まずは順調に?第2号発行となった。詩1篇とエッセイ3篇。ちょっと寂しい気もするが、4名がそれぞれに書くことが第一義だからこれはこれでよしか。
◎エッセイ・・「秋の一日、白神岳へ」片津 森、「鳥日記」佐藤ただし、「雑記(2)」 横山 仁
◎詩・・・・・・・「夢想」前田 勉
発行日:2015.12.20 A5版32ページ 発行:書肆えん
まずは順調に?第2号発行となった。詩1篇とエッセイ3篇。ちょっと寂しい気もするが、4名がそれぞれに書くことが第一義だからこれはこれでよしか。
◎エッセイ・・「秋の一日、白神岳へ」片津 森、「鳥日記」佐藤ただし、「雑記(2)」 横山 仁
◎詩・・・・・・・「夢想」前田 勉
発行日:2015.12.20 A5版32ページ 発行:書肆えん
著者にとっては実に11冊目の詩集。自然体の言葉が優しく読み手に入ってくる作品が多く、殊更ストーリー性を持たせたりもせず、自身の日常から感受した世界を表している。じっくりと身の回りを見ている姿勢が伝わってくる。
「畳む」 洗濯バサミに挟まれた/洗濯物に/夕日の手が触れる/≪ふんわりと軽い/ こんなふうに一日を畳めれば/ほかに何も望まない/ 町を鳥瞰できる/小高い陸橋から/遥か遠く聳える山稜を仰ぐ/ 夕陽が山稜の輪郭を/スッキリ畳む/そのように今日を一枚いちまい畳み/昨日に重ねる/ すっきり畳めない洗濯物は/ずれた折り目を夕日に返し/言葉をかけてもらう/夕陽に立って/ あすの洗濯ものはすっきり畳みたい/
2015.12.11発行・歩行社
芥川龍之介、石川啄木、井上靖・・・21名の小説家や詩人、歌人、俳人、女優などを取り上げ、それぞれの「文人」一人一人に自らの俳句2句と詩を寄せている。そして、その「文人」に対する私感を述べ、かつその「文人」の略歴をを載せるなど、少なくとも私の少ない読書量の中では初めて目にするスタイルの詩集。2年前、前著である詩集「芭蕉 古の叙事詩」を受贈した時の驚きが甦った。一人の「文人」にこれまで真正面からぶつかって自らの感受性を詩に成してゆく作業に驚いたものである。これまで芭蕉や山頭火を対象にその生き方考え方を詩集として表してきた方らしい詩集ともいえる。
「閑古鳥を抱いて<石川啄木へ>」
閑古鳥が鳴いている/故郷の寺の ひばの木の頂で/ 追えども追えども住みついて/手足を啄み 頭を啄み 腹を啄み/心の臓まで啄んで/嘲笑が 胸中に鳴り響いて行く/ 己を怒り 妻子を怒りつつ深夜を彷徨して/寝ても起きても 悲しみが背中を這い巡る/空も仰げない悲しみが ベッド上を喘いで/そのような時にも 故郷の寺の閑古鳥が/誘うように 微かに微かに聞こえて来るのだ/ 妻よ 子よ 父よ母よ イエスよ/懺悔の日々の この子を許したまえ/遥か遠くの 閑古鳥にも祈りながら/
2015年11月9日発行・土曜美術社出版販売