やっぱり自民党は、人をおとしめることしか考えていませんね。しかし、前川さんは、凛として自分の言葉で応えている。メモも持たず一生懸命考えて真摯に向き合っている姿に改めて意思表示に感謝しています
やっぱり自民党は、人をおとしめることしか考えていませんね。しかし、前川さんは、凛として自分の言葉で応えている。メモも持たず一生懸命考えて真摯に向き合っている姿に改めて意思表示に感謝しています
“自民党の歴史的惨敗”にとどめを刺した珍言・暴言集
「もう一期やりたいわ。外務大臣でもええねんけど」 ・・・これが最近の稲田朋美防衛相の言葉だということです。(『週刊文春』 7月13日号)
驚くとか怒るというよりも、呆れて絶句するばかりです。岸田外相もただ絶句したことでしょう。
これだけズレている人はなかなかいるものではありません。
週刊文春が「“自民党の歴史的惨敗”にとどめを刺した珍言・暴言を一挙公開!」しました。
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“自民党の歴史的惨敗”にとどめを刺した珍言・暴言を一挙公開!
文春オンライン 2017年7月8日
安倍晋三 首相
「こんな人たちに負けるわけにはいかない」 ・・・毎日新聞 7月4日
名言、珍言、問題発言で1週間を振り返る。7月2日に行われた東京都議会選挙で、自民党は「歴史的惨敗」を喫した。もともと加計学園問題、「共謀罪」法案の採決強行、豊田真由子衆院議員の暴行問題などによって逆風が吹いていたが、とどめを刺したと思われるのが安倍首相のこの一言だ。
投票前日の7月1日、「ホームグラウンド」とも言われているJR秋葉原駅前で、安倍首相は都議選初の街頭演説を行った。同駅前には日の丸の小旗を振る自民党の支援者が集まったが、聴衆の一部からは「安倍辞めろ」「安倍帰れ」などのコールが発生。これに対して首相は「人の演説を邪魔するような行為を自民党は絶対にしない」と怒りを露わにした。いつも国会で率先してヤジを飛ばしているのに! そして聴衆を指差しながら一際大声で言い放ったのが「こんな人たちに負けるわけにはいかない」という言葉である。
「こんな人たち」とはつまり自分を批判している人たちのことだ。都議選の前、高まる加計問題追及の声に苛立ち、「もう遠慮なんかしない。これからは何でも言いたいことを言ってやる!」と自民党幹部の前で吠えていたというが(『FRIDAY』 7月14日号)、宣言どおりの発言だったとしたらあまりに幼稚すぎる。
自分に反対の考えを持つ人々は国民ではないと思ってる
小泉純一郎首相の秘書官を務めた元参議院議員の小野次郎氏はツイッターで次のように書いている。「この方は、自分に反対の考えを持つ人々は国民ではないと思ってる。総理になって何年も経つのに、この方は全国民のために選ばれた職にある自覚は持ち合わせない、遺憾ながら」(7月1日)。
安倍首相は「こんな人たち」すなわち「敵」と認定した相手に対してやたらと攻撃的な態度をとり、身内や仲間をとても大切にしてきた。ジャーナリストの江川紹子氏は安倍首相について、「敵を批判し、嘲笑し、数の力で圧倒して、自らの強さと実行力を見せつける」ことで支持を集めてきたが、「対決型を推し進めることで、政治はますます粗雑になり、できるだけ広範な人たちの合意を得ていくという地道な努力をしなくなっていった」(Yahoo!ニュース個人 7月3日)と指摘している。
毎日新聞の佐藤千矢子政治部長は署名記事の中で、「帰れコール」が「互いに異論に耳を傾けない分断の政治を象徴しているよう」であり、「こうした政治を生んだのも、批判に不寛容な首相の姿勢が影響しているのではないか」と書いた(7月3日)。読売新聞の前木理一郎政治部長は署名記事の中で、今回の都議選の大敗を「安倍首相にとって、2012年に政権に返り咲いて以降、最大の危機」とし、「国民は首相の言葉を信じられなくなっている」と厳しく指摘している(7月3日)。
「テロ等準備罪で逮捕すべし!」に「いいね!」
「大変厳しい都民の審判が下された。我が党に対する、自民党に対する厳しい叱咤と深刻に受け止め、深く反省しなければならない」と語った安倍首相。だが、本当に「深く反省」してるの? と疑っている人はきっと首相の想像よりずっと多い。東京新聞編集局は、首相の演説を離れた場所で聞いていた老人が「こんな人ってなんだ。都民だ、国民だよ」と声を上げたことをツイートしている(7月1日)。
なお、安倍首相の街頭演説に「やめろ」とヤジを飛ばした人たちに対して「テロ等準備罪で逮捕すべし!」と主張したフェイスブックの投稿に、自民党の工藤彰三衆院議員が「いいね!」ボタンを押していたことが明らかになった。「誤って押してしまった」とのことだが……(産経新聞 7月6日)。なんだか恐ろしい未来を想像してしまいそうになる。
石原伸晃 経済再生担当相
「拍手を持ってオマヌケください」 ・・・アサ芸プラス 7月4日
秋葉原での安倍首相の街頭演説の際、「拍手を持ってお迎えください」と言うべきところを噛んでしまった石原伸晃経済再生担当相。映像で確認したら、本当に「オマヌケ」と言っていて驚いた。そんなことがあるのか。
単純な失敗エピソードなのだが、石原氏といえばかつて放射能汚染土の中間貯蔵施設建設をめぐって「最後は金目でしょ」と言ってしまうなど非常に失言が多い人物。コラムニストの小田嶋隆氏はツイッターで「石原伸晃は、おそらくブードゥーの呪術師に大切な場面で本当のことを言ってしまう呪いをかけられている」と皮肉った(7月2日)。
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二階俊博 自民党幹事長
「言葉ひとつ間違えたらすぐ話になる。私らを落とすなら落としてみろ。マスコミの人だけが選挙を左右するなんて思ったら大間違いだ」 ・・・朝日新聞 6月30日
29日の応援演説でミサイル発射を繰り返す北朝鮮を「きちがいみたいな国」と表現した二階俊博幹事長。直後、記者団に対して発言を釈明、撤回したが、翌日の応援演説ではマスコミ批判を展開した。自民党への逆風をマスコミに責任転嫁した形だが、そもそもそれ、応援演説になってる?
二階氏はさらに「あんたらどういうつもりで書いているのか知らんが、我々はお金を払って(新聞を)買ってんだよ。買ってもらっていることを、やっぱり忘れちゃダメじゃないか」とも語ったというが、ネットでは「国民の税金で活動させてもらっていることを忘れちゃダメじゃないか」というツッコミが相次いだ。
ちなみに二階氏は今年4月にも、「一行でも悪いところがあれば『けしからん、首を取れ』と。なんちゅうことか。それ(記者)のほうの首を取ってやったほうがいいくらい。そんな人はハナから排除して入れないようにしなきゃだめだ」(産経ニュース 4月27日)とマスコミ批判を行っていた。このときは産経新聞も「マスコミに恨み節」と突き放している。
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稲田朋美 防衛相
「私としては、防衛省、自衛隊、防衛大臣としてお願いするという意図は全くなく、誤解を招きかねない発言であり、撤回をしたということであります」 ・・・TBS NEWS 6月30日
6月27日、都議選の自民党候補を応援する集会で飛び出した稲田防衛相の「自衛隊としてもお願いしたい」発言。官邸に近いと言われる読売新聞も社説で「あまりに軽率で、不適切な発言である。自衛隊の指揮官としての自覚を欠いている」(6月30日)と叱り飛ばしたほどの失言だったが、30日に行われた謝罪会見も意味不明だった。稲田防衛相は「誤解」という言葉を35回も繰り返したが、何がどう「誤解」だったんだろう? 「自衛隊としてもお願いしたい」という言葉に「自衛隊としてお願いするという意図は全くない」と言われてもこちらは困惑するしかない。
政治家がよく使う「誤解を招きかねない発言」という言葉について、ライターの武田砂鉄氏は、「自分の発言が間違っているわけではない、でも、理解力が無いメディアや有権者が誤解しちゃいそうだから、撤回しておきますね、というもの。受け取る側の能力不足を匂わせることで、自身の失言自体をうやむやにする」ものだと指摘する(cakes 7月5日)。たしかに都議選を挟んで、稲田氏の失言は「うやむや」になりつつある。
菅官房長官が「稲田は任にあらず。でも、総理がね」と吐き捨てたように、安倍首相はあくまでも稲田氏をかばいつづけるつもりらしい(『週刊文春』7月13日号)。8月上旬に予定されている内閣改造で稲田氏は交代させられる見通しだが……。
稲田朋美 防衛相
「もう一期やりたいわ。外務大臣でもええねんけど」 ・・・『週刊文春』 7月13日号
稲田氏の最近の発言なのだとか。絶句。
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後藤田正純 自民党副幹事長
「密告、引き締め、礼賛、おかしな管理をしている今の自民党執行部を見ると、結果は仕方ないと思わざるを得ません」 ・・・ハフィントンポスト 7月4日
都議選の大惨敗を受けて、自民党内部からも批判が巻き起こりつつある。選挙結果が出た2日夜、都内のフランス料理店に集合した安倍首相、麻生太郎副総理、菅官房長官、甘利明元経済再生相は「首相への責任問題にはならないとの認識で一致」したが、党内の認識がすべて一致しているとは限らない。
後藤田正純氏は都議選での応援演説で、安倍政権と自民党の問題点や反省を述べた上で「安倍政権の成果に理解を求める挨拶」を行ったところ、「安倍批判をしたと、党幹部に伝わり私にクレームがきた」と明かし、「密告、引き締め、礼賛、おかしな管理をしている今の自民党執行部を見ると、結果は仕方ないと思わざるを得ません」と自身の公式サイトとフェイスブックに書き込み、自民党執行部を批判した。
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蔵内勇夫 日本獣医師会会長、自民党福岡県連会長
「最初から『加計ありき』で話が進んでいると思わざるを得なかった」 ・・・西日本新聞 7月4日
学校法人「加計学園」の獣医学部新設をめぐる疑惑の追及は続く。10日には文部科学省の前川喜平前事務次官を招致して国会の閉会中審査が行われる予定だ。
そんな折、日本獣医師会会長の蔵内勇夫氏が取材に対し、昨年11月に獣医学部新設計画の方針が決定される以前から、文部科学省に近い複数の大学関係者が「加計で決まる」と話しており、「あの手この手の根回しがあった」と証言した。新たな証言は閉会中審査で取り上げられる可能性がある。
獣医学部の新設に一貫して反対してきた日本獣医師会は、首相官邸から「抵抗勢力」と非難されてきた。今回の蔵内氏の発言も「加計憎し」によるものなのかもしれない。
ところで蔵内氏といえば、同郷の麻生太郎副総理と長きに渡って盟友関係にある。そんな麻生氏は自民党が都議選で大敗を喫した夜、安倍首相の前で「これで安倍さんを支えるチームの中で、俺が一番真ん中になったな」と上機嫌で語ったという(『週刊文春』7月13日号)。支えるフリして、盟友をけしかけて背後から撃っているようにも見える。麻生氏は自民党で巨大派閥「志公会」を立ち上げたばかり。やっぱり加計問題の鍵を握っているのは麻生氏なのか?
なお、閉会中審査に安倍首相は出席しない。民進党の山井和則国対委員長は「安倍首相が説明責任を果たすのが大前提だ」と首相の出席を求めたが、自民党の竹下亘国対委員長は「その必要性はない」と拒否(朝日新聞 7月4日)。首相はそのまま外遊へ向かった。首相の「真摯に説明責任を果たしていく」発言から約20日、本当にその日は来るのだろうか?
小池百合子 東京都知事
「私たちは『都民ファースト』ならぬ『国民ファースト』ということをベースに考えていく必要がある」
・・・朝日新聞 7月3日
公認候補の50人中49人が当選して圧倒的な勝利を収めた「都民ファーストの会」。選挙翌日の3日には小池百合子都知事が党の代表を退き、特別秘書の野田数(のだ・かずさ)氏が新たに代表に就任した。
同日、記者会見で同会の国政進出について問われた小池都知事は、「私たちは『都民ファースト』ならぬ『国民ファースト』ということをベースに考えていく必要がある」と述べ、国政への関与に含みを持たせた。このときは「残念ながら今はそういう状況にない」と前置きしていたが、その後、小池都知事に近い若狭勝衆院議員はインタビューで「この流れ、大きな動きは、国政においても新党を作らなければならないというサジェスチョンだ」と述べている(ロイター 7月6日)。やる気満々じゃないの。
国政のことより、まずは山積している東京都の問題から片付けてもらわなければいけないのだが、地滑り的大勝を果たした「都民ファーストの会」への視線は厳しい。『週刊新潮』はさっそく「『小池チルドレン』というポンコツ議員一覧」という記事を掲載した(7月13日号)。
新代表に就任した野田氏に関しては、「東京維新の会」時代の2012年に「『日本国憲法』(占領憲法)と『皇室典範』(占領典範)に関する請願」を都議会に提出していたことが明らかになっている。これは現行憲法を無効にし、戦前の大日本帝国憲法の復活を求めるもので、「国民主権」を「傲慢な思想」として「直ちに放棄」すべきと主張している。この請願は反対多数で採択を免れた。7月2日の『週刊報道LIFE』(BS-TBS)に出演した野田氏は「都民ファーストではその立場はとらない」と釈明している(デイリー新潮 7月3日)。
「都民ファースト」「MAKE TOKYO GREAT AGAIN」など、小池都知事はドナルド・トランプ米大統領のキャッチフレーズを好んで使うことで知られているが(前者は「アメリカ・ファースト」、後者は「MAKE AMERICA GREAT AGAIN」をアレンジしたもの)、そのうちトランプ米大統領のように暴言を吐くようになるのだろうか? 今のところ、言葉には非常に用心している小池都知事と「都民ファーストの会」の面々だが……。彼らがどのような政治を行うか、どのような発言を行うか。今後に要注目だ。(大山 くまお)
ラベル: ・政治
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