ご機嫌いかが?

今日一日どんなあなたでいましたか

祈り

2011-11-18 22:04:31 | Weblog

『明日は誰が迎えに来てくれるの?』

か細い声でその人は言った   

白い部屋の、固いベッドに寝かされたままで、私たちに向かって呟いた

 

ごめんね 連れて行けなくて・・・  こころが痛みました

初孫の結婚式に、どうしてもどうしても出席したかったんだよね

身体が不自由になって、外出もままならないと諦めていても、行きたかったんだよね

 

11月が始まったばかりの日 

婆がお世話になっている苑から電話が入った

〝肺炎を起こしていて、酸素濃度が低いので入院しました〟と聞かされた

 

息子の結婚式の日だけは、 会いに行ってあげられなかった   

みんなで盛り上がっていたあの時間を、病院にひとり残していたのは事実。。。

きっと淋しかったんだろうな  淋しくない筈が無いよね   ごめんね

 

結婚式の翌日、遠くに暮らす相棒の弟を連れて、病室を見舞った

様子がおかしい  目を開けてはくれない  何故? 何があったの?

「熱が上がったんですよ」 処置を終えた看護士は言った

義弟は、婆の手を取ったまま「たぶん分かってるよ」と、ぽつりと言った  

 せめてこの時だけは、目を覚ましていて欲しかったのに…  

 

日を帯びるごとに悪化の一途~  看護師は熱があるからだと言ってのけた

入院から14日目、医師会病院へ突然の搬送  不整脈があらわれたからだとか・・・

一度も、、、担当医師からの説明は有りませんでした  (今も聞いてはいません)

どうして?  どうして・・・    長い道のりを南へ南へ走った

 

医師会病院の救急センターにて、即刻 検査!

重症の肺炎  一刻の猶予も無い  集中治療室にての治療が始まった

家族と会えた時、婆は言いました 《心配掛けるね》って~  心配掛けていいんだよ

 

あの時と一緒

三年前の冬、私の母の命の闘いが始まった時と、まったく同じだ

 

強制的に眠らせて、生きる為の治療が始まった   

かなり重症だと、担当のドクターは言い、事細かな説明をしてくれた

 何とも言えないが、今はただじっと祈るしかない

 

再び会えるまで、みんなでここで待っている   婆の闘いは、まだ始まったばかりです

こんなこと書いて~と、誰かにお叱りを受けるかもしれないが、どうかお許しを-  

絶対に元気になる! そう願って待っています