ヤマハ旧車 空冷2気筒 4ストローク1サイクル SOHC GX & XS Heritage Special 破壊ブログ

ポイント式バッテリー点火・セル&キック併用式・リターン式6段変速・前後ディスクブレーキの旧いオートバイです。

古の点火システム ポイント点火 点火時期調整 ①

2018年05月09日 23時50分00秒 | ヤマハ GX
前回はクラッチ操作が良くなったことで、本の少しですがメンテナンスにほんの少しだけ自信がつきました。
サービスマニュアルを熟読したり、インターネットなどでエンジンの仕組みを沢山勉強してみました。
次はもっと乗り易くする為に、アイドリングをマニュアル通りの1200回転で安定させたいと思います。
販売店はキャブレター(ガソリンと空気を適切にミックスしてエンジンに送り込む機械)をきちんとオーバーホール(掃除や消耗品の交換)をした、との事でした。
販売店のHPを拝見すると、キャブレターのオーバーホールの腕には自信がある様なニュアンスが掲載されていましたので、とりあえず安心しました。
マニュアルを良く読むと、どうやらエンジンは大まかに言うとガソリン・空気・火花の3つで動いてるようです。
キャブレターには問題が無い事を信じるとするなら、他に考えられるのは火花です。
火花はスパークプラグという部品が作っているようです。
ではどの様な仕組みで火花が出るのでしょうか。

GXはバッテリー点火方式という点火方式らしく、バッテリーから電気をもらって火花を飛ばしているようです。



詳しい仕組みはあまり良く分かりませんが、バッテリーは充電済みらしいので、疑われるのは火花が本当に飛んでいるか?ということです。
しかし、エンジンが掛かるという事は火花が飛んでいる証拠です。
では何がいけないのでしょうか。
マニュアルを良く読むと、どうやら火花が出るタイミングが適切でないと、エンジンの調子が悪くなるような事が書いてあります。
もしかしたら私のGXはタイミングが狂っているのかも知れません。
では、どのタイミングで火花が出れば良いのでしょうか。
何だか、また難しい専門用語が書いてあります。
B.T.D.C10°
とあります。
何の事なのか調べてみると…
Before Top Dead Center(上死点前10°)の事だそうです。
何の事なのかさっぱりです(-.-;)y-~~~
更に調べてみると…
GXは4ストローク1サイクルエンジンというエンジンの種類で、吸気→圧縮→燃焼→排気の工程(1サイクル)でエンジンのクランクシャフトというパーツを2回転(720°)回しているようです。
この時にピストンは「下降(吸気)→上昇(圧縮)→下降(燃焼)→上昇(排気)」と合計4回動いて(4ストローク)いる様です。
要するにキャブレターが作った、ガソリンと空気の混合気をシリンダーと言うエンジンの燃焼室の中に吸い込み、吸い込んだ混合気をピストンが押し上げて圧縮し、スパークプラグが点火、燃焼させてから排気しているという事のようです。
つまり、圧縮の工程の時に火花が飛べば混合気を燃焼出来るようです。
もっと細かく言うと、圧縮の時にピストンが一番天辺まで来るようですが、それを圧縮上死点と言うそうです。
クランクシャフトの角度が、その圧縮上死点に到達する10°前に点火をするのが正しい点火タイミングらしいです( ̄∀ ̄)
(と言うように私は解釈したのですが、違っていましたらすみません)

と言うことでかなり前置きが長くなりましたが、今回は点火時期調整にチャレンジします。
ではどの様にして点火時期を調整するのでしょうか?
GXはコンタクトブレーカーという部品が点火時期を機械的に決めているようです。
コンタクトブレーカーはこのブレーカーカバーというパーツを外すと出て来る様です。



外してみると無事、コンタクトブレーカーが入ってましたε-(´∀`; )
…当たり前ですね。
エンジンが掛かっていると、このパーツの小さな金属が開いたり閉じたりするみたいです。開いた瞬間に火花が飛ぶ様です。




このパーツはコンタクトポイントと呼ばれている様です。
エンジンが回った時に、コンタクトポイントが一番開いた時の幅が0.35mm±0.05mmになる様に取り付けネジを緩めてコンタクトポイントを動かして調整する様です。
これにはドライバーとシックネスゲージという工具が必要らしいのですが、シックネスゲージなんか持っていません。早速ホームセンターにて購入して来ます。


ジェネレーターカバーというカバーを外してエンジンのクランクシャフトを回して調整するようです。ちょっと面倒そうなので、キックペダルを少しずつ踏んで回転させることにしました。
やってみるとポイントが開いたり閉じたりします。そして一番開いたところで止め、ポイントの隙間にシックネスゲージを差し込み(あまりスカスカにならない様に、キツ過ぎないように)、規定値に調整してドライバーで固定します。
あまり広過ぎると十分な火花を飛ばす為の蓄電(コンデンサーというパーツが蓄電するらしい?)時間が足りず、火花が弱くなるようです。
逆に狭過ぎると蓄電は十分出来ますが、火花が飛んでいる時間が足りなくなるようです。なので、規定値に合わせる事が重要らしいです( ̄^ ̄)ゞ
コンタクトポイントは、L、Rとありますが、それぞれ左右のシリンダーの点火に繋がっている様です。両方とも規定値に合わせます。

これで調整終了!と思いきや、勉強不足でしたorz
私が調整したのは、単にドエルタイムといって、蓄電・放電の時間の調整でした。
点火時期調整とは、更にコンタクトブレーカー自体を左右のどちらかに少しずつ回転させて、B.T.D.C10°の時にコンタクトポイントが離れる様にしないといけない様です。それには、タイミングライトという工具が必要らしいのです。もちろん持ってません(-_-;)
という事で、通販で注文し到着を待つことにします。