秋田の出版社「書肆えん」が、地元紙では№1の購買率を誇るS紙の第一面広告欄に、堂々の広告を載せた。私の知る限りでは2回目だったか?
結構な広告掲載料がかかったのでは?、と、友人の一人としてえらく心配しているのだが、当の本人からは掲載したよ!と、かる~い雰囲気のメールが届いた。
日本全国どこの県にも地元出版社というのがあって、その多くはオーナーが新聞であれ、文学であれ大志を抱いて創設したものが多い。秋田にもかつて秋田文化出版社という詩人オーナーが経営していた出版社があった。先輩詩人達はみんなここに集結し、秋田の文学の風を巻き起こしたものだと聞く。そのオーナーの元で編集者として、出版者として学び、そして時間の経過を経て「書肆えん」を立ち上げた横山仁氏。言葉少ない白髪の風貌は初対面の人には威圧感があるかもしれないが、このありようが彼らしい。