「真夏日のある日、家の周りで蝉が鳴いていることに気付いた。外へ出て探すと、なんとコンクリート電柱にいる。
樹液なし枝葉なし、熱くなっている電柱…。漸く成虫になったのに今時の蝉も大変だ、と人間の勝手な視点で思って
しまったが、蝉くん本当はどうなのだろうか。」
昨年の今頃、所属誌のひとつ「海市」第25号のあとがきに書いたものだが、昨夕、同じ電柱に止まって鳴いてい
る蝉を見つけた。カメラを持って近づこうとすると電柱の裏側にまわり込む。蝉もこんな動きするのか、と昆虫音痴
の私はいたく感動(笑)。外からはあきらめて、階段踊り場の小窓からようやく撮ったのがこの画像。黙っていても暑い
のに、コンクリート電柱で大丈夫なのか?
夏を感じる鳴き声をしばし響かせた後、どこかへ飛んでいった。次は木へとまるんだよ・・・