<3.30>続編
草叢の個体
羽化場所に隣接する草叢に潜む個体の様子です。未成熟のみならず、ほぼ成熟した個体がちらほら見られました。
縄張り争いも始まって、随分早いと思っていると交尾、産卵も1回目撃。3月中の生殖行動は想定外でした。
羽化して草叢に着地した♂
♂ 未成熟
♂ 半成熟 黒褐色への変色過程 生殖行動が可能の段階
羽化して草叢に着地した♀
ほぼ成熟した♀
まさかの産卵 半成熟♂が飛来した♀を追って交尾成立後、激しく飛び回って産卵
以前、観察していた少し離れた池に移動しました。日なたの草叢で辛うじて1♂、2♀を確認。
♂ 半成熟
同 捕食
♀ 未成熟
2023.3.30 静岡県
<3.30>
行きがけの駄賃
春先の気温が高くて桜の開花の早い今年は、東海地方先陣のタベサナエの羽化が4月を待たず始まるパターンか。
そう信じて31日に行きましたが空振りでした。羽化殻が1個、羽化が始まっていることは間違いありません。
前日、桶ヶ谷沼に立ち寄ってベッコウトンボの羽化を撮影。こちらは順調、行きがけの駄賃になりました。
周知の保護地区で、保護活動の尽力によって昨年は急増して380頭の成虫を確認したと発表されています。
この日の様子から今年も個体数が多いと予測できそう。なお、ヨツボシトンボの羽化は3頭、まだ早いようでした。
日射しの下では汗ばむ陽気で、最高気温19℃、最低6℃。
まずはベッコウトンボらしくなった開翅後の画像から。
♂ 羽化直後
♀ 羽化直後
♂ 開翅前 腹部の伸長過程
♀ 開翅前
♀ 腹部の伸長過程
上の♀の約40分後 翅と腹部が伸長してから翅に濃褐色の斑紋が出現する
9時半を過ぎてからも多数のヤゴが上陸して正午前まで羽化が続きました。以下順不同で羽化の様子を掲載します。
右♀ 左♂
♀ 休止
♀ 羽化環境 保護用のコンテナ内の様子
♀ 裂開
♀ 複眼が抜け始める
翅が少し伸び始めてから脱出する 脱出は瞬時
♂ 休止から脱出後まで
♀ 脱出
翅の伸長
♀ 複眼が完全に抜けたところ
前肢が抜けたところ
休止
脱出直後
翅の伸長過程
♀ 正午頃に羽化を開始した最後の個体
2023.3.30 静岡県
<3.20>
その後の状況
オツネントンボ初産卵から3日間は悪天候続き。再び気温上昇の予報で同じ公園のその後の状況を見てきました。
一旦産卵を開始すると晴れる日には活性化するものですが、前回より低調。午前中は連結態の目撃もありません。
12時過ぎに気温が上がって生殖行動が始まりましたが、温度不足か低調でした。最高気温18℃、最低3℃。
交尾態 唯一の目撃
縄張りの♂ 探さないと見ない程の状況
連結産卵 前回の池には飛来せず別の池の新芽で産卵 連結態の目撃は3対のみ
2023.3.20 東京都
<3.16>
3月の成虫
オツネントンボの交尾態を探している時、付近でギンヤンマ目撃の情報に接し、まさかと思うと本当に飛来。
草原を低く周回して静止しました。余程特異なケースでしょうが、今季のトンボの羽化の進捗状況に要注意です。
しかし、いくらなんでも3月中旬は早過ぎ。室内で羽化した成虫を放したとも推理できますが、どうでしょう。
♀ 静止
2023.3.16 東京都
<3.16>
産卵始動
3月半ばを前に先週は気温20℃の日が続きました。オツネントンボの生殖活動が前倒しで始まっていそうです。
再び20℃になる日を待って都下の公園に行きました。汗ばむような陽気で最高気温は21℃、最低7℃。
昨年より2日遅くなりましたが、♂は多いものの産卵は始まったばかりのムード。午前の産卵は1対のみでした。
午後になると同じ一角に数対が飛来。この時期の産卵は昼過ぎに活性化します。交尾は目撃できませんでした。
現地情報では昨日までは産卵していないとのこと。始動がとくに早かったようではなく、待って正解でした。
連結産卵 新芽を探して飛来した連結態が産卵
午後になると4対の連結態が飛来 産卵はこの一角の狭い範囲に限られた
新芽以外の産卵場所は水面に枯れ茎が殆どないのでこんな場所になる
14時頃の産卵 珍しく♀の頭部が水面ぎりぎり 潜水はしない
2023.3.16 東京都