言わなければならない事は言わないと前には進まない

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TPP反対 ふるさと危機キャンペーン 第5部 日本の針路 4] 若者や子供へ タレント あゆか氏 みんなで影響考えて (04月13日) :日本農業新聞記事

2012-04-13 22:39:07 | 言いたいことは何だ
[TPP反対 ふるさと危機キャンペーン 第5部 日本の針路 4] 若者や子供へ タレント あゆか氏 みんなで影響考えて (04月13日)
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 環太平洋連携協定(TPP)で一番大きな影響を受けるのは、これから先何十年も日本を引っ張っていく私たち若い世代や子どもたち。海外では、グローバル化や国のやり方に疑問を持つ若者らが、デモなど激しい抗議行動をしている。暴力的なことは良くないけれど、若者が視野を広げ、世の中のことに目を光らせることが必要だと思う。若い世代の一人として「みんなで考えよう」と呼び掛ける役割を、私も果たしていきたい。

 TPPに関する議論では推進論と反対論が激しくぶつかっている。でもTPPの問題が出てきてから1年以上たち、新聞やテレビで連日のように取り上げられているのに、若い人たちの意見や思いがどのくらい含まれているのか、いまだに見えない。TPPは農業に大変な影響を与える。ただ農業分野ばかりに注目が集まり、その他の分野について理解が深まらないまま議論が進んでいることも怖い。http://www.agrinews.co.jp/uploads/fckeditor/2012/04/13/uid001010_2012041312240033f24c4e.jpg

 若い世代がTPPに関心を持てないのは、理解を深められるほどの情報がないからだと思う。国民が知らない間に重要なことが決まってしまうなど、政治に対する興味を失わせていることも響いている。みんな政治に期待できないと感じている。

 でも、本当は生活に直結する医療や、安い賃金の外国人労働者の受け入れ問題などを抱えている。政府の公式発表では、医療などについて「議論になっていない」と説明されているけれど、国民皆保険など日本の良さが消されてしまうのではないかと疑ってしまう。将来の暮らしへの不安は尽きない。

 TPP交渉に参加するか、参加しないかを決めるのは政治の世界。でもTPPに参加すれば、今は想像さえできないような影響が10年、20年先に出てくるように思う。そんな社会で働き、子どもを育てて暮らしている自分を、想像してほしい。

 私に何ができるか分からないけれど、TPPに関するPOP(店内広告)を作り始めている。お店などに掲示して、関心を持ってもらいたいから。TPPは生活のあらゆる分野に関わる。若い世代ほどしっかりと目を向けないといけないと、精いっぱい呼び掛けたい。

・農業の魅力広めたい

 実家がある岩手県の農村で暮らしていたころまでは、農業は嫌いで仕方がなかった。服が汚れるし、米のもみ殻がかゆくて肌が荒れると思った。でも、岩手を飛び出した後、芸能活動で東京に来てから地元が恋しくなった。

 帰りたくても頻繁には帰省できない。実家での暮らしを感じ、幸せを感じられるのは農業しかないと思った。祖母ら農家はどう苦労し、どこに楽しみがあったのかを自分で感じたかった。

 気が付いたら地元の岩手県で米作りを始めていた。最初はうまくいかなかったけれど、農家をはじめ、周りからアドバイスを受けながらどんどんこだわりが出てきた。米だけではなく、いろいろな作物の栽培にも挑戦していきたい。

 農業を始めて気付いたのは、手が届く場所で作った物への安心感。生活に関わるさまざまなことに通じると思う。

 環太平洋連携協定(TPP)に参加すれば物価が安くなり、消費者にメリットがあるという声がある。物が安くなることは いいことかもしれない。でも、安さだけに目を奪われたら、その先の将来はどうなるのか不安を感じる。

 東日本大震災から1年が過ぎた。地元の岩手も含め、被災地を訪れて感じるのは、復興はまだスタートしたばかりだということ。それにもかかわらず、なぜ今、TPPが必要なのか。TPPを推進する人は説明してほしい。「希望を持って暮らせる」と自信を持って言える理由を分かりやすく教えてほしい。それを示してもらえない限り、TPPには否定的なイメージしか感じない。

 「TPPが農業再生のきっかけになる」と主張する人がいる。どういう根拠なのだろうか。復興はまだこれからという被災地の現状を見れば、TPPがプラスになるとはとても思えない。先行きへの不安だけが募っていく。TPPが話題に上り続ければ、営農再建を諦める声が出かねない。
 農業をしながらタレント生活を送っている。若い世代の間で農業の魅力と大切さを広げ、TPPへの疑問を投げ掛ける一歩を踏み出したい。

〈プロフィル〉 あゆか

 1987年、岩手県生まれ。タレント。バラエティー番組出演など芸能活動の傍ら、同県雫石町で米作りに励む。日本農業技術検定3級、医療事務1級、POP検定など資格を多数取得。「希望郷いわて文化大使」を務める。


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