曙橋三叉路 白鳳喫茶室にて 1巻
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学生の金蓉さんが
漫画、高尾滋
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学生の金蓉さんが
白鳳喫茶室でお悩みを聞いて解決するお話。
金蓉さんは、毎週金曜日に
白鳳喫茶室の同じ席に座りお茶をする。
人を待っているというが、
誰かが現れたことはない。
常連となった金蓉さんに
話しかける客が出てきて、
“悩みを聞いてもらうと解決してくれる”
という噂が広がり…というお話。
せっかく金曜日に金蓉さんがくるという
ベタな被せをしてるのに、
タイトルに使わなかったのは
照れてしまったんだろうか。勿体ない。
そして、金蓉さんはその場で話を聞いただけで
解決というわけではなく、
ちゃんと色々と歩き回り話をつけてくれる
親切な人でした。
しかも金蓉さんは賢いのは当然として
かなりお金持ちの坊のようで
こんな可憐な見た目で武芸もしっかりしててと
なんでもこなせる人のようです。
相談ごとは、嫁ぎ先の嫁姑問題や
男子学生と芸者さん見習いの淡い恋や
亡くなった妻と息子への想いとか
本人たちにとっては切実で
でも誰かれ構わずに話せることでもない話を
物腰柔らかく誠実に優しく聞きとってくれる
金蓉さんに、ついつい隠したい本音まで
ポロポロポロポロ出てきてしまいます。
聞き上手な金蓉さん。
金蓉さんの待ち人は
日本に来てた外人さんのクロードという男性。
関東大震災の時にも助けに来てくれた
頼りになる2つ年上の人のようです。
なんで待つことになったかは
まだわかりません。
金蓉さん自身、妾の子と
少し複雑な生い立ちの様子なので
(家族仲は良く、
どちらかというと金蓉大好き家族です)
そこら辺もまた明らかになっていくのかな。
全体的には静かなお話です。