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郷土史、登山、スキーなどを写真と共に書き綴っております

Kennyの歴史探訪:文化財修理

2013-11-18 12:45:20 | 長命寺:こけら葺 修理

  屋根「こけら葺葺替え見学
長命寺三重塔 特別見学会に参加して
   今も見学できます  H26年1月下旬まで自由に!
            Kennyの滋賀から情報発信
           (この日記の掲載期間:11月22日~11月28日)


                      長命寺
  朝もやに紅葉、本堂、三仏堂などの「檜皮葺き」屋根が美しいです
                      (11月17日 早朝、見学会の前に撮影)

いい時流ですね、文化財の修理過程が見られる
今姫路城が大修理中で、その様子を見学させています。
それが切っ掛けかどうかは知りませんが、全国で同じよ
うに見学会が行われていると聞きます。

 
   シートに覆われた三重塔        塔内見学ルート入口
                      (11月17日、見学会当日の撮影)

11月17日、長命寺(滋賀県)で貴重な見学をしてきました。
一見の価値があります。だって400年以上も前の桃山期に建
立された(昭和39年に解体修理が行われています)建造物の
普段は見ることの出来ない部分を屋根軒先に設けられた足場か
見せて貰えるんですから。それも屋根葺き職人さんの伝統の
工法で。 今回の葺き替えは49年ぶりだそうです。
   
 
     シートを被る前の塔        命寺の絶景 鐘楼からの定番風景
                (いずれも前回9月に訪問時の撮影)


今回は 特別見学会 ですので工事用足場を登って上の写真にあ
る塔の三層目まで見ることができました。 なお 通常の自由見学
では一層目のみの見学です。

内部はこんな感じでした:11月17日
滋賀県教育委員会はこの日、特別見学会を開いてくれました。
県の専門職員さんの丁寧な解説がありました。 通常の見学で
は現地説明はありません。

以下、画像でその様子を紹介しますが、見学者の内部での撮影
は許されていないため、以下に記載のない画像は現地の案内板、
長命寺発行のパンフレットの写真を引用させて頂きます。


              二層部分の腐食した「
こけら葺き」を剥がす前の様子


     こけら葺屋根がかなり朽ちています (9月に訪問時、私が撮った写真)



こけら(柿)葺き
柿の木材から小割して板を作ります(檜皮葺きは檜木の皮を
使います)。 TVでもよく見かる事ですが、職人さんが口に
竹釘を含み、手早く専用の金槌で板に竹釘を打ち付けてこけ
らを固定します。実際に私もやらせて頂きました。 子供の頃木
でなんでも自分で作った実績がこの場で生きましたよ!


 
 
    専用の金槌(私の撮影)

        
                        材木からこけらを作る工程

           
           
県の専門員さんのこけらの解説(私の撮影)                               

ご参考までに(ウイキペデアより引用)
杮葺(こけらぶき)とは、屋根葺手法の一つで、木材の薄板を用いて
施工する。板葺(いたぶき)の代名詞にも使われる。日本に古来伝わ
る伝統的手法で、多くの文化財の屋根で見ることができる。広義では
板葺の一種であり、板葺は板の厚さにより以下の種類がある。
杮葺(こけらぶき)最も薄い板(杮板)を用いる。板厚は2~3ミリ
メートル。

檜皮葺(ひわだぶき)とは、屋根葺手法の一つで、檜木(ひのき)の
樹皮を用いて施工
する。 日本古来から伝わる伝統的手法で、世界に類
を見ない日本独自の屋根工法である。多くの文化財の屋根で檜皮葺を
見ることができる。

長命寺の三重塔について
国の重要文化財で、桃山期の特徴をもった塔だそうです。
昭和39年に解体修理が行われて、その後49年経ち苔
の繁茂、腐朽が広がったために今回の修理になりました。
その他、詳細は下の写真をクリックしてください。

       
    今回の修理の背景    長命寺および三重塔の沿革

長命寺は重文、滋賀県指定有形文化財の宝庫


                                本堂(重文)


                     
  三仏堂(県指定有形文化財)


                                       鐘楼(重文)


                          本堂前に集合の当日の参加者
 
 
     
腹駐車場から上の石段      琵琶湖岸駐車場から左の場所への石段

このお寺の特徴の一つが808段の石段です。 これを登ればご利
益があると参詣者は頑張って登ってきます。

 
アクセス       
    
    
 お願い:
見学はあくまでも、お寺にお参り出来る(入山)時間、他 皆様
       のご確認(責任)でよろしくお願いします。
     
   今日もご覧くださいましてありがとうございました   

 


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