なかなかチケットが取れなくて行けなかった、立川談春独演会。ついに行くことができました。簡単に感想。
まず言いたいのが、会場が遠かった!
日比谷線三ノ輪駅からとぼとぼ歩くこと十数分。周囲にコンビニもなく、会場の前の古~い駄菓子屋さん(?)みたいなところでパンを買って、何とか空腹をしのぎました。
で、本題。
じつは、わたし、最初は前座が出てくるものとばかり思っていたのですが、最初ッから談春が登場。本人も「前座を出すのがもったいない」みたいなことを言っていて、いや~、やる気まんまん!と感心しましたよ。
最初は三遊亭円楽の逸話で始まったのですが、これがなかなか面白かった!細かい話は忘れましたが、「師匠談志の方が常識人」という談春の発言が頷けるような、珍談奇談の連続で、円楽のイメージが変わりましたね~。
で、いよいよ一つ目の噺「よかちょろ」へ~。
簡単にいうと、放蕩息子の噺ですが、八代目桂文楽や談志のものが有名ですよね~。
で、文楽の方は幇間(たいこもち)的な陽気な息子、談志はイリュージョンって感じのいっちゃってる無頼漢。今回の談春は太い腕で親や番頭を振り回しても遊びぬく放蕩児ってイメージでしたね~。
文楽の「よかちょろ」だと完結した噺という終わり方をするんだけど、談春はこの後の続き「山崎屋」もやる人なんですかね?
締めがやれそうな口ぶりだったんだけど、ちょっと聴いてみたい気がしました。
それと、放蕩息子の母親。おばあさんも談春はうまいんですね。ここのところは妙に感心したな~。
そして、仲入り後、いよいよ大ネタ「紺屋高尾」!
これはCDにもなっているんですが、わたしはCDよりこの日に聴いた口演の方がよいと思いました。
簡単にいうと、紺屋の職人が吉原の大夫を好きになるという、身分違いの恋愛ストーリー。窪塚洋介の映画『GO!』にも出てきたので、落語を知らない人でも馴染みがあるかもしれませんね。(因みに、映画で出てきたのは円楽の師匠・六代目三遊亭円生の音源。)
わたしがいいと思ったのは、主人公の職人(久蔵)のキャラがCDより呆けている点。といっても、本当の阿呆ではなくて、おっとりした感じなわけですけどね~。
その点でいうと、談志の久蔵は改めて聞くと一生懸命過ぎる。談春の久蔵の呆け方が、わたしには後半の高尾への告白を生かす意味でもよいと思いましたね~。
で、高尾に久蔵が自分の素性を告白する場面。とにかく、感動的でした。人生一度きりの勝負の切迫感!
この日は、わたしを含めて咳をしている客が多かったのだけど、この場面ばかりはだ~れも咳をしてませんでしたね~。
それくらい、迫真の告白でわたしは談志の「芝浜」のDVDを思い出してしまった!
というわけで、よい高座を見せてもらいました。
最後に、今回の「紺屋高尾」はいつもとやり方が違うと談春自身が言っていたけど、何か思うところがあった日なんでしょうね~。よくはわかりませんけれど・・・。
まず言いたいのが、会場が遠かった!
日比谷線三ノ輪駅からとぼとぼ歩くこと十数分。周囲にコンビニもなく、会場の前の古~い駄菓子屋さん(?)みたいなところでパンを買って、何とか空腹をしのぎました。
で、本題。
じつは、わたし、最初は前座が出てくるものとばかり思っていたのですが、最初ッから談春が登場。本人も「前座を出すのがもったいない」みたいなことを言っていて、いや~、やる気まんまん!と感心しましたよ。
最初は三遊亭円楽の逸話で始まったのですが、これがなかなか面白かった!細かい話は忘れましたが、「師匠談志の方が常識人」という談春の発言が頷けるような、珍談奇談の連続で、円楽のイメージが変わりましたね~。
で、いよいよ一つ目の噺「よかちょろ」へ~。
簡単にいうと、放蕩息子の噺ですが、八代目桂文楽や談志のものが有名ですよね~。
で、文楽の方は幇間(たいこもち)的な陽気な息子、談志はイリュージョンって感じのいっちゃってる無頼漢。今回の談春は太い腕で親や番頭を振り回しても遊びぬく放蕩児ってイメージでしたね~。
文楽の「よかちょろ」だと完結した噺という終わり方をするんだけど、談春はこの後の続き「山崎屋」もやる人なんですかね?
締めがやれそうな口ぶりだったんだけど、ちょっと聴いてみたい気がしました。
それと、放蕩息子の母親。おばあさんも談春はうまいんですね。ここのところは妙に感心したな~。
そして、仲入り後、いよいよ大ネタ「紺屋高尾」!
これはCDにもなっているんですが、わたしはCDよりこの日に聴いた口演の方がよいと思いました。
簡単にいうと、紺屋の職人が吉原の大夫を好きになるという、身分違いの恋愛ストーリー。窪塚洋介の映画『GO!』にも出てきたので、落語を知らない人でも馴染みがあるかもしれませんね。(因みに、映画で出てきたのは円楽の師匠・六代目三遊亭円生の音源。)
わたしがいいと思ったのは、主人公の職人(久蔵)のキャラがCDより呆けている点。といっても、本当の阿呆ではなくて、おっとりした感じなわけですけどね~。
その点でいうと、談志の久蔵は改めて聞くと一生懸命過ぎる。談春の久蔵の呆け方が、わたしには後半の高尾への告白を生かす意味でもよいと思いましたね~。
で、高尾に久蔵が自分の素性を告白する場面。とにかく、感動的でした。人生一度きりの勝負の切迫感!
この日は、わたしを含めて咳をしている客が多かったのだけど、この場面ばかりはだ~れも咳をしてませんでしたね~。
それくらい、迫真の告白でわたしは談志の「芝浜」のDVDを思い出してしまった!
というわけで、よい高座を見せてもらいました。
最後に、今回の「紺屋高尾」はいつもとやり方が違うと談春自身が言っていたけど、何か思うところがあった日なんでしょうね~。よくはわかりませんけれど・・・。
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