
前回は28年前の日光白根山を投稿したので、今回は9年前、10月1日に登った時のことを投稿する。
この時は、娘と義兄を誘って3人で、ロープウェーを使って登った。
ロープウェーを使うと駅からは2時間半の行程だ。
この日は曇りだが、雨が降る心配はなさそうな日和。
スキー場の中を登っていく。
8時半に歩き始めた。さっそく赤い鳥居と紅葉のお出迎え。
深田久弥の百名山では、昔は群馬側が表の登山口だったが、地名に残るだけで道は跡形もないと書いてあるが、ロープウェーができたことでその表の登山道が復活したわけだ。
この鳥居もロープウェーにあわせてつくられたものだろうと思う。
静かな林間の道を歩いて行く。ここはロープウェーからの散策コースとして整備されていて、標識も完備している。
まわりの人は完全装備の雨支度だ。
針葉樹林のむこうに色づいた落葉樹も。
散策コースの奥の避難小屋をすぎるといよいよ白根山上部本体を登る登山道に入っていく。
白根山の西斜面をトラバース気味に登っていく。
折り返して今度は山頂へと北上する。森林限界をこえたこのあたりからガスが濃くなってきた。
斜面に張り付くように生えている背の低い石楠花と火山岩。
いやあ、ますますガスが・・・。足元しか見えんじゃないか。
ようやく山頂近くに立つ祠に到着。でも山頂が見えない。
すぐそばにあるはずなのに。標識で方向を定めて、探しながら歩く。
日光白根の山頂は複雑な地形をしていてあちこちに火口跡のくぼみがある。
ようやく探し当てて、10時40分に山頂到着。鳥居のところから2時間10分でついた。
ガスがなければ大展望を楽しめるのに・・・。でもこの日は待っても無駄という感じだった。
濃いガスと風で体が冷えてきたので風下の岩陰にはいって休憩。11時10分に五色沼へと出発。
山頂から東南東へと急斜面をくだる。
300mほど下るとやや平坦なところに出て、枯れた草が秋を告げていた。
谷間にある五色沼の分岐に避難小屋が建っていた。
その谷をさらに50mほど下っていく。
紅葉と黄葉が重なりあっていて美しい。
山頂から1時間ほどで五色沼に到着。
周りの斜面は秋らしい彩になっているが、ガスが流れて静かで神秘的。
カラマツも色づき始めていた。ここで少し休憩。
次に、弥陀がヶ池へと80mほど登り返す。
みごとなナナカマドの紅葉があった。
弥陀ヶ池もガスにつつまれていた。上空は明るいらしく水面は光を受けていた。
座禅山と奥白根山との鞍部へと登り、今度は反対側へとくだる。
28年前の夏の時は、この左の斜面がマルバダケブキの大群落だった。
オレンジ色にそまったナナカマド。こんな色合いも好きだ。
下りきるとそこはロープウェーから続く周回遊歩道の一番奥のあたり。
ここからは歩きやすい道がつづく。
ロープウェーの山上駅に戻ると日差しがもれだしたが、白根の山頂はあいかわらずガスの中だった。
日光白根山の登山コースとしては一番楽で変化にも富んでいていいコースだと思う。
また誰かと歩いてみたいコースだ。
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