関東付近に、梅雨前線があったり、台風が朝鮮半島を北上すると言う、何とも悩ましい天候の中、奥只見の「平ヶ岳」に登って来ました・・・。
通常の「鷹ノ巣ルート」だと、歩行時間11時間以上で、テント場や避難小屋も無く、かなりハードルの高い山です。
そこで今回は、通常ルートでは無く、最短距離の「中ノ岐登山口」から登る事にしました。
この登山口を利用するには、「銀山平温泉」にある宿に宿泊する事が条件になりますが・・・。
台風が来ているし・・・、でも、宿のキャンセル料を払うのも・・・、と悩んでいると、家族からは「止めたら」と言われる始末です。(心配してくれて、有難う・・・。)
さて、頼りの「登山天気」の情報が、出掛ける前日から、山コンディション「B」となった事から、出発する事にしました・・・。
7月20日(土)、銀山平温泉の「湖山荘」に到着です。
ログハウスが2棟見えます。
そして、本館ともう1棟のログハウスです。
そうそう、写真の左端にある四角い物は、大きな水槽なんですよっ。
中には・・・、
大きな、ニジマスとイワナがいましたよっ。
さて、午後2時頃到着でしたが、宿のご配慮でチェックインOKでした・・・。
今夜の宿泊場所は、このログハウスです。
「駒ヶ岳」と言う名前が付いていました。
2階の、11畳の部屋に一人です。
1階には、他のお客さんが入ります。
夕食は、5時30分からだそうです。
内風呂がありますが、近くの温泉の無料入浴券を頂きましたので、早速出掛ける事にしました・・・。
歩いて、1、2分の所にある、ここです・・・。
「白銀の湯」と言う温泉で、お風呂は2階にあります。
ゆっくり出来て、良い温泉です。
さて、夕食です。
こんな感じです・・・。
小さなグラスの「梅酒」も付いていました・・・。
この後・・・、
味噌汁と、山菜の天ぷらが出て来ました・・・。
そして・・・、
名物のソバも出て来ました・・・。
やっと、食べ切りました・・・。(満腹です。)
この夕食時間中に、明日登山するお客さんへの注意事項や、登山コースの説明がありました・・・。
朝4時に、マイクロバスが出発で、登山口には5時15分頃到着の予定だそうです。
7月21日(日)、登山当日です・・・。
バスに揺られ、林道を1時間も走りますから、車酔い寸前でした・・・。
バスは、予定どおりの時間で、登山口に到着です。
仮設トイレが、3基設置されていましたよっ。
用を済ませてから出発です。
空は薄曇りですが、何とか持ち堪えてくれそうです・・・。
5時20分頃、登山口を出発です・・・。
先ずは、沢の橋を渡ります。
水量が多いと、橋が流される事もあるそうです。
橋の向こうに見える、2本のワイヤーは、水量が多くて沢を渡れない時に、「緊急用滑車」で使用するそうです。
橋を渡ってからの写真です。
今日の流れは、大丈夫そうですねっ。
そして、橋を渡って直ぐに、「水場」がありました。
さて、ここからが本格的な登りになります・・・。
そして、いきなり急登です。
途中に分岐があり、「ヒカリゴケ」の生える洞窟があるそうです。
余裕があったら、帰りに寄りましょう・・・。
さてさて、急登が続きます。
道は、泥んこだったり、大きくえぐられていたりと、悪戦苦闘です・・・。
写真を撮る余裕もありません・・・。
5時50分過ぎ、「五葉松」に到着です。
小休憩です。
こんな、張り紙がありました・・・。
少し、ペースが速かったかなぁ・・・。?
6時30分過ぎ、「クロベの大木」に到着です。
ここでも、小休憩です。
そして、ここにも張り紙が・・・。
急登は、2時間続くそうですから、まだ半分です・・・。
「ゴゼンタチバナ」が咲いていましたよっ。
そして、「シャクナゲ」も咲いていました・・・。
「マイヅルソウ」もありましたよっ・・・。
おやおや、今度は珍しい物が・・・、
「ギンリョウソウ」です。
久々に見ました・・・。
そして、「イワカガミ」の花です。
ピンクの可愛いお花ですねっ。
こちらは・・・、
「ウラジロヨウラク」でしょうか・・・。
標高の低い所では、もう、花は終わりの様ですねっ。
長い急登ですが、所々でお花達から元気を貰って、我慢、我慢で登ります・・・。
後方の視界が開けました・・・。
残雪の山々と、稜線を越えて流れ出す「滝雲」が見えました・・・。
山に来て良かったなぁと思う光景です。
しかし、身体は・・・、既にヘトヘトです。
湿気が多いせいでしょうか・・・?
今回は、夏山対策として、半袖のシャツにアームカバーをして、汗止め用のヘッドバンドも付けて登っているのですが・・・。
汗が、顔から噴き出て来ます・・・。
おやっ!張り紙です。
もうそろそろ、急登も終わりの様です。
そしてこちらでは、「ウラジロヨウラク」が今が盛りと咲いていました・・・。
少しの標高差で、こんなに違うんですねっ。
目の前が開け、木道が現れました・・・。
急登終了です。
道端では、「シャクナゲ」の花が歓迎してくれている様です。
そして、こちらは・・・、
「タテヤマリンドウ」でしょうか・・・。
木道脇で、沢山咲いていました・・・。
8時丁度、「たまご石」の分岐に到着しました・・・。
「たまご石」は、小高い山の向こうにあるそうです・・・。
「たまご石」に到着です。
一つの岩が、どうしてこんな形に成ったんでしょうねっ。??
もう一枚です。
池塘と「たまご石」です。
この写真が撮りたくて登って来ました・・・。(感動ですっ!)
さて、平ヶ岳に向かう木道です。
あの山を越えて・・・、
向かう先です・・・。
やっと、山容が見えて来ました・・・。
さて、山を越えた辺りで、「シャクナゲ」の花が声援を送ってくれました・・・。
もう少しですねっ。
下って、登り返して・・・、山頂は正面です・・・。
大きな池塘が現れました・・・。
池塘の近くで、「チングルマ」が最後の力を振り絞って咲いていました・・・。
やがて、雪渓が現れました・・・。
ゆっくりと、慎重に歩きます・・・。
雪渓を下りると、「コバイケイソウ」が咲いていました・・・。
アップです。
可愛いお花が、沢山付いていますねっ。
さてさて、こちらでは・・・、
「ハクサンコザクラ」でしょうか・・・。
ハート型の花びらが可愛いですねっ。
8時30分頃、「水場」に到着です。
少し進むと、「シラネアオイ」の花が、ひっそりと咲いていました・・・。
そして・・・、
「ショウジョウバカマ」の花は、もう花期が過ぎた様です。
こちらは・・・、
「ミツバオウレン」でしょうか・・・。?
こちらも花期が過ぎている様です・・・。
「姫ノ池」への分岐に到着です。
「姫ノ池」は、帰りに寄りましょう・・・。
少し進むと、こちらでは「アカモノ」が咲いていました・・・。
可愛いお花ですねっ。
おやおやっ!またもや「ギンリョウソウ」です。
こんなに団体さんでいるとは・・・。
色は、真っ白では無く、少し青味がかっています。
さてさて、9時丁度に頂上三角点に到着です。
本当の頂上は、アンテナの様な物が立っているこちらだそうです。
さて、大休憩です。
それでは、頂上からの光景です。
北東方向です。
東方向です。
南東方向です。
9時30分頃、下山開始です。
下山途中で、「姫ノ池」に立ち寄りました・・。
写真の木道を真っ直ぐに進むと、「鷹ノ巣」側の登山口に行きます。
さて、「姫ノ池」と「平ヶ岳」です。
この光景も、憧れだったんです。
来て良かった・・・。
そして、「姫ノ池」付近の池塘群です。
さてさて、下山です。
12時30分までには、戻らなければなりません・・・。
かなり、足に疲れが来ている様です・・・。
休憩中、膝を少し傾けたら、太股が攣りそうになりました・・・。
初めての経験です。
「ヤバイヨ!ヤバイヨ!」状態です。
所々で休憩を入れ、ひたすら下ります。
やっとの思いで、沢まで下りて来ました・・・。
水場で、冷たい水を一杯。
美味しかったです・・・。
さて、橋を渡ります。
途中の木に、「鐘」が吊るされていました・・・。
朝には、気付かなかったなぁ・・・。
「カーン」と鳴らして通り過ぎます。
12時20分頃、登山口に到着です。
時間には間に合いましたが・・・、どうも、私が一番遅かった様です。
さて、休んでいる暇はありません。
「湖山荘」さんが用意してくれた、キュウリの塩漬けを頬張りながら、クツやスパッツの泥を洗い落とします。
いや~っ!疲れました・・・。
帰りのバスでは、ほとんど眠っていました・・・。
しかし、想定以上に天候に恵まれ、最高の登山日和でした・・・。
改めて「来て良かったぁ~っ!」
宿に到着後、前日に入浴した「白銀の湯」で汗を流しました・・・。
その後、小出にある「道の駅 ゆのたに」で車中泊をしました・・・。
予定では、続いて他の山にも登る予定でしたが・・・、朝起きても、体調がぱっとしませんし、天候は、週末近くでないと良くならない様です。
7月22日(月)、帰路に就く事にしました・・・。
どうも暑さに弱く、軽い熱中症の様です。(微熱がありました・・・。)
まっ、山は逃げませんから・・・、また来ましょう・・・。