アオヤンマ 生態写真集 (2011~2019) 編集2020.3
交尾態 思い入れがあったアオヤンマの撮影には相当時間を費やし、東京の多産地を知ったこともあって多数の交尾態を撮影している
探雌の♂が葦原の中で♀を捕えて交尾態で飛び出した 交尾の始まりから終わりまで撮影できる機会は少ない
52分の交尾後の連結態 交尾を解いてから約32秒で離れて飛立った
2017.6.22 東京都
主に撮影していた東京の池では、交尾態が樹上に飛んでもあまり高い梢には行かないので撮影機会が多かった
57分の交尾後の連結態 交尾を解いてから約1分30秒で離れて飛立った
2016.7.23 東京都
樹上で見つけた交尾態 時間が経過して落着いた♂は、時折翅を半ば閉じる動作を見せる
交尾後の連結態 交尾を解いてから約55秒で離れた これまでの観察例では、連結を解くと♀とほぼ同時に♂も飛立っている
2016.7.12 東京都
交尾は、♂が葦原や蒲原の中を縫うように飛び回って、産卵中及び産卵に飛来した♀を捕えるか、樹林で休止する♀を見つけて成立する
大概は前者のケースで、発見しても交尾態の撮影はまず草が被る したがい多くは隙間から切取る写真になるが、真横から撮れれば満足
2016.6.3 東京都
2015.7.10 東京都
2015.6.22 東京都
葦原の外に止まっている交尾態を見つけることは珍しい
2013.6.4 東京都
葦原から飛出して樹林に向かい梢に止まった交尾態
2013.6.9 東京都
交尾態に干渉する♂ 交尾態に他の♂が一瞬突っかかるシーンはたまに見るが、この♂は1分半程静止した
回り込んでも干渉の♂は動かず、この後交尾態が先に飛んだ
2017.7.28 東京都
産卵 アオヤンマの産卵撮影は、交尾よりはるかに難しく長年苦戦してきたが、18年に高い確率で見られるポイントを発見した
風が強く最初の着地点から数10mを転々と移動して産卵した♀
移動後
別個体 下方に移動して産卵するので、産卵痕を見ると何度もこのガマで産卵していたことが分かる
2019.7.26 宮城県
1年前、同じ沼の一角で産卵した個体 隣のガマにも産卵痕が見られた この♀のものかどうか不明
2018.6.22 宮城県
シーズン終盤の産卵 数年間通っても滅多に撮影機会がなかった東京の池での産卵 直後に♂に捕えられた
2017.7.28 東京都
探雌行動 葦原の中を縫うように探雌飛翔する♂にはまずピントが合わず、一時の静止を狙うにしても外に出て止まることは少ない
探雌行動中に一時休止する♂
2013.7.26 東京都
2014.6.13 東京都
探雌行動中の♂同士が出会っても激しく争うことはあまりないが、静止の♂に探雌の♂が突っかかった ♀と間違えたようでもない
静止♂に♂が襲いかかる不可解な行動 静止の♂は絡まれても不動であった
2018.5.4 東京都
捕食 探雌の♂が葦原から出て止まるのは捕食した時が多い よって静止した個体を撮影すると大概は捕食中ということになる
蜘蛛を捕食する♂
2012.7.14 神奈川県
♀も同様で、静止を撮影すると捕食中であることが多い
2014.5.10 東京都
2018.5.24 東京都
探雌行動中にヨツボシトンボを捕食した♂
移動後
2018.5.6 東京都
チョウトンボが大量発生していた頃の東京の池、7月中旬以降になると明らかに捕食狙いで飛び回るアオヤンマが見られた
チョウトンボ捕食する♂
2017.7.24 東京都
2014.7.17 東京都
♂の摂食飛翔 成熟過程の個体は、池に隣接する野原を比較的ゆっくり飛び回って蜘蛛等を捕食する
摂食飛翔する若い♂
2013.5.19 東京都
♀の摂食飛翔 野原で摂食飛翔を見せるのは圧倒的に未成熟♀が多い ゆったり飛ぶので飛翔撮影にはこの時期が絶好の機会である
摂食飛翔する未成熟♀
2015.5.10 東京都
日陰になった草叢で捕食する未成熟♀ 一度姿を消してから約1時間後に再び現われた
2016.5.18 東京都
雨上がりの池端に現われて、捕食して止まった未成熟♀
2012.6.23 埼玉県
休止 成熟及び未成熟の♂、♀の休止から
主たる撮影地にしていた東京の池では2年前にアオヤンマが姿を消した 以前は同じ木に2頭の♂が静止する光景も見られた
2013.6.23 東京都
美しく成熟した♂
2011.7.3 埼玉県
低木で休止する産卵後と思われる♀
2016.5.31 東京都
低木の未成熟の♂ 成熟に伴う複眼の斑紋の変化はアオヤンマならでは
2014.7.11 東京都
草叢にいた黄色みが強い体色の未成熟の♂
2014.5.10 東京都
葦原から飛立ち低木に着地後、翅を半ば閉じた羽化直後の♂
2015.6.22 東京都
未成熟の♀は、捕食時以外でも草叢で水平に近い姿で静止している姿を見かける
2018.5.24 東京都
羽化して間もない♀ 7月になってから羽化する個体が♂、♀とも見られる
2019.7.13 東京都
羽化 脱出前の過程の羽化個体は、出遅れてばかりで未だ撮影していない
羽化する♀
2017.5.3 東京都
羽化する♀
同 別個体
2019.5.2 東京都