≪透明な夜の香り≫ 千早 茜著
【第6回渡辺淳一文学賞受賞作】
香りは、永遠に記憶される。きみの命が終わるまで。
元・書店員の一香がはじめた新しいアルバイトは、古い洋館の家事手伝い。
その洋館では、調香師の小川朔が、オーダーメイドで客の望む「香り」を作る仕事をしていた。
人並み外れた嗅覚を持つ朔のもとには、誰にも言えない秘密を抱えた女性や、失踪した娘の手がかりを求める親など、事情を抱えた依頼人が次々訪れる。
一香は朔の近くにいるうちに、彼の天才であるがゆえの「孤独」に気づきはじめていた――。
「香り」にまつわる新たな知覚の扉が開く、ドラマティックな長編小説。
【著者略歴】
千早茜(ちはや・あかね)
1979年、北海道生まれ。2008年『魚神』で小説すばる新人賞を受賞し、デビュー。翌年、同作にて泉鏡花文学賞を受賞。
13年『あとかた』で島清恋愛文学賞を受賞。同年に『あとかた』、14年に『男ともだち』でそれぞれ直木賞候補となる。
その他の著書に『正しい女たち』『犬も食わない』(クリープハイプ・尾崎世界観との共著)『わるい食べもの』『神様の暇つぶし』『さんかく』など。
すっかり読書報告が遠のいていました。図書館が閉館だったこと…電車通勤でないこと…
一番は夜に読書がツライ。。。理由はぁ~~目の老化。。。老眼が進んでるぅ~~
でも、本当の一番は『プー横丁。』の閉店で本の定期便がなくなったことですねぇ~~
そんな中、ガヤガヤ会のグループライン(プー横丁。の仲間たち)に店主だったChieさんが参加。。。
思わず質問しちゃいました、『今一番面白い本は』で、上の本を紹介してくれました。
早速、図書館予約を開いたらぁ~~所蔵数4冊 予約74人
そんな報告をしたら、釧路から貸して下さいましたぁ~~
それも懐かしい包みで届きました
これ!これ!!この包み♪ ウフフ…
主人公 一香(いちか) ソリフロール… 一つの香り。一つの花の香りを中心に作った香水のこと。と説明します。
一香は雇い主の小川 朔(さく)の声を深い紺色の声と言います。
とっても不思議なお話でしたが、『執着と愛着の違いは?』と
その答えを調香師 朔の親友の新城が語ります。『相手が嫌がっても手離さないのが執着だって。……
愛着はちょっと穏やかすぎて説明できないけど、執着はもう自分しか見えなくなっている状態だって。……』
う~~ん、ここはね、調香師 朔が主人公 一香に与えるある行動がキーになっています。
久しぶりに一気に読んで、再読を重ねました。
まだまだ暑さが続いていますが、秋は確実に近づいていて読書がしたくなります。
次はどんな本を読もうかな? オリンピック観戦も終わると夜の時間は読書。。。でも、ちょっと目がねぇ~