
先日、談志批判めいたことを書いてしまったので、どうも寝覚めの悪い思いをしていたわたしですが、この本は素晴らしい。立川談志にしか書けない文章と写真のセレクトで、今年買った本のベストかもしれないなあ~。
この本は、昭和の落語家たちの貴重な写真に、談志のエッセイがつけれられたもの。
高座での写真が数多く使われている上に、やっている演目の特定も談志がやっていて、実に贅沢な一冊になっています。
取り上げられている落語家は、六代目三遊亭円生からはじまり、五代目古今亭志ん生、五代目柳家小さんで締めくくられていますが、音源のみであまり顔写真を見たことのなかった落語家も含まれており、個人的にいろいろ発見がありました。
でも、やはり、この本で感動的なのは、五代目古今亭志ん生と五代目柳家小さんのくだりでしょう。
志ん生のくだりの最後で、故・古今亭志ん朝に「志ん生を継げよ」といったところ、「兄さん、口上言ってくれるかい?」と返ってきた話や、師匠である小さんとの「俺は仲が良いつもりだった」という傍目には喧嘩腰な会話の逸話…。
特に、師匠小さんとのくだりは、「先代小さん」と書かなければいけなくなった今だからこそ書けた文章のはず。だから、愛がある。そして、読後に切なさが残ります。
暴れん坊・談志も、いよいよ晩年を向かえ、センチメンタルになってきたのか?
昭和の名人の落語とともに、談志の高座が久々に見たくなりましたね。
PS:わたしがとても影響を受けた談志のCDは、なんといっても「高座版現代落語論」と「談志の五大落語家論」。精緻な分析で、わたしの落語を聞く姿勢が変わりました!
この本は、昭和の落語家たちの貴重な写真に、談志のエッセイがつけれられたもの。
高座での写真が数多く使われている上に、やっている演目の特定も談志がやっていて、実に贅沢な一冊になっています。
取り上げられている落語家は、六代目三遊亭円生からはじまり、五代目古今亭志ん生、五代目柳家小さんで締めくくられていますが、音源のみであまり顔写真を見たことのなかった落語家も含まれており、個人的にいろいろ発見がありました。
でも、やはり、この本で感動的なのは、五代目古今亭志ん生と五代目柳家小さんのくだりでしょう。
志ん生のくだりの最後で、故・古今亭志ん朝に「志ん生を継げよ」といったところ、「兄さん、口上言ってくれるかい?」と返ってきた話や、師匠である小さんとの「俺は仲が良いつもりだった」という傍目には喧嘩腰な会話の逸話…。
特に、師匠小さんとのくだりは、「先代小さん」と書かなければいけなくなった今だからこそ書けた文章のはず。だから、愛がある。そして、読後に切なさが残ります。
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昭和の名人の落語とともに、談志の高座が久々に見たくなりましたね。
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