ヤンマ探索記

トンボの観察記録です。

タイトルはヤンマですが、トンボなら何でも撮ります。
勿論、ヤンマが優先です。

オオキトンボ 2018<10月②>

2018-10-30 | ・オオキトンボ

<10.25>続編

天候に恵まれて(その2)

オオキトンボの連結産卵です。昨年は極端に少なく心配でしたが、同じ様な天候で2桁の連結態が飛来しました。
ただし、今年も溜池の水位が高く泥が露出した場所がないので全て打水産卵、大半は沖へ沖へと飛んでいきます。
最初の産卵は早目の10時18分。完全に逆光になる時間帯で、動きも激しくピントを外すばかりで焦りました。

連結産卵






















産卵開始から1時間以上経過、数対を撮影して11時半頃に連結態が姿を消し、後は単独産卵のみになりました。
ところが、これで終わりでなく、正午直前、最後の連結態が飛来。この時間になると光線状態がよくなります。
あまり警戒心がない個体で時々岸辺に寄ってきます。約7分間の長い産卵、数年ぶりに思う存分撮影できました。

産卵時間はこれまで最長の約1時間50分に及び、今年は気分よく帰れました。やはり行った日と個体次第です。

















連結産卵が一段落した11時55分頃、単独で飛来した♀。連結産卵後に単独産卵に移行する♀は稀でした。

♀ 産卵






タイリクアカネは朝の草叢で1♂、1♀、池端で縄張りする1♂を目撃。連結産卵は11時10分頃の1対のみ。
縄張りのオオキトンボに邪魔され何度も移動して産卵。昨年、連結産卵したキトンボは1♂の目撃でした。

<タイリクアカネ> 連結産卵

2018.10.25 兵庫県

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オオキトンボ 2018<10月①>

2018-10-28 | ・オオキトンボ

<10.25>

天候に恵まれて(その1)

今年も終幕間近になりました。恒例の兵庫のオオキトンボです。全国的に晴渡る予報で天候に不安はありません。
しかし、環境が年々変化して行ってみないと生息状況は不明。先月のナニワトンボのような空振りもあり得ます。
結果は案ずることなし。前日の天候が芳しくなく絶好の活動日に当たりました。最高気温は例年並みで22℃。

珍しく交尾態4対の撮影機会がありました。まずはその状況からです。多数見られた連結産卵は次回掲載します。
9時頃到着、まずは昨年撮れていない交尾態探し。溜池の堤防から見下ろす窪地に♂が10頭程見られました。
探雌して飛び回って休止の繰り返し、いずれ♀を捕捉するものと待機。この時間は敏感で静止の撮影も大変です。

♂ 静止








9時45分頃になって交尾が成立。草叢のなかの交尾態を発見しました。約7分間のやや長い交尾でした。

交尾態




上の交尾態が移動


10時頃に水辺に移動して連結産卵を待ちました。以下は、縄張りの♂が池に飛来した♀を捕捉した交尾態です。
20分足らずの間に集中して3対が見られました。

連結態 10時52分 すでに交尾を解いていて産卵に飛立つ直前


交尾態 10時56分 単独産卵中の♀を縄張りの♂が捕捉


交尾態 11時7分 同上




♂ 飛翔 縄張り行動








♀ 静止 連結産卵後 水辺近くで一時休止


11時40分頃、単独産卵中の♀を連結しようとする♂に別の♂が連結を仕掛けるシーンを目撃しました。
逆光で不鮮明ですが、絡んだのは直前まで縄張り飛翔していたタイリクアカネの可能性もあります。

♀を連結する♂に連結を仕掛ける♂


連結を断念した♂と飛立つ♀ 絡んだ♂はいち早く上空に飛んだ後


濡れた翅のまま♀が飛立つ

2018.10.25 兵庫県

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カトリヤンマ 2018<10月④>

2018-10-26 | カトリヤンマ

<10.20>

決着

明るい所でのカトリヤンマのホバリング撮影に出直しました。晴予報の2、3日間のうちに決着したいところです。
今回は狙いどおりに現われて撮影できました。今季はこれにて終了です。15時半頃まで晴天で気温は22℃。

13時頃、♂が暗い湿地に現われ、前回同様、短いホバリングを交えて低空で探雌。約2分間で姿を消しました。
日が射し込む時間帯でストロボなしで撮影。約1時間半後にも飛来して♀を襲いましたが、逃げられています。

♂ 飛翔




消えた♂は隣接する明るい湿地に移動していました。何度か待機した場所にやっと現われ、約9分間ホバリング。
忙しなく動くのでいつになく苦労しましたが、想定外の13時頃に早くも飛来したのは嬉しい誤算でした。















姿を消して終わりと思いきや、戻ってきて隣の草原で再びホバリング。ここは約2分間で飛び去りました。



産卵は12時半頃に始まりピークは14時頃。落着いた♀もいましたが、気温21℃でも15時半でほぼ終了。

♀ 産卵

















♀ 静止 産卵休止

2018.10.20 埼玉県

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リスアカネ 2018<10月>

2018-10-23 | トンボ科アカネ属

<10.16>

待ち時間

カトリヤンマ出現までの待ち時間のリスアカネ連結産卵。正午過ぎに日が射して続々と連結態が飛来しました。
連結を解いて単独産卵に移行する♀と上空に消える♀は半々です。この日は単独で現われる♀が目立ちました。

連結産卵














静止する♂と腹部の上下動を止めず産卵を継続する♀


単独産卵










♀ 静止 産卵休止

2018.10.16 埼玉県

この日は交尾態の目撃がなく、4日後に同じ場所で撮影した交尾態です。単独産卵の♀が捕捉されました。

交尾態



2018.10.20 埼玉県

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カトリヤンマ 2018<10月③>

2018-10-21 | カトリヤンマ

<10.16>

アキアカネを捕食

日照時間が殆どない日が続いています。久々に日射しが出る予報でカトリヤンマのホバリング撮影に行きました。
しかし、晴れたのは正午過ぎの一時のみ、ホバリングは殆ど見られず期待外れでした。最高気温は22℃止まり。
産卵は11時頃から目撃したものの、午後も散発的。気温は下がらずとも15時半頃に殆ど姿を消しました。

15時50分頃、アキアカネを捕えて上空をゆっくり飛ぶ♀を目撃。運よく近くの梢に止まりました。

♀ 静止 アキアカネ♂を捕食




14時50分頃 明るい湿地で産卵










♀ 静止




14時前、林内を探雌していた2♂がほぼ同時に湿地に飛来、約2分間短いホバリングを交えて飛び回りました。
1♂が朽木の間で産卵する♀を押さえ込むも失敗。撮影も失敗でした。♂は即断念して♀より先に飛びました。
ヤブヤンマ同様、産卵中の♀を捕捉して交尾が成立することは滅多にありません。

♂ 飛翔

2018.10.16 埼玉県

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