ダンス・ダンス・ダンスール 10〜12巻
10巻は単身ロシア留学決定の流鶯くん。
漫画、ジョージ朝倉
高校生バレエ漫画。
尼崎で行われるYAGP日本予選に出場の潤平。
そこにいると思っていた流鶯は
ロシアで開催されているワガノワ・プリに
出場中でいなかった。
“流鶯と闘う”という目的を見失う潤平だが
新たなライバル佐藤幹太に挑発されたり
流鶯が1位を獲ったりで持ち直して
教わったとおりに基本に忠実に踊る。
しかし日本に飛んで帰ってきた流鶯が
潤平の踊りを見て“下手くそ”“つまらなくなった”
と、こきおろされてしまう。
流鶯は飛び入り客演として踊り、
とんぼ返りでロシアへ。
潤平は決選進出を決める。
(夏姫も女子決選進出、都は落ちる)
流鶯に言われたことが頭を離れない潤平。
そして、みんなの踊りを見て自分の経験不足
(回数不足)を実感する。
本来なら体を休めて整えなきゃいけないのに
100回踊ろうとする潤平。
中村先生は言っても聞きそうもない潤平を
突き放そうとするが、
言われたとおりの踊りでは
踊ってる時にチカチカ光が見えないんだという
潤平に、それはゾーンなんだろうと言い
練習に付き合ってくれる。
本当に100回踊った潤平はヘロヘロだが、
音が鳴ると勝手に体が動くようになる。
そして、
中村先生が言った音に任せて踊る潤平は
荒削りながらも観る者を惹きつける。
結果は女子は夏姫が1位で
英国ロイヤルバレエスクール年間スカラシップ
を獲得する。
都はカナダナショナルバレエスクールの
サマースカラシップ(夏だけの短いの)獲得。
潤平は3位に入るがスカラの申請はしていなくて
獲得できず(申請してないのに獲得できる
かもと思う潤平がおかしいだけなような)。
1位は佐藤幹太で、色んなとこからスカラ獲得。
YAGP日本予選で3位でも必ず本選に行ける
わけではないため、結果待ちの潤平。
生川バレエ学校では2年に1度の
『スクール公演会』が“眠れる美女”に決まるが
潤平は行けるかわからないYAGPの直後の予定
のために見合わせることになる。
しかし、TVのドキュメントが決まったことで
王子役候補を選び直すことにして
候補者を募ると予定してた海外組2人と
海咲(ブルーバードに決まってたのに)と
潤平が手を上げる。
潤平はYAGPも出るつもりだが、
王子役も本気で狙っている。
王子嫌いで苦手なのに。
なので当然苦戦する。
ペアを組んだ夏姫とのパドドゥも組手のようで
色気がないと指摘される。
先輩からデートを命じられるが
レディファーストが全く出来てない潤平。
“王子”はカッコつけなきゃで“ダサい”と思って
バカにしてる気持ちが根底にあるから
出来ないのだと気づく。
一方、海咲は王子キャラをするのは得意だが
相手役の響に壁を作られて苦戦。
響は美人ではないコンプレックスがあり
1人で踊ると完璧な姫を魅せることができる
実力があるのに、ペア(特に王子な海咲相手)
だと腰が引けてしまっているのでした。
海咲は響の実力を認めていたからこそ、
自分が響のレベルに追いついてないから
壁を作られていると思っていたのに
コンプレックスからだと知り怒って
本音をぶつけ合うことができる。
海咲&響ペアは、
これで上手くいきそうだぞ!
というところで、以下次巻です。
他にも、都ちゃんが潤平より流鶯を選ぶが
その直後に流鶯よりバレエを選んだことを
潤平は知らなかったりと
この三角関係の着地はまだまだ何かありそう
ですが、全員バレエと向き合う方向へ
向かっているので、良い感じだなと思います。
それにしても、潤平の舞台で踊れる経験や
どんな役でも挑戦したい気持ちは
始めたのが遅かったコンプレックスからなので
わからないではないのですが、
嫌い(理解できない)な王子役まで立候補
してしまえるのは怖いもの知らずすぎる。
今回は海咲&響ペアに勝ち取って欲しいなぁ。
響ちゃんは、これで結果を出さないと
バレエを辞めなきゃの崖っぷちだし
(家庭の事情)、海咲くんも似たような状況で
ここらでガツンと結果を出してほしい。
だって、潤平はYAGPも行けそうだし
スカラ申請してなかったから選ばれなかった
だけで、目をつけた人たちはいるようだし、
夏姫ちゃんはロイヤルバレエスクールの
年間スカラで次のステップ決まった感じだし、
スクール公演会まで結果奪っていかなくて
いいじゃないかと思ってしまいました。
頑張れ流鶯くん!!!
そんなわけで
12巻表紙の海咲くん。
10巻は単身ロシア留学決定の流鶯くん。
11巻は主人公の潤平くんです。