年明けから年度末の3ヶ月は結構いろいろ忙しい。
上野の表慶館で開かれている日本の伝統芸能の展示に
今日やっと行けました。
途中、東京駅、カムクラさんで腹ごしらえ。
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私、こちらのラーメンが結構気に入っています。
東京はオミクロン株の爆発的感染拡大ですごいことになっていますが、
あまり人出は減っていません。
上野に着くと、公園の入り口で東京都が感染モニタリングをしていました。
無料でPCR検査をしてくれます。
これによって無症状の、普通に過ごしている方達の中に
どの程度感染者がいるのか、どの株の感染者か知ることができます。
何人か並んでいる方がいました。
さて、表慶館です。
私、東博の本館や平成館にはよく行くのですが、表慶館にはいるのは初めて。
建物がなかなか素敵なので、内部を観るのを楽しみにしていました。
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階段も風情があります。
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踊り場の床はモザイク。
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雰囲気のあるドームです。照明もいい感じ。
歌舞伎、文楽、能楽、組踊、雅楽の順に展示を回るよう、作られていました。
体感、と言っているだけあって、展示には舞台大道具、小道具
装束、人形(文楽)、演目のビデオなどが豊富に展示され、
かなり臨場感のあるものでした。
歌舞伎は折りに触れて観ていますが、
文楽は実際の舞台は拝見したことがないです。
人形、太夫と三味線による語りは
あまり馴染みのないものでしたが、とても興味深く拝見しました。
語りは熱のこもったものですし、なかなかに迫力があります。
これは観に行きたいな、と思いました。
能は結構好きなので、舞台も何度か行っていますし、
公演の録画なども拝見してます。
装束、能面、謡、舞、どれも心を抉るものがあります。
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これは狂言の装束として展示されていましたが、能でも使われます。
心惹かれました。
面白かったのは
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これは能面から観る景色を体験する、というもの。
能面が宙に浮いているように見えますが、アクリル板に固定されているのです。
能面の向こう側に行って、覗くことができます。
能面を被ったことがないので、興味津々でした。
覗くと、とても狭い視野になっています。
これはなかなか舞うのは大変だな、と思いましたが、
その一方で、集中もできるかもしれない、と感心しました。
こういう伝統的な文化は歳をとると興味が出る、とよく言われます。
歳をとる中で、日本の文化をより深く理解して、興味を持つのでしょう。
別にDNAに刷り込まれているわけではない。
現代の日本でも、なお、文化の中には縄文から始まる日本に伝わる文化が
そこかしこに入り混じっているのだと思います。
景色もそうです。
建物や、ものの設えなどもそうでしょう。
今日拝見した全てのものが、伝統の事物であるにもかかわらず
とても新鮮でなおかつ好みでもあることに驚きます。
私はすっかり、日本文化に侵食されたようです(笑)