警察犬サムと狼犬オーちゃん（復刻版3）

サムが来てからオーちゃんは、すっかり先輩気分。
もちろん、私の座椅子はオーちゃんの優先席です。


オーちゃん：さて、暴れん坊のボクちんが寝たから私も寝ようかしらね。


サム：むむむ、この足は？


サム：ここは、後輩としては耐えるべきなのか・・・ZZZ


サム：むむむ、むっむう。

この頭に乗っかた前足は、どうしたものか・・・

この時サムは、この先にどんな苦難が待ち受けているのを知りませんでした。



サムが来たときの車はステップワゴン。
この車はとてもコストをかけてホンダが開発した車なので、次期型が発売される前にギリギリになって手に入れた元祖わんこカー１号です。

後ろの座席は外して、2匹が自由にできるようにしました。

しかしオーちゃんは助手席に来てしまいます。ここがオーちゃんの優先席です。


そしてオーちゃん、車が走り出すと甘えて寄り添ってきます。


さらに「ねえねえ」と言うように、前足で私の腕をさすります。


しょうがないので手を握ってあげると、うれしそうな顔をします。


こうして、交差点でステアリングを回すのに両手を使う以外は、運転中はず〜と手を握っていることになります。
オーちゃんの仕草は、ほとんど人間の表情です。
甘えたいときは、前足で私の腕を「とんとん」とします。
これがオオカミ犬を飼う理由です。


これを見ていたサム君も、助手席に来たいので、懸命に訴えます。
「ね〜え、お姉様〜あ、ここ座っていい？」


「だめ！あんたは足下にいなさい」
「え〜〜、ここなの！」

不満げなサム君です。