ご機嫌いかが?

今日一日どんなあなたでいましたか

病室にて

2008-12-29 22:34:51 | Weblog
日曜日の午後、ひとりで母を見舞った

気管切開をしてから、口のチューブは取れていたが
鼻にはまだ、チューブがついたままだった

それでも顔の絆創膏が無い分、母の顔がよくみえる
スヤスヤと眠っている母の、唇が荒れていて痛々しかった


その時だ 「あらっ?」  うっすらと母の眼が開いた
思わず 「おかあさん」と声を掛けてみた

虚ろながらもこちらに視線を向ける母…
「わかるの?よう頑張ったね~」 私は嬉しかった


すると… 「来てたのね」 唇がそう動いたように感じた
オデコをそっと撫でてやると、また眠りについた


そこに、看護士さんが来たので聞いてみた

「薬を変えたら眠りが浅いようなので、わかる筈よ
話し掛けてみて~  また、明日には眠りが深くなるからね」


年が明けたら、鼻からのチューブも抜くらしい


看護士さんが足をそっと曲げた 「アイタッ!」
母は顔をしかめながら、口ではそう叫んでいた

鼻を啜る癖はそのまんま~ 。o@(・_・)@o。
いつもの母がそこにいる


時間が薬なんですね… 思わずお礼を言っていた
うるおいたっぷりのリップを持って来てと、看護士さんは言った

あんまり話し掛けると、母が疲れるといけないので
15分位で病室を出て、病院を後にした


「母さん~また来るね」

薬局でリップクリームを買い、実家に向かった
夜には弟家族が面会に行く  その時に持って行って貰おう

嬉しくて、嬉しくて~この目で見てきた事を
弟の家族に向かって、興奮気味に話して聞かせた
みんなも一緒になって喜んでくれた

昏睡状態ではなかったが、治療のために眠らせてあるだけ~

意識はあるはずだから、目覚めてもおかしくないのだ
確実に快方へと向かっているようで、嬉しくて堪らない!

安定してます~

2008-12-27 13:28:51 | Weblog
昨日の朝に、日向の病院を出発して、都城の自宅に帰って来た
先週ほどのテンポではなかったけれど、相棒の顔が緩むのを見てしもた

「どうもありがとうね~」 
声かけもそこそこに、年末の集金に飛び回っておりました

母は昨日の午後から、気管切開の処置を受けました
今までの鼻と口からのチューブが取れて、顔のバンソウコも無くなり
顔の周りがスッキリしたと言うことです

血圧も安定しており、病院側で見守りますからと言うことなので
夜のお泊りもせずに済んだそうな~

このまま状態が良ければ、あと何日かしたら目が覚める筈…
その時、母はみんなのこと覚えているだろうか?
それだけが心配です  たぶん大丈夫でしょう!

明日あたり、また病院を訪ねてみようかと思ってはいるけど
こうなりゃ実家に泊めてもらうしかないな  



昨日は、実家と母の実家のお墓参りをして来ました
母の実家に寄り、お葬式に出られなかったので、叔母さんの霊前に
お線香をあげさせて貰って、従妹としばしお喋り~

「不思議な時間だったね」 お互いを慰めた
母の兄弟達も、翻弄され続けたから、きっと疲れているはずだ

母にとって叔母さんは兄嫁になる  とっても仲が良かった
何かがあると、必ずそばにいてくれたのに、お別れの時には
どうしてだか、二人は離れ離れだった・・・

「私の分も生きていて…」母の為に、自分の命をこっそりと
置いて行ったのかも知れないね~ そんなことも話した

すぐそばで、遺影の中の叔母さんが、にっこりと微笑んでいた
叔母さん~どうか安らかに眠って下さいね   

一歩~前へ

2008-12-25 22:13:28 | Weblog
緊張しながら、その時が来るのを待っていた

ドクターの口から、どんな言葉が飛び出すのだろう…

家族の顔には、それぞれに期待と不安が現れていた


レントゲン写真を見ながらの説明~

見た目にハッキリと、回復が現れている


「時間は掛かりますが、ご本人の生命力に期待しましょう」

ドクターの言葉に、一同コックリと頷く


ドクターは、優しく丁寧に説明しながら、「頑張りましょう」と

力強く心のこもった言葉で締め括った


まだ完璧ではない…

それでも、望みのある見解に、家族は安堵した


久し振りにみんなは、笑顔になった

嬉しかった~有り難かった

あの日に聞いた、あの投げ槍な医者の言葉など

見返せるだけの、希望の光を導かせるかのような~

本当に、本当に~ありがとうございます

悲しいです…

2008-12-24 17:59:09 | Weblog
なかなか言葉が見付からなくて~

でもやっぱり、自分を見失いそうだから
今の気持ちをここに記します

母は、相変わらず眠ったままです
肺機能の治療の為には、今はこれしかないらしい

その最中…21日夜、叔母が亡くなりました
病名が判明してから、あっという間の旅立ちでした

叔母の病気のことを、母が一番心配していたから
目を開けた時に、何と知らせたら良いのか
家族は途方に暮れています

亡くなった翌朝早く、お別れに行って来た
従妹から、「こっちは良いから、おばちゃんに付いててあげてね」と
反対に慰められた  ごめんね…

今日は叔母のお葬式の日~
式には列席できない母と一緒に、病院からのお見送りです

屋上に上がり、斎場の方向を向いて合掌~
心からの冥福を祈りました

神さま~お願いです
もうこれ以上の仕打ちはしないで下さい
…そんなこと思いながら、夕暮れ時を過ごしています

明日はドクターから、お話を聞くことになっています
きっと良い話でありますように~

感謝しています

2008-12-21 00:10:03 | Weblog
コメント返しも出来ないまま、一方通行でごめんなさい

皆様の言葉に、どれだけ励まされているか
心から感謝申し上げます

夕方まで掛かって、今しておくべき仕事を片付けたが
年末の大掃除までは手が回らなかった
それでも目を瞑ってくれる家族に感謝です

少し気が緩んだのか、椅子に腰掛けたまま、睡魔に襲われていた
いけない…風邪なんて引いたら、病院には行けなくなる

行けたとしても面会は叶わない
だから、さぁ~もう寝よう

パソコンを覗いてみたいけど、暫くは携帯からの更新で我慢であります

母からのプレゼント

2008-12-19 23:09:39 | Weblog
穏やかな時間が流れているこれが夢ならどんなにいいか…ふと考える

母は相変わらず、眠ったままでいるけれど
たまに反応があるのが嬉しい

それは単に偶然かも知れない
それでも嬉しくて堪らない

こんな時だけど、弟に時間を貰った
自宅に帰り、仕事を片付けて来ることにしたのだ

国道十号線を南下~西都より高速に飛び乗る
二時間弱で自宅に到着した
事務所で、私に気付いた相棒は驚いていた
その後で「何でここにいるの?」と聞いた

久々のデスクワーク〓!
溜まっていた仕事を、片っ端から片付けた


こんなに真剣に仕事が出来るのは
きっと母の気配りに違いない

「ありがとう母さん」 感謝しながら
せっせとこなしていった

我が家の家族の、理解があってこそだが
婆の口から「あんたがいないと大変みたいだよ」
~って聞いたらグッとなった

みんなごめんね…そしてありがとう
心を込めて、夕飯を作った

静かな午後です

2008-12-17 15:09:55 | Weblog
ここは病院の談話室~

おとといから、我が家の控え室として
利用させて貰っている

「知らせるべき人には知らせて…」
前の病院では、そう言って召集を
掛けさせたらしい

あの日は、その面々がそっくりそのまま
ここに来て詰めていた
総勢12人~ みんな一様に沈んでいた

今、ここには私がひとりだ時々、母の様子を見に、病室を覗いている

経過は良好~
母の目覚めを待っている
だが、まだその時では無いようだ

夕方には、実家の弟家族と妹
それに、相棒と姫も来る予定だ

みんな、母の快復を祈って集まって来る
決して賑やかな雰囲気ではないけれど
お互いに安心して、また帰って行く

ごめんなさい

2008-12-16 23:25:09 | Weblog
伝わらないかも知れないけど
残して置きたかったのです
母の悔しさ…
そして、母の無念さを…

肺炎を起こしていると、昨日初めて知らされた
私たち家族が見た、母の想像を絶する苦しみの表情!
意識のある患者を前にして、医者が発した冷たい言葉~

「もう駄目かも知れないですよ」

有り得るのか? こんなこと!?
充分な治療も施されず、ただ苦しむばかりの患者を
見捨てようと言うのか!

私たちは、転院を願い出た
その事実を告げると、母はコックリと頷いた
生きていたい~ 母の叫びを聞いた


今、安定の経過を辿っています
どういう結果になるかは、まだわからない
それでも私たちは、母の笑顔に会いたいと
真剣に願っています

二十四時間体制で、最善の治療を施して下さる
医療スタッフに、心からの感謝を申し上げます

夜明け前

2008-12-16 05:20:39 | Weblog
母は生きている
生き抜こうとしている

はっきりとした意識の中で胸の痛みと闘っていた
肺炎を併発しているのだ

あろうことか、そんな母に対して
既に医者は、匙を投げていた

顔を歪めて苦しむ母を、じっと
見ているだけで、何も出来ない

妹が叫んだ!
「このままでは、母さんが死んでしまう」

家族が揃った時、決断は下された


転院・・・


救急車で、設備の整った病院へ搬送~
直ちに処置が施された


母は眠っている
生き抜く為に…
そして、自分に勝つ為に…

後は天に任せよう
命の欠片を守るための
チャンスを得たんだ

後は母に任せよう
命の輝きを失うなぁ~
チャンスを活かすのだ



~~~そんなこと考えながら
ここで夜明けを待っている