<4.30>
産卵始まる
1週間前、鎌倉で多数目撃したダビドサナエ、2日前は全く見られず、所を変えて横浜の源流域に行きました。
昨年の産卵撮影は5月中旬。森のなかの当所は活動が遅く、まだ早い気がして不安でした。気温は22℃。
結果は案ずることなく、午後から待機して5回産卵を目撃しました。同じ♀が重複して来た可能性があります。
12時45分頃、最初の♀が産卵に飛来 まだ若いためか相当敏感で約20秒で樹上に消えた
20分後、次の♀が飛来 これまでノーチェックの暗い場所に来ていた 発見後約15秒で樹上に
3回目は約50分後、13時53分頃に飛来 これも敏感で10秒程で見失う
約2分後、川の中央で♀を発見 先程の個体なのか不明
産卵休止 上の♀が数秒間着地して飛び去る
最後の目撃は14時半頃 広く移動して時々見失う状態でも、2分近く産卵したので少し落ち着いて撮れた
♂が現われたのは2♀が産卵した後の13時15分頃。水辺に出たのは14時過ぎでした。目撃は3♂です。
♂ 静止
水辺の♂ 長くても30秒程で樹上に飛ぶ
2021.4.30 神奈川県
<4.28>
再び羽化
5日前の鎌倉でヤマサナエの羽化を撮影中、ダビドサナエの交尾を2回目撃しており、改めて見に行きました。
ところが、前回は多数いた♂も見ず、空振り。時々日は射しても曇がちでは駄目なのか。3℃高い21℃。
結果、撮影したのは再びヤマサナエの羽化。2♂、3♀が羽化しました。気温が高いためか日陰ばかりでした。
♂ 羽化 休止
9:31 休止期
9:45 脱出開始 約30秒で完了
10時50分頃開翅、11時25分頃に飛立って着地
2021.4.28 神奈川県
<4.30>
定位したヤゴ
2日後、所を変えてダビドサナエの生殖活動の撮影に行き、渓流の手前で多数のヤマサナエの羽化殻を見ました。
池状態のわんど、思いもよらない羽化場所を見つけました。羽化のピークは過ぎていますが、一応チェック。
タイミングよく上陸するヤゴを発見。先を急ぐところですが、裂開だけでも撮ることにしました。快晴で22℃。
10:08 上陸するヤゴ
10:48 ♀ 定位 裂開間近
10:52 裂開
10:53 複眼が完全に抜ける
10:54 前肢が抜ける
10:55 中・後肢が抜ける
この日の目的はダビドサナエの産卵なので、休止期に入ったところで撮影終了です。
10:56 休止期
森のなかに入っていくと、すでに成熟した♂が見られました。今季の生殖活動は早いかも。
♂ 静止
2021.4.30 神奈川県
<4.26>
異種間三連結
天気予報を睨み、西のコサナエ属の撮影に行きました。目標はオグマサナエの生殖活動です。晴でも気温17℃。
結果、オグマ♀は現われず、時期的に想定しなかったフタスジサナエ4♀の産卵を目撃して3♀を撮影しました。
この池では両種の♂が混在して縄張りしています。午後はオグマが多数出てフタスジを圧倒していました。
まずは珍しいシーンです。14時40分頃、連結態が高く舞い上がり直ちに落下。接近すると異種間三連結です。
状態を確認すると、♂の副性器と生殖器が結合しているフタスジの♀をオグマの♂が連結していました。
約1分経過して、オグマ♂が飛立ち、空中でフタスジ♀との交尾態になりましたが、撮影はできませんでした。
3連結 左がオグマ♂でフタスジの♀を連結 右の上はフタスジ♂
そもそもの目的はトラフトンボの生殖活動でしたが、たまに♂が飛ぶ程度で、個体数が顕著に減少していました。
一方、例年なら出始めの頃のフタスジサナエが盛んに産卵するという、不思議な現象が起きていました。
9時15分頃、草叢でフタスジサナエの♀を発見。おそらく産卵後で、近くが産卵場所とみて待機しました。
♀ 静止 産卵後
9時36分、すでに産卵中であった♀を見つけました。まだ若く黄色が鮮やかな個体です。
♀ 産卵
他を探して再び戻ってくると、12時7分、同じポイントで次の産卵が始まりました。約2分半の産卵でした。
さらに、24分に3番手の♀が飛来しましたが、強風が吹いてすぐ止まり、1分程で姿を消して撮影ならず。
♀ 産卵
産卵後の休止 卵塊形成はせず、残った卵が落下
14時50分頃、先の3♀とは離れた岸辺に4頭目が飛来、途中数十秒間の静止を挟み、約5分間産卵しました。
ここはオグマサナエの♂が多数待機している場所ですが、無反応。フタスジの♂は見かけませんでした。
♀ 産卵
産卵後休止
♂ 静止 縄張り行動
以下はオグマサナエの♂です。♀の目撃はありませんでした。同種の産卵に巡り会うのは簡単ではないようです。
<オグマサナエ> ♂ 静止 縄張り行動
♂ 飛翔 ホバリング
2021.4.26 岡山県
<4.25>
久々に確認
2012年に撮って以来の静岡のベッコウトンボ、久々に見てきました。快晴でも強風が吹く状況で気温20℃。
水辺で縄張りするのは1♂のみ。個体数が減っているのは覚悟のうえでも、生殖行動の撮影には厳しい気配です。
♂ 静止 縄張り行動
狙った産卵は絶望的で、水辺は諦め隣接する草原で数時間観察。若い♀が摂食に何度か現われて静止しました。
♀は数頭いるようで、2、3頭の♂が時々探雌に飛来します。正午前後に、飛翔する交尾態3対を目撃しました。
一瞬止まったのは1対、目の前でないと撮れません。見れるだけでも有難いトンボなので、仕方なしか。
♀ 静止
♀ 静止 老熟した個体
♂ 飛翔 探雌行動
♂ 静止 完全に黒化する前
池では、縄張り飛翔するトラフトンボが見られましたが、殆どホバリングなし。
<トラフトンボ> ♂ 飛翔
2021.4.25 静岡県
<4.23>
正午を合図に
ヤマサナエの羽化を撮影した鎌倉の小川では、早くもアサヒナカワトンボの生殖活動が盛りになっていました。
例年なら20日過ぎにちらほら姿を見る程度です。正午を合図にするように♀が飛来して、次々に交尾、産卵。
♂ 飛翔 縄張り行動
連結態 移精
交尾態
交尾後
♀ 産卵
2021.4.23 神奈川県