前夜の驟雨が嘘のような朝。梅雨の走りを感じながら、青天の下、江ノ電和田塚駅に10時集合。
長谷地区には鎌倉大仏や長谷観音の参詣道だったころの賑わいを伝える、明治から昭和初期に建築された建物が点在。由比ヶ浜通りを歩き、長谷東通りの住宅街奥に、年月を感じさせるたたずまいの『吉屋信子記念館』をはじめに確認。
その後約10分で通りから緑深い谷戸に入ると鎌倉文学館(昭和58年前田家より寄贈)
鎌倉市芸術文化振興団岡林馨氏(谷津氏の右)と館長と庭の芝生で記念撮影後、岡林氏により、
明治22年横須賀線開通に伴って、和風建築の建物が建築され、現在の建物になったいきさつと記念館の内容や、「文学館・漱石展・そして漱石と鎌倉」について概要を資料と共に伺う。
現館長(岡林氏の右)にもお目にかかることができた。 (初代館長永井龍男)
・現在特別展「漱石からの手紙・漱石への手紙」生誕特別展150年。
漱石と鎌倉の繋がり、鎌倉を通して書かれた文学、更に随筆や漢詩、俳句について、貴重な説明をいただき、理解の助けとなった。2600通の手紙の一部展示。見学中、その中の一章「過去の欠陥は一生未来の勤勉で補おうと思う。第二章いいのは少しほめ給ヘ」の記述が印象に残っている。
この地は、鎌倉の寺院とゆかりのある文学者が多く、旺盛な創作活動が行われたことが分かる。リピーターが少なくない、とのこと。翌日7日の朝刊に「1985年開業から入館300万人」の見出しで富岡館長と共に記念すべき人になった人の写真が掲載されていた。
バラの花数は減っていたが、雨上がりの緑にあでやかに映えていた。
11時40分長谷寺到着。修学旅行生を含めてたくさんの参詣客。小腹を満足させるベく、世話人が購入した一本150円の串団子を、現金と引き換えに口に入れ、寺門へ
長谷寺本尊、海から流れ着いたと伝えられる大きな十一面観菩薩を拝観したり、高台にある見晴らし台から由比ヶ浜や街並みを展望し、一息ついた。
1時過ぎ 長谷寺を後に、鴻谷氏よりご紹介いただいた近くの奥まった「鎌倉能舞台」へ。
シテ方中森貫太氏のお話をお伺いできる機会を得ることができた。(1:30から2:00) 500円入館料どころではない、千金の価値ある説明をいただいた。伝統文化の継承とその指導によどみないお話。 伝統の能・狂言の振興と普及に努める第一人者に深く頭を垂れた。今後の様々な公演が期待される。
能舞台でのお話に満腹感を得て、近くの蕎麦屋で遅い昼食。それぞれ帰路に着いた。
また、お会いしましょう。なお、お知らせ等、ブログをご覧ください。
参加者 遠井・笠間・鴻谷・谷津・浅賀・野島・横山・小菅・小山・田中・吉田・柏木・石田