ヤンマ探索記

トンボの観察記録です。

タイトルはヤンマですが、トンボなら何でも撮ります。
勿論、ヤンマが優先です。

オオルリボシヤンマ 2023<9月>

2023-09-16 | オオルリボシヤンマ

<9.14>

関西の青色型

朝晩は凌ぎやすくなっても日中は真夏の気温が続いて空振りの連発。遠征しても外す確率が高く、悩むところです。
3年ぶりに、関西の標高が高い池でほぼ安定して生息するオオルリボシヤンマの青色型♀の産卵撮影に行きました。
池は水位が低く、枯れたコウホネが目立つのは酷暑の痕跡でしょうか。現地は平地より4℃程低い27℃位。

この日の産卵は13時半からと14時45分からの各々45分間に集中して数頭が同時に飛来するパターンでした。
前半の方が多く、ピークと予測した15時半以降はほぼ飛来なし。目撃は10頭に届かず低調のまま終了しました。

コウホネの茎で産卵 当地では殆どが関西特有の青色型♀ 








池端の土手でしばし落着いた♀












腹端までが青色斑の検証




1♂が時々池を巡回し、他の♂が現われると追い払い、追われた方は定石どおり上空を旋回して様子を窺います。
♀が複数飛来すると上空の♂も追尾しますが、♂♀とも少なく追尾飛行は15時からの10分間に限られました。

追尾飛行 ♀は唯一目撃した当地では珍しい緑色型


♀は大概コウホネの葉の下に潜り込む


産卵移動する♀


15時を過ぎるとオオアオイトトンボの生殖活動が活発になりました。9月中旬の季節感を取り戻した一時です。

<オオアオイトトンボ> 交尾態

2023.9.14 兵庫県

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オオルリボシヤンマ 2023<8月>

2023-08-31 | オオルリボシヤンマ

<8.30>

5年ぶりの高原

都心では8月の全日が30℃超えの異常な気象でまともにトンボが撮れません。5年ぶりの乗鞍高原に脱出です。
目的のトンボは種々あっても、まずオオルリボシヤンマの保証付きの池に。曇天で時々日が射し最高気温27℃。

10時を過ぎて最初の♀が現われましたが、♂がしつこく追い池の広範囲を逃げ回って姿を消してしまいました。
一帯を雲が覆い♀の飛来がないまま時が経過、さすがに不安になった11時20分頃、漸く最初の産卵を撮影。
その後は晴れ間が多くなり、♀が増えてきましたが、天候もあってか以前の個体数にはほど遠い状態でした。

枯れた枝に産卵


水性植物に産卵






朽木に産卵 朽木が少ないため殆どが草に入り込むのでなかなか撮影機会がない


飛立っても何度も同じ朽木に戻って30分以上産卵した♀ 黄色みが強い個体




産卵移動 元の朽木に戻る




珍しく泥土に産卵


唯一目撃した青色型の♀ 複眼は完全にブルーでも腹部第5節以下に青みがない個体


移動後


♂に追われて姿を消して約10分後に近くに戻るが、かなり敏感ですぐ草陰に潜る








緑色型♀の産卵移動






着地の寸前


2♀の飛翔 産卵場所を巡って一瞬♀同士の小競り合いを見ることがある


♂の追尾には、♀の動き次第で穏やかに♀を追うパターンと高速で広範囲を追い回すパターンが見られます。
前者は産卵中に上空でしばらくホバリング、後者では殆ど♀が逃げ切りますが、産卵を始めると飛び去ります。
産卵中の捕捉はありませんが、追尾の♂が複数になると殺気立って隙あらばと♀に突っかかることがあります。
♀の個体数が少ないので、今回の目撃は大半が後者のパターンでした。

♂の追尾




追尾する2♂





2023.8.29 長野県

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オオルリボシヤンマ 2022<10月②>

2022-10-18 | オオルリボシヤンマ

<10.14>

最終盤の産卵

最終盤のオオルリボシヤンマの産卵です。前回から10日経ち、見られるか五分五分の時期ですが、4♀を目撃。
翅ボロの老熟でも撮れるのは有難いこと。前回は午後の目撃がなく、キトンボの産卵終了を待たずに撮影を開始。
逆光になりがちで撮りずらいものの、今回は比較的岸辺から近い。この時期、♂は全く飛びませんでした。

11時50分頃 蓮畑に2♀を確認したうちの1♀ しばらくして見失う


蓮の枯葉を好んで産卵




12時20分頃の♀ 薄ら青みがかった体色の個体








移動して岸に近い場所で落着いて約6分間産卵 最後はぐったりして12時40分頃に林に帰る






最後に目撃した♀ 何時からいたのか不明 13時半頃に林に帰る 



2022.10.14 長野県

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オオルリボシヤンマ 2022<10月①>

2022-10-09 | オオルリボシヤンマ

<10.4>

終盤

今季撮れていないオオルリボシヤンマの産卵。午前中、キトンボの連結産卵の合間に隣接する池で撮影しました。
キトンボが一段落してからゆっくり撮るつもりでしたが、午後になると産卵が見られず、2♂が旋回するのみ。
昨年は4♀を目撃していますが、数日早くても1♀。日が悪かったのか、いずれにしても終盤ではあります。

♀ 産卵 蓮畑のなかにいることは分かっていても探すだけで大変











2022.10.4 長野県

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オオルリボシヤンマ 2022<8月>

2022-08-26 | オオルリボシヤンマ

<8.22>

気分転換(その2)

ルリボシヤンマの湿原では、極少数派ながらオオルリボシヤンマが見られます。産卵は目撃しても1日1♀程度。
到着した朝方、2♂が隣接する池塘で縄張りしていて、ルリボシヤンマが飛来する度に激しく追い回していました。
これなら産卵に来るはずと期待しましたが、今回♀の飛来はありませんでした。

珍しくホバリングする縄張りの♂









2022.8.22 静岡県

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