ヤマハ旧車 空冷2気筒 4ストローク1サイクル SOHC GX & XS Heritage Special 破壊ブログ

ポイント式バッテリー点火・セル&キック併用式・リターン式6段変速・前後ディスクブレーキの旧いオートバイです。

ASS'Yパーツ分解の落とし穴〜トランジスタ点火からポイント点火へ

2018年05月29日 15時28分00秒 | ヤマハ GX
ポイントのリードワイヤーASS'Yが断線しているようなので、新品の純正パーツを取り寄せます。






無事届いたところで作業再開です。
ガバナーASS'Y、コンタクトブレーカーASS'Y、リードワイヤーASS'Yをしっかり取り付けます。
取り付けが出来たら、プラグから火花が出るか確認します。







きちんと火花が飛ぶ様になりました( ˆoˆ )/
それではエンジンを掛けてみたいと思います。

GX「キュルキュルキュルキュルキュルキュルキュルキュルキュルキュル…」

…(´・ω・`)
チョークは引いてあるのに何故か掛かりません。
もう一度掛けます。

GX「キュルキュルキュルキュルキュルキュルキュルキュルキュルキュルキュルキュルキュルキュルキュルキュルキュルキュル」

…ダメですね(ー ー;)
もう一度o(`ω´ )o

GX「キュル!パーーーーーンッ!!



:(;゙゚'ω゚'):


…心臓が止まるかと思いました。
また例のアフターファイヤーです(*_*)
実動エンジンの筈なのに何故か掛かりません。
アフターファイヤーの原因を考えても、超弩素人の私には分かりません。
素直にネットで調べます。

…色々と出て来ました。
点火時期が狂っている、混合気の割合が狂っている、等々です。
点火時期は合わせたので狂っているとは考えにくいです。
混合気の割合も、キャブレターは隅々まで清掃してあり、ジェット類もノーマルです。パイロットスクリューの回転数も規定値通りに戻してあります。
エアクリーナーも綺麗です。
となると、バルブクリアランスでしょうか。

否、実動エンジンである事を思い出します。ココで下手に手を出して、余計に状態を悪くしたらまた同じ事の繰り返しです。


「一度に色々弄り過ぎない」

過去の教訓ですd( ̄  ̄)

調整したい気持ちを押さえて考えます。
エンジンが冷えている状態にも関わらずアフターファイヤーする、という事はガソリン、空気、火は揃っているという事です。
揃ってはいるが、何らかの原因で混合気がシリンダーの外で燃えているという事です。
やはり何かしらが狂っているのでしょうか。コンタクトブレーカーASS'Y、ガバナーASS'Y、キャブレターASS'Yを外して分解し、構造を良く見てみます。

すると…パーツリストには記載されていない「ASS'Y」パーツ分解・組み立てのミスに気付きました(ー ー;)
コレではエンジンが掛かる筈がありません。
普通は手を出さないASS'Yを分解・清掃して組み付ける時、分解時に写真を撮ることを怠り、予備で取り寄せた中古のASS'Yを見ながら組み付けた事を思い出します。
何と、
見本にしていたASS'Yの一部が反対向きに組み立てられていた
のです( ̄▽ ̄;)

色々なパーツのASS'Yを分解するときに予備の見本のASS'Yがあるから、と安心して写真を撮るのを怠った報いです(T_T)
すぐに正しく組み付けます。
それでは、素人ながら原因を突き止めたつもりになったところでエンジンを掛けてみます。


私(原因は多分コレ!絶対コレ!!お願い…(>人<;)、エンジンさん掛かってください…!!)
…心の中で叫びます。



























GX「キュルキュルドルルルーンッ!」


「ドドドドドドドドドドドドドドドド!!」


私「おはようございます、GX Heritage Special様。良く眠れましたか?お目覚めはいかがでしょうか?」

GX Heritage Special「ドドドドドドドド…」



掛かりました♪───O(≧∇≦)O────♪
凄い勢いですぐに掛かりました。

おお、コレがXS Heritage Specialのエンジン音なんですね!GXと全く変わりません(*´∀`*)

…Σ(・□・;)
ココで更に気付きます。
そうです。GXのエンジンは壊れていなかったのです。パーツが反対に組み付けられていただけだったのです( ̄▽ ̄;)
何て事をしてしまったのでしょう。゚(゚´Д`゚)゚。
時間とお金を沢山使ってしまいました。
全て無駄だった、という事でしょうか。

否!究極の贅沢な遊びをしただけ

です( T_T)\(^-^ )

真面目な話、高い授業料を支払って不具合の原因を教わったのです。
更に、トランジスタ点火のXSのエンジンでもGXのポイント点火で始動出来る事も判明しました\(^ω^)/

無事エンジンも掛かったので、タイミングライトで点火時期の調整を仕上げます。
GX「ドッドッドッドドドッ…ドッドッドッドッドッドッ…ドッ…ドドッ…ぷすっ」

エンストします(-_-)
RFマークが無いから確実な点火時期に調整出来ない為でしょうか。
コンタクトポイントの節点からは火花も少し出ている様です(・・;)




「最初は、まばたきほどの一瞬しかアイドリング出来ないエンジンだった。
しかし…工具が手になじんで整備の腕が上がるにつれ、2秒、3秒と長くアイドリング出来るようになった…
今では9秒はアイドリングしていられる…ストップウォッチで計った訳でもないのに9秒と考えるのはおかしいが、とにかく9秒ほどだ……フフ
いずれは1分…10分…1時間と思いのままアイドリング出来るようになってやろう…
楽しみだ…だんだん長くアイドリング出来るのはな」





まあ、今は贅沢な事は言わずに時間を掛けて直していけば良いんです( ´Д`)y━・~~

とりあえず後は他のパーツを組んで行き色々と調整するだけですが、この際ついでに磨耗しているパーツを新品に交換してあげようと思います。
前後のスプロケットとチェーンも、かなりくたびれているので新品を注文します。
走り出せるまでもう少しです( ˆoˆ )/