俳句会では11月12日(土)、第一回例会を開催いたしました。
参加者数は12名で男女半々。俳句未経験の方もいれば、自己流、学校等に通い経験を積まれた方など俳句キャリアは様々でした。
講師をしてくれる俳句会代表小板橋泰山会員(俳人協会会員 俳句結社「万象」同人)の進行により、自己紹介、俳句の基本についてのレクチャーの後、参加者は自分が作成した俳句1句から3句を短冊に書き入れ、一覧の白紙に写し、各人が良いと思う5句を選ぶ選句作業に入りました。選句の後参加者は良いと思った俳句を伝えます。その数を集計して、その句を選んだ参加者は、どこが良かったかについて寸評を述べていきます。
今回、高得点の3句と選評は次のとおりでした。選評は小板橋泰山氏。
5点句 焼き芋を包む新聞ほかほかに 立木欣吾
作者の住む近くの公園で、子供たちに暖かい焼芋を配布するという行事を詠った作品。焼き芋を包んだ新聞紙もあたたかい、周りの人達の心もあたたかい。この句を読んだ人の心をあたたかい、優しい気持ちにさせる佳句である。
4点句 藁束を背にキャラ競う捨て案山子 原田由紀子
稲の取入れが終る時期、それまで鳥から稲を守ってきた案山子も用済みと
なるのが、捨て案山子である。寂しさも感じられるが、中七の「キャラ競う」との措辞から、いくつもの個性的な案山子が人々を楽しませてきたこともわかる。
来年の案山子にも期待したいという気持ちも感じられる、ユニークな作品である。
4点句 ハロウィーンちひさき魔女の赤い靴 佐々木志郎
ハロウィーンは、10月末日に子供達が魔女やお化けに仮装して近くの家を
訪れ、お菓子をもらったりする欧米起源の風習で、日本でも一部で定着してきていると聞く。作者は、魔女に扮した子供の姿を素直に表現、「ちひさき赤い靴」の措辞が読者の連想を働かせる佳句である。
参加者の皆さん、ありがとうございました。
次回は12月10日(土)1時から3時 横浜稲門会事務所にて
参加は事前申し込み制になっています。世話人090-6276-1402 立木まで
(立木)