言わなければならない事は言わないと前には進まない

生活する中において言わなければならない事や、他の記事で共感したことなどを中心に。今その時の思いを表す。

国家戦略特区の「黒幕」パソナ竹中平蔵 

2017-07-14 13:09:48 | 言いたいことは何だ

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炙り出されてきた加計学園疑獄の黒幕
http://kaleido11.blog.fc2.com/blog-entry-5118.html

また、いつもの「黒幕」だ。
 

自分たちに有利な新しい「岩盤規制」を敷こうとしている国家戦略特区は、すでに竹中らに私物化されている


要点だけ。


材料は、いつものように、多くの専門知識を持ち緻密な分析に長けている「nobumaru VII」というツイッタラーさんと、
https://twitter.com/ATF97

加計学園疑獄を徹底的に追及している「黒川敦彦@今治で加計問題追及中」というツイッタラーさんのツイート。
https://twitter.com/democracymonst

それに、検察官、弁護士の郷原信郎氏のこの記事。
http://www.twitlonger.com/show/n_1sq14sd

では、はじめよう・・・


1)
認可が下りる前から「加計学園獣医学部認可」を既成事実化する行政ルールとそのプロセスを見ていくと、「官邸の最高レベルの意向」が、安倍晋三によるものであることは自明。



2)
“絵を描いた”和泉洋人首相補佐官が、前川喜平・前事務次官に圧力をかけたときに言った言葉-「総理の口から言えないから、私が代わりに言う」という言葉から、確定していい。
http://kaleido11.blog.fc2.com/blog-entry-5082.html

3)
では、すべてを仕切っているのが、安倍晋三と和泉洋人の二人なのか?


そうではない。



なぜなら、追い詰められると、決まって外遊を理由に海外にトンズラするような男になど、仕切りができるはずがないからだ。

第一、この男には、常に『家庭教師』が必要なのだから。



4)
では、和泉洋人が、安倍をけしかけた? 


あり得ない。



出世にだけしか関心がない乞食官僚に過ぎないのだから、そんなリスクは冒さない。


つまり、この二人には、『家庭教師』がいた、ということだ。


それが、全体の青図面を描いた本当の黒幕。


以上。


答えは出た。





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国家戦略特区の民間議員が行政プロセスをゆがめた


では、なんのことだからわからないだろうから、補足を少し。


慶應義塾大学大学院の岸博幸や、嘉悦大学教授の高橋洋一が、なぜ、胸が悪くなるほど前川喜平氏を誹謗中傷するのか、という謎。


いつものように、国民にとって、もっとも有害な新聞、産経が書いている。


岸博幸・慶大院教授インタビュー 「加計学園問題は改革つぶし」「前川は官僚のクズ」という凄まじい見出しの記事。
http://www.sankei.com/politics/news/170612/plt1706120032-n1.html

「新聞は公器」と言うが、これほど怨念と欺瞞に満ちた犯罪的な新聞は、かつて存在しなかった。


嘉悦大学教授の高橋洋一の記事の見出しは、「前川・前事務次官の記者会見は、官僚目線で見れば「大失敗」だった」
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/51868

二人とも、「前川・前事務次官の言うことなど聞くな!」と言っているのである。


なぜ、そんなに頑張るのか。


その判断は、この二人がするものではなく、国民が下すのである。

ついでに、岸博幸高橋洋一のジャッジも国民が下すことになる。



であるから、もうじき、この二人には、国民による沙汰が下る。


岸博幸は、元経済産業省の官僚。

高橋洋一は、元大蔵・財務官僚。



二人とも、竹中平蔵に心酔している。




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岸博幸は、尊敬する人として竹中の名前を挙げてさえいるのだ。



慶応大学は、こんな男を名誉教授にして大丈夫なのか。


もっとも、なぜか、竹中は、いつものように「慶応」のブランドを使わず、「東洋大学教授」の肩書を使うようになった。


私が、ほんの少し知り合った東洋大学教授は、現実に刑事事件で逮捕されているから、竹中も、恩人の「慶応」ブランドを使わず、東洋大学の名前で行こう、ということか。


その竹中平蔵が、加計学園疑獄について記者会見を行った。
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/207453

彼は、「加計学園獣医学部の新設は適正な判断」と言っている。


加計学園問題をきっかけに、国家戦略特区の実態が明らかになってきた。


「岩盤規制の打破」を名目に、仲間内や特定企業に利益を分配してきた疑惑である。
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/207453

それを、わずか4人の閣僚と、竹中を筆頭とする5人の民間議員がトップダウンで決めてしまうのだ。


竹中平蔵は、ミスター特区との異名を取るほど、この権限を握っている。





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これが黒幕となって安倍を動かしているのだが、安倍とて『家庭教師』なしには何もできない男だし、この国家戦略特区の民間議員も、実質的に安倍が任命したのであるから、安倍が「官邸の最高レベル」であることには違いない。


竹中平蔵にしても、安倍晋三にしても、結局は、「加計学園は、後々もいい金づるになる」と踏んだのだ。


さて、竹中が「加計ありき」行政プロセスをどのようにゆがめたのか、という問題。
https://dot.asahi.com/wa/2017053100019.html

もう一度、郷原信郎氏の記事を読んで欲しい。
http://www.twitlonger.com/show/n_1sq14sd

あるいは、このツイート。
https://twitter.com/ATF97/status/885036564082040832

つまり、国家戦略特区の5人の民間議員は、8月の時点で、すで「加計学園に内定」を出していたということなのだ。


設計図の日付けが「2016年12月28日」になっている。



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1月4日の一般公募前に、すでに加計学園獣医学部の青図面が完成していたのである。
https://twitter.com/ATF97/status/885149672087605248

それどころか、12月14日に着工していたのである。
https://twitter.com/democracymonst/status/884915204445753344

入札なり、コンペティションなりの公募を行う前に、「すべてが決まっていた」ということである。


繰り返すが、8月に認可の前提となる「内定」が決まっていたということ。
https://twitter.com/ATF97/status/885036564082040832

認可の「内定」が出ていたからこそ、加計学園は50億円以上もの借り入れを起こしたのである。
https://twitter.com/democracymonst/status/884990995414351872


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もちろん、文部科学省は、認可に反対していたのであるから、「内定」を出すはずがないのである。


文部科学省の職員の目は、京都産業大学のエントリーに向けられていだだけでなく、官邸の萩生田や内閣府から圧力をかけられていたのであるから、そもそもが「内定」を出せるはずもないのだ。


「加計学園ありき」は、完全に文部科学省の意思を無視して強行されたということである。


日本獣医師会の蔵内勇夫会長が証言したように、
https://www.nishinippon.co.jp/nnp/national/article/340056/

「明らかに加計学園ありき」で、獣医師会にも、相当なプレッシャーがかけられていた。
http://www.news24.jp/articles/2017/06/22/07365038.html

安倍内閣は、ここでも「黙って、言うことをきけ!」ということだ。


だから、安倍政権下で、やりたい放題やっている竹中平蔵ということになる。





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民進党の会議の様子では、こうした腐食の構図のほとんどが解明されつつあるように見える。


「あの読売でさえ、マスコミ人の矜持に目覚めて加計学園疑獄の解明に舵を切った?」・・・


違う、違う。


彼らにマスコミ人の矜持などあるものか。


金だよ。


すべてが金。


ただし、都議選敗北の要素として、マスコミの「清和会」叩きがある。

これは、彼らの広告スポンサーである経団連の心替わりだろう。



「安倍は、もうダメだ。排除せよ」という。


さらに言えば、スターズ・アンド・ストライプスが、「安倍小学校の醜聞は不正」と報じたときに、安倍の首を切ることが決まったのである。
http://kaleido11.blog.fc2.com/blog-entry-4813.html

「六本木のワシントン」の方針だから、日本のマスコミも安心して「安倍おろし」に精を出すことができるし、自民党内の反安倍勢力も、俄然、勢いづいたということだ。


竹中平蔵が、こうした風向きを読めなくなったのは、彼自身もまた、彼のご主人様に切られることが決まったということを意味する。

ご愁傷さま~








共謀罪、ヤクザ利権、北朝鮮、CIA vs ペンタゴン
http://kaleido11.blog.fc2.com/blog-entry-5119.html


[カレイドスコープ]炙り出されてきた加計学園疑獄の黒幕
https://shanti-phula.net/ja/social/blog/?p=131652


安倍晋三首相が「加計隠し」する獣医学部新設は、「土地ころがし」であり、大学設置審議会は「不認可」にすべし
http://blog.goo.ne.jp/itagaki-eiken/e/ae542f3377bdfbe3842f1d93f9a52458

安倍晋三首相は、「加計学園」(加計孝太郎理事長)岡山理科大学獣医学部新設疑惑の本質が、いわゆる「国有地格安払い下げ」による「土地ころがしビジネス」と同様の手口であることがバレるのを恐れて、「腹心の友」加計孝太郎理事長に「隠れているように」と指示して「加計隠し」をしている感があり、実にいかがわしい。


大阪市の「森友学園」(籠池泰典前理事長)の場合は、「国有地格安払い下げ」、「加計学園」の場合は、「今治市の公有地格安払い下げ」の違いがあるだけで、政治家と金融機関が絡んだ「利権漁りビジネス」である。


いずれも「巨額の補助金」が投入されるので、「うまみ」がある。


学校経営者は、経営が行き詰まったときにこの「国有地格安払い下げ」による「土地ころがしビジネス」でピンチを乗り切ろうとするのが、常だ。


民進党、共産党、自由党、社民党の野党は、「加計学園」の経営実態から疑惑を追及していく必要がある。


文部科学省の「大学設置・学校法人審議会」は、「加計学園」が巨額負債を抱えて経営難に陥っていることを踏まえ、なおかつ岡山理科大学獣医学部新設疑惑を念頭に置いて、慎重に審査して8月下旬までに、「不認可」答申を行うべきである。






 
加計問題での総理圧力の内容は “衝撃的なもの”



 
国家戦略特区の「生みの親」パソナ竹中平蔵
 
安倍疑獄の本命・国際医療福祉大学医学部新設利権
 
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亡国政策・国家戦略特区法

 
亡国政策・国家戦略特区法 2







民進党の迷走 内輪もめはたくさんだ

2017-07-14 13:01:19 | 言いたいことは何だ

民進党の迷走 内輪もめはたくさんだ

 

07/14 北海道新聞

 

加計(かけ)学園問題の追及など、野党第1党が果たすべき役割は重みを増している。内輪もめに時間を費やしている場合ではあるまい。

 

東京都議選での大敗を受け、民進党内の議論が迷走している。自民党が歴史的惨敗を喫したにもかかわらず、民進党は批判票の受け皿になれなかった。執行部の責任が問われても不思議はない。

 

そこで浮上したのが蓮舫代表の二重国籍問題を決着させるための戸籍謄本の公開だという。国民の感覚と、あまりにもずれている。

 

今回の自民党の敗北は、安倍晋三政権の下で進んだ政治の劣化に対する国民の懸念の表明だ。民進党に求められるのは、民意をくみ取れなかった原因を探り、次なる国政選挙で対抗軸たり得る姿を国民に示すことだろう。いまこそ視線を党内ではなく、有権者に向けてほしい。

 

都議選での民進党の獲得議席は5議席と、改選前の7議席を下回った。2013年の前回選挙で得た15議席の3分の1である。自民党に劣らぬ惨敗だ。

 

野田佳彦幹事長は「選挙の責任は幹事長にある」と明言してきたが、総括が優先だとして責任の所在を明確にしていない。このことが党内の反発を招いている。

 

都議選では、自民党東京都連との対決姿勢を鮮明にした小池百合子知事の陣営と、国政でも都政でも自民党批判を徹底してきた共産党が議席を増やした。自民党への逆風を考えれば当然の結果だ。

 

一方で民進党は、変革を託すべき存在と受け止められなかった。自民党との違いを明確に示せなかったことも一因ではないか。やはり憲法や安全保障、原発政策など基本政策で主張を明確にすることが不可欠だ。党内対立を恐れて議論を避けていては、党として一致した姿を示せまい。

 

蓮舫代表は、昨年9月の就任から間もなく10カ月を迎える。台湾との二重国籍をめぐる問題は、代表選の前後から浮上していた。

 

手続き上の瑕疵(かし)だとしても、自ら説明を尽くす姿勢は必要だ。だが戸籍の公開という手法を取れば、出自に関わる差別の助長につながりかねないとの批判がある。

 

そもそも問題が再浮上したきっかけは、一議員のネット上の発言にすぎない。党内の不満への対応ばかり優先するようでは、党の内向き姿勢を疑わざるを得ない。

 

加計学園問題や閣僚の失言などで安倍政権の支持率は急落し、足元が揺らいでいる。民進党がやるべきことはほかにあるはずだ。

 


前川喜平に田原総一朗が直撃!「加計問題」安倍官邸の闇をすベて語ろう 官僚はこんなに苦しんでいる…

2017-07-14 12:51:28 | 言いたいことは何だ
前川喜平に田原総一朗が直撃!「加計問題」安倍官邸の闇をすベて語ろう 官僚はこんなに苦しんでいる

2017.07.11
週刊現代  


「安倍一強」の牙城が崩れるきっかけを作ったのは、この男だった。国会の閉会中審査で参考人招致を受けた前川喜平・文部科学省前事務次官が、安倍官邸の「捻じ曲がった政治主導」の実態を、聞き手のジャーナリスト・田原総一朗に激白する。

問題の中心は和泉首相補佐官

――6
24日、安倍晋三総理が神戸の講演で、加計学園問題について驚きの発言をしました。「今治市に限定する必要はない。速やかに全国展開を目指したい。意欲があれば獣医学部新設を認める」

前川 ずいぶん話が変わってしまったなと思っています。国家戦略特区というのは、一つの地域で一定の主体に対して特別なチャンスを与えて、まずそこでやる。1ヵ所でやったものを評価しなければ、次に行けません。

特に獣医学部というのは6年かかるので、最初の卒業生ぐらい出さないと、成功か失敗かは評価できません。大学自体の設置認可もできていないわけですから、全国展開を口にするのは早すぎる。

――
総理自らが、国家戦略特区の基本をブチ破っているわけですね。

前川 制度の趣旨から言っても、ありえない話です。「加計学園一つだけにしたわけじゃない」とおっしゃりたいんだと思いますが、今までの議論の積み重ねを全部白紙に戻すような話です。

――
今度の都議選は、安倍総理にとって非常に苦しい戦いになりました。その最中に、なぜ選挙民の反発を招くような発言をしたのでしょうか?

前川 総理の心中は測りかねますが、とにかく何か出口を見つけたいというお気持ちでしょうか。

――
加計問題を巡っては、文科省から文書が出てきたとき、山本幸三地方創生担当相は、「内閣府はそんなことはまったく言っていない」と全否定したうえ、「これをやったのは文科省から出向してきている職員だ」と、スパイ行為でもやったかのような発言をしましたね。

前川 私が現職中に実際に目にした資料ですし、ペーパーを作った職員から話を聞きましたから、書いてあることはほぼ間違いない。大臣の説明は、情報発信者の信用を失わせることで、情報そのものの信用も失わせようという意図が感じられます。

――
なぜ山本大臣や内閣府の官僚たちは、見え透いた嘘を言うのか。安倍総理が怖い? あるいは萩生田官房副長官?

前川 誰かはわかりませんが、後ろにいる人を庇って一生懸命、自分たちのところでおさめようとしているのでしょう。

――
萩生田官房副長官の発言概要を記した文書も流出しました。

前川 萩生田さんがおっしゃったことを中心にまとめたペーパーだと思います。萩生田さんを通じて伝えられた和泉(洋人・首相補佐官)さんの意向が書かれているという可能性もかなりある。

――
今回の問題の中心人物は和泉さんですか。

前川 全体のシナリオを作っておられたのは、おそらく和泉さんだと思っています。国家戦略特区の仕組みを使って、段取りを決めて、最終的に加計学園に決まるようにストーリーを作っていく。

内閣府の藤原豊審議官の言動を見ていると、彼は昨年の23月ぐらいの時点では、獣医学部の案件はかなり難しいと考えていたフシがある。

国民の声が政治を変える

――
ところが、文科省から出ている藤原さんの文書では、「やらざるを得ない」と言っていますね。

前川 ええ。9月の時点では、内閣府もはっきり姿勢が変わった。推測するに、担当大臣が石破さんから山本さんに替わってからです。

石破大臣は、「4条件は非常に厳しい条件なので、満たすことができる大学はそうそう簡単には出てこない」と思っておられたはずです。

――
なぜ和泉さんは「総理は自分の口からは言えないから、私が代わりに言う」などと、露骨なことを前川さんに言った?

前川 私がまさか世の中にバラすはずがないと思ったんでしょう。秘密を共有できると考えたのではないか。

――
前川さんは和泉さんを裏切ったわけね。

前川 ええ。そういう意味では申し訳ないです。和泉さんが発した言葉も含めて、国民が知ったほうがいいと思ったんです。

――
藤原審議官は? 国会での答弁をみていると情けないですよね。

前川 財務省の佐川(宣寿)理財局長にもいえますが、あそこまで知らぬ存ぜぬで通すというのは、ある意味すごい。それが役人道という考え方もありうるとは思いますが。虚偽答弁と思われるようなことをずっと繰り返さなければならないのは気の毒でもあります。

――
文科省からの文書流出を、義家文科副大臣が「守秘義務違反だ」と言って批判を浴びました。

前川 内部告発しようとしている現職の職員に対して、警告とか威嚇とか、明確な意図を持って発言されたとは思いません。

――
僕はそういう意図があると感じましたけどね。

前川 義憤にかられて真実の情報を提供しようとしている職員の気持ちをくじく効果はあっただろうなとは思いますが。

私は、仮に裁判になっても、守秘義務違反にはならないと考えます。国民の知る権利との比較衡量なんです。政権にとって都合が悪いというだけでは、実質的な秘密とは言えないでしょう。

――
前川さんは、官邸と文科省を「蛇とカエル」の関係だとおっしゃいました。内閣人事局は、審議官以上の約600人の人事を決める。具体的に力を持っているのは局長の萩生田光一ですよね。

前川 政治からの官僚の世界に対する支配力は強まったと思います。確かに萩生田さんは内閣人事局長ですが、最終的には官房長官ですね。睨まれた役人は飛ばされます。

――
官房長官とは喧嘩できない?

前川 ええ、文科省でもありました。本省の局長に内定していた人間が官房長官からダメだと言われて、省外に出てしまったことがありました。

――
文科省の文書が次々と流出しています。官邸は報復人事をやるんじゃないですか。

前川 現役に報復されては困りますね。報復するなら私にしてほしい。どんなスキャンダルでも受けて立ちますから。

――
前川さんの「出会い系バー」通いを報じた読売新聞の記事が出る前、文科省幹部を通して和泉さんが「会う気がないか」と聞いてきたとか。

前川 「和泉さんが会いたいと言ったら会う気はありますか」と某幹部は私に言ってきた。私は「ちょっと考えさせて」と言って会いませんでした。

――
前川さんの戦いの真意は何ですか。

前川 まず、文部科学省が官邸の世界からできるだけ離れられるようにすること。大学設置審議会における大学の設置審査は、政治的圧力から免れて、役所としてまっとうな審査をしてほしい。

また、国家戦略特区での事業者選定の調整が、不明瞭で不公正だと知らしめたい。ゆがめられた部分は、国民は知る必要があり、正すべきです。

――
でも、どうやって是正するんですか?

前川 最後は選挙しかないのかもしれないですけどね。国民の監視のもとで、国会、政府や政党なりの中から「これはおかしいじゃないか」という声が出てくれば……

――
だけど加計学園の獣医学部の認可を撤回する気は、政府はまったくないんですよね。

前川 今はないでしょうね。ただ政府と言っても、内閣府と文部科学省では立場が違います。

――
官邸は?

前川 官邸は撤回する気はないでしょうね。

――
国民としては選挙で内閣を倒すしかない?

前川 代議制民主主義では、選挙でしか意思表明できませんが、国民の声はいろんな形で現れる。世論調査もそうですが、国民の声で政治に影響を与えることはできる。

――
加計問題の対応を受けて、安倍政権の支持率は急落しました。前川さんは、「安倍一強」の牙城を突き崩したとも言えます。国民は、自民党や安倍さんの体質を怒っているんですよね。

前川 私はもともと、別に安倍政権の体質を抉り出すみたいな気持ちはなかったんです。国家戦略特区で加計学園の獣医学部設置が決まったのがおかしいから、そのプロセスは国民が知らなければいけない、是正しなければいけないとしか考えていませんでした。

政・官の歪みを正すために

政・官の歪みを正すために

その過程で、官邸の権力とメディアの結びつき、あるいは警察の力と官邸の結びつきといった、「闇」の部分を感じてしまい、別の問題意識も持つようになったのです。

――
前川さんに早くからインタビューしておきながら、NHKは放送しなかった。

前川 現場で取材している人たちは相当な情報量を早くから持っていたのに、ニュースに出せず、悶々としておられたと思いますね。619日の「クローズアップ現代+」で萩生田さんの文書が報じられ、抑えられていたものは吐き出されたという気がしますが。

――
内閣人事局が支配し、捻じ曲がった政治主導が続いたままです。

前川 役所のことばに「マルセイ案件」というのがあります。行政をゆがめるような政治案件のことですね。政治家から、補助金でここを採択してくれとか、紫綬褒章や文化勲章の授与に関して、依頼がある。本当に苦慮します。幹部になればなるほど、マルセイ案件との調整を常に迫られます。

――NO
といえない?

前川 陰に陽に、いろいろな手を使いながら抵抗はする。それでも最後の最後には押し切られてしまうことがあります。

――
歪んだ政・官の関係はどうすれば防げますか。

前川 透明性を高める仕掛けをつくることです。たとえば文書は一定期間経てば必ずオープンにする。内部告発も安全にできるようにする。政府から独立した、政策検証の第三者機関を設置する。

――
行政の歪みの本質が、前川さんのおかげで明白になりました。

前川 普通の役人からすると跳ね上がった行為なんですけれどね。