早稲田大学 横浜稲門会 ブログ

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12月俳句会例会のご報告

2022年12月12日 14時09分53秒 | 俳句会
横浜稲門会俳句会は12月俳句会を12月10日(火)に開催しました。今回は9名参加、ご都合により欠席した方3名も事前に投句いただき、計37句が集まり、句会で選句いたしました。
高得点句および選評(小板橋泰山代表世話人による)、以下の通りです。

4点句 凩の一夜明くれば四方の黙    佐々木志郎 
凩(こがらし)は初冬の季語で、冬の到来を告げる強い北風である。
前夜は、風の音に枯葉の吹き飛ばされる音が重なった状況が想像される。
一夜明けた朝、家の周囲に静寂が戻った。下五の「四方の黙(よものもだ)」
の格調高い表現が良い。中七の措辞も天候の変化を際立たせるものである。

3点句 枯野道疎遠となりし人思ふ     K.S
枯野は、枯れた草の上を寒風が吹きぬける、蕭条とした、さびしい風景で
あったのだろう。お互いに忙しい暮らしの為、疎遠になってしまった友人か、
誰かのことをふと思い出したのであろうか。作者の内面の心理を読者に想像
させる。

3点句 ブラボーと胸駆け回る熱き冬    原田由紀子
W杯サッカーのカタール大会で、日本がドイツに勝利した快挙。試合後の
インタビューで、長友佑都選手が「ブラボー」と絶叫したことがニュースと
なった。作者も大きな感動を覚えたのだろう。中七・下五に、感動が素直に表現
されている。

3点句 夕空に鳶高く舞ふ歳の市 小板橋泰山


※ご自分が推薦する句を一句掲載する方と俳句は次のとおりです。(希望者のみ)

立木欣吾   キャンパスの落ち葉踏みしめアリーナへ

田中とき子  早朝の赤き石段濡れ落葉

東島正樹   主なき庭に咲いたる冬椿

三ツ堀哲宗  大音響山に轟く冬花火


次回は年明け1月14日(土)1時からです。新規入会希望の方は世話人、立木〈090-6276-1402〉までお知らせ下さい。

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