかしたら手つかずの可能性があるぞ! と、いうことで急いでアポを取り正確な情報の把握と交渉のためにキューバに渡りました。キューバ政府と野球連盟の人にこう言われましたよ。『あなたたちが最初に来た球団だ。よく来たね』と」

「私たちはナンバーワンの選手が欲しい」

――手つかずのまま残っていたと。まぁ、キューバ政府がいくら選手を出すと言っても、プレイヤーとしては薹が立ったご年配の方か、経験の乏しい若者ぐらいだろうと考えるでしょうし、まさか国宝クラスのグリエルを出すとは誰も思いませんからね。

「最初に『獲得を希望する選手をリストにして下さい』と言われたんですね。そこで『私たちはナンバーワンの選手が欲しい。可能性はありますか?』と伝えたんです。その時はまだ“可能性”でしかなかったんですが、そこからキューバ側と我々の国際担当とで、何度もやり取りをしていくうちにしっかりとしたパイプが出来だしたんです。

 具体的にグリエルという名前が出たのは春季キャンプ期間中ぐらいの時期でしょうか。それで、3月にうちの国際担当がもう一度、キューバ入りをして。で、グリエルを正式に視察して具体的な交渉に入って行きました」

なぜ他球団を抑えてDeNAが獲得に成功したのか。

――しかし、その頃になればもっと好条件を提示できる他球団も入ってこれたと思うのですが、なぜDeNAベイスターズがグリエルを獲得できたのでしょうか?

「そうですね。先日グリエルの最終契約の際に、キューバ国内リーグのコンベンション会議に招待されまして、向こうへ行った時に、キューバ野球連盟のイヒニオ・ベレス会長に言われたことは『1つ1つのことについて、すごくしっかりと対応をしてくれた』と言って貰えました。

 その選手が活躍する、しないというのはある意味、選手自身の技量の問題でもあります。キューバ側の立場としては『技量をしっかりと発揮できるために、選手をしっかりとサポートしてくれる球団であるか見極めたい』ということだったと交渉の過程で幾度も感じました。今回、グリエル選手という国民的な選手を私たちが獲得できたことも、昨年から続けてきた交渉における過程で、信頼関係を築けたことが一番大きかったと思います」

「とにかく“米と豆”をお願いします」

――しかし、そうなると、入団してからのサポート面も大変そうですね。ハマスタの選手食堂でキューバ料理を出すなんてニュースも出ていましたが。

「契約の細かいことは申し上げられませんが、外国人選手が日本の環境に馴染み、活躍するために、球団が各選手に合わせたサポートをするのは今までもしてきたことですし、そこは公平にやっている事なんですけどね。ただ、家族の皆さんと食事を共にさせてもらった時にお母さんには『とにかく“米と豆”をお願いします』と、懇願されました」

――米と豆ですか。日本食なら大丈夫そうですね。

「いえいえ、私たちもキューバ滞在中にキューバの米と豆を食べましたけど、日本のものとは全然違うんですよ。それに味付けも全体的にシンプル。お母さんのおっしゃる通り、アスリートにとって食事は何よりも大切です。お母さんにユーリ(グリエル)の食べ物の好き嫌いを聞きましたし、帰国後すぐにキューバ料理を探しに行って、作り方などを教わってきました。まぁ、我々には他にも、ドミニカやベネズエラといった中南米出身の選手もいますから、ことさら海外での生活経験の少ないユーリのケアも大切ですが、皆が公平に食べられる中南米的な料理も球団として研究していくことになってくるかと思いますが」

父も、兄弟も、母も、ものすごい野球一家。

――先ほど、キューバでグリエル一家とお食事を共にされたと仰っていましたが、グリエル家はお父さんもお兄さんも弟もプレーヤーの野球一家らしいですね。

「ええ……ものすごい野球一家でした。グリエル本人もそうなんですけど、普通の会話では口数は少ないんです。ところが、話題がこと野球になった瞬間、変わらず口数は少ないのですが、眼差しに熱量をもって話しはじめる。お父さんも、兄弟も、お母さんまで熱い(笑)。

 私たちは日本から色々とお土産を持っていったんですけど、喜ばれたのは全部野球関連ですよ。中でも一番喜ばれたのは、やっぱり日本の公式球でした。キューバのボールはローリングスだと言っていましたから、『俺はこのボールを打つのか』って感慨深げに見つめていましたよ」

――いいですね。他にはどういうものに興味を示していたんですか?

「やはり対戦する日本のピッチャーのことについては、早く知りたいと言っていて、日本語で書いてある選手名鑑すら飽きずにじっと見ていましたからね。野球に対する実直さを感じましたよ。あとは日本がどうというよりも、『グラウンドはどうなんだ?』、『横浜スタジアムはどういう風が吹く?』『人工芝の特徴は?』などと……自分がプレーする環境のことを、しっかりと知りたがっていましたね。本当に野球、野球でしたよ(笑)」

応援歌の前奏はキューバ国歌?

――野球場の環境でいえば日本独特の鳴り物応援にはびっくりしそうですね。グリエル選手の応援歌もすでに出来上がったそうですが、前奏がキューバ国歌らしいですね。

「応援歌はまだ聞けていないんですが、観戦文化の違いでびっくりしないように、球場ではドンドン太鼓が叩かれて、トランペットも鳴るよと、事前に日本のスタイルはすべて伝えてあります。あと打席に向かう時にテーマソングを流すから選んでくれと頼んでおきました。彼がどんな曲を選んでくるか私も楽しみですよ」

 

一人の選手の加入でチームが変わることはある。

――なるほど。と、なると今回のグリエルが日本で成功すれば、これを契機に日本野球とキューバ野球の関係はさらなる可能性が見込めそうですね。そういう意味でも、国民的英雄をチームに預かるという意味は大きいですね。

「そうですね。キューバで街中で現地の人たちの話を聞いてきたんですけど、やっぱりみんなグリエルの事を気に懸けていました。『日本でも活躍してほしい』『頑張ってほしい』という声をたくさん聞きました。獲得できたからと言って浮足立たずに、DeNAベイスターズとして彼に活躍してもうためのサポートを最大限行って、その結果成功してもらいたい。

 一人の選手の加入でチームがガラリと変わることはあります。ユーリ(グリエル)は、このチームを代えてくれる。それだけの可能性を持つ選手です」

(Number web より)

打線は、今の讀賣以上だと思います。
1 (中) 荒波
2 (右) 梶谷
3 (二) グリエル
4 (一) ブランコ
5 (左) 筒香
6 (三) バルディリス
7 (遊) 石川、山崎、内村、白崎
8 (捕) 高城、黒羽根
9 (投) 井納、久保、山口、加賀美、三嶋
ローテ外れ 尚成、藤井、国吉、三浦
代打 中村紀、後藤、
中継ぎ ソーサ、大原、林、長田
抑え 三上

1番~6番までのこの打線で、ハマスタ・ホームゲームは非常に恐い
本当に投手(先発)が、充実してくるとやばくないかぁ

※結論 お金のある球団はIT企業=ファンサービスも充実している。