切られお富!

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志の輔らくご in PARCO 2008「歓喜の歌」

2008-06-17 23:59:59 | 新釈落語噺
先日、WOWOWで放送していたので、見てみました。もちろん、先日感想を書いた映画『歓喜の歌』(松岡錠司監督)の原作です。というわけで、簡単に感想!

・『歓喜の歌』 松岡錠司 監督(以前書いた感想)

番組は映画の宣伝も兼ねていて、ナレーションを映画に出演していた安田成美が担当、最後には立川志の輔と映画プロデューサー・李鳳宇さんとの対談が付いていました。

ストーリー自体の話は、映画の感想のところに書いたので繰り返しませんが、映画の脚本の方はかなり元の落語を膨らませているんだなあということを今回実感しましたね。

そもそも、安田成美が演じた元音楽教師って、落語では出てこないし、対談でも話題になった、ラーメン屋の娘(落語では男性バイトしかでてこない。)なんて、映画ならではの効果だったってことを改めて実感。

じつは、「月刊シナリオ」3月号の松岡監督と脚本家・真辺克彦氏の対談で、落語と映画の脚色上の違いを知ってはいたのですが、落語の方を実際に聴いてみると、映画の女優陣の味と華やかさは脚本家と監督の演出の賜物で、主人公と職場の後輩の掛け合いは志の輔落語の技だったってことは、正直思いました。

ところで、この脚本家って、根岸吉太郎監督の『サイドカーに犬』の脚本もやっているんですね~。

『サイドカーに犬』って、原作はつまんなさそうだったのに、映画は面白かったことを考えると、この脚本家さんってなかなか注目かも~、なんて気も個人的にはしましたが・・・。

・『サイドカーに犬』 根岸吉太郎 監督(以前書いた感想)

最後に、対談で映画プロデューサー・李鳳宇さんが、他の「志の輔らくご」も映画化したいなんて言ってましたが、ちょっと興味をそそられました。本当にやるのかなって・・・。

というわけで、WOWOWも、もっとPARCOらくごを放送(再放送)して欲しいなあ~と思いました。

脚本、映画、落語を比べると、落語の映画化について考えるいい材料になりますね~。


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