去る12月8日『文楽鑑賞教室』を国立小劇場にて会員44名で鑑賞しました。
演目は①解説『文楽の魅力』は登場人物の台詞・心境や物語の状況を表現する「太夫」の語りや「三味線」の音楽についての説明があり②『絵本太功記』夕顔の段・尼崎の段では主である尾田春長(史実の織田信長)を本能寺で討った武智光秀(明智光秀)の生きる苦しみ、裏切り者の身内となった家族が抱える悩み、主君の遺志を継ぐ真柴久吉(羽柴秀吉)の決意が表現されました。
また、当日の座席は舞台正面の一列目から四列目に用意され、「太夫」の語りは舞台上部の字幕に表示されました。なお、校倉風の現在の国立劇場は昭和56年に開場しましたが、来年10月末の歌舞伎公演をもって閉場し建て替えるため『文楽鑑賞教室』は、さよなら公演となりました。
(世話人代表 菊地一郎)
立木欣吾 1976政経 記