若木由紀夫さんが、掌編集という言葉を使った「ペルソナ」を刊行した。
”ペルソナ”は、先に上梓された詩文集『百葉箱』や所属する「komayumi」に発表してきたもので、自らを語った”散文”。若木由紀夫の世界に近づくための格好の著書ともいえる。硬質な印象がある”若木詩”からすると、やや柔らかくもある姿が見えてくる。が、芯がきちっとした堅物でもある?
あとがきから・・・
『いつの頃からか、一場一瞬の物語を映し取りたいと思っていた。<十一行二十一字>は気紛れから生まれた小さな形式である。それが、シリーズ「ペルソナ番外編」となって三年。今はとりあえず”打ち止め”とし、一区切りとした次第。』
若木由紀夫(わかき ゆきお)・秋田県大館市住・秋田県現代詩人協会会員・詩誌「komayumi」同人
・詩文集『百葉箱』・詩集「浮標』