花日和

恋ひわび しばしも寝ばや 夢のうちに 見ゆれば逢ひぬ 見ねば忘れぬ

畑正憲氏ご逝去

2023年04月07日 | Weblog
昨日、ムツゴロウさんこと作家の畑正憲氏がご逝去されました

幼い頃から動物は好きだったけど、ここまで動物好きになったのはムツゴロウさんの影響が大きいです

無人島での暮らしや北海道での動物との生活が、活き活きと描かれているムツさんの本が大好きで

何百回も読んでもうボロボロだけど、私の動物のバイブルで大切な宝物です






奥様の純子さんとの破天荒な新婚生活や家族3人+ツキノワグマの無人島での生活

北海道での動物に囲まれた生活や、大自然の驚異も本当に臨場感に満ちて描かれていて面白かったし

「ゆるくない」 とか 「ほっかりする」 とか北海道(道東)の言葉もムツさんのおかげで知りました

私のウォンバット好きもムツさんの影響です

(だいぶ前に読んでうろ覚えな所もあるので、その辺はどうかご容赦を...)

「ウォンバットは猟犬に追われて巣穴に入ると、どこかで方向転換をして

硬いお尻で猟犬を巣穴の奥に追い詰め、猟犬たちはウォンバットのお尻に嚙みつくけど硬すぎて噛めず

そのまま硬いお尻で圧し潰されてしまう」 というエピソードを読んだせいで

死ぬまでにウォンバットの硬いお尻を触ってみたい という夢も出来ました

『 どんべえ物語 』 『 さよならどんべえ 』 も大好きです

ヒグマのどんべえと暮らしてる時、ムツさんは胃を悪くします

モノが食べられず、血を吐いて執筆中に気を失って椅子から転げ落ちたりするので

椅子に自分を縛り付けて、髪の毛に指を絡ませて引っ張り意識を保ちながら原稿を書いていて...

そんな尋常じゃない状態でも病院に行かなかったのは

どんべえが成熊になろうとしている今、病院に行ったら確実に入院させられてしまうから...

入院してる間にどんべえが自分を忘れてしまい、今のように触れ合えなくなるなら死んだほうがいい

そういう壮絶な生活が、不思議と明るい調子で描かれていて何百回も読みました

(結局、どんべえの死によってムツさんは病院に行き、手術で胃を全摘出することになります)

他にも、海外で危ない目に遭ったり、アナコンダに首を絞められたり、ライオンに指を齧られたり...

私なんかよりも、よっぽど死と隣り合わせで生きてきたのに...超ヘビースモーカーだったのに...

動物たちの御加護なのか長生き出来て、最後は自宅で倒れてそのまま...という

みんなが望むようなピンピンコロリで、ある意味ムツさんらしい最期でしたね



ムツさん、今まで楽しい動物のお話をありがとうございました

どうか天国で、今まで共に暮らした動物たちと...どんべえと...楽しく遊べていますように...
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする