何だかんだ言って、私の仕事部屋には、個人のも含めてカレンダーが7つもある。
そのうちの、年間カレンダーの画像が、今年は十一面観音菩薩様である。
なんでも、滋賀県甲賀市のらく野寺にある日本最大座佛観音で、総高5.31㎜とのこと。
平安時代に作られたもので木造、重要文化財になっているそうである。
偶然にも、先日図書館から借りてきた葉室麟氏の「天の光」が、仏像を彫る仏師の話だった。
そして、一番初めの見開きに、「救わで止まんじ (十一面観音菩薩誓願)」のタイトル。
十一面観音菩薩様は、大慈大悲闡提と言う、
「一切のかよわき命、すべて救うまでこの身、菩薩界に戻らじ」という誓願を立てた菩薩様とのこと。
今まで何気なく見ていた仏像も、昔は鑿一本でこういう像を彫った方がいたのかと思うと、
やおら仏像に興味がわいてきた。
亡き葉室麟氏の「天の光」、とても面白かった。