ヤンマ探索記

トンボの観察記録です。

タイトルはヤンマですが、トンボなら何でも撮ります。
勿論、ヤンマが優先です。

ミルンヤンマ 2017<9月②>

2017-09-30 | ミルンヤンマ

<9.30>

皮肉にも

昨日でミルンヤンマの産卵撮影は一区切り。いつもの谷では滅多に見ない探雌行動の撮影に西多摩に行きました。
しかし、気温が20℃に届かず、♂の活動が低調で期待外れ。皮肉なことに、♂が少ないので産卵は活発でした。
細流を巡回する♂から姿を隠し、広範囲で産卵するので見つけるのは容易でありませんが、数回目撃しました。

14時頃、最初の♀が飛来。想定外の開けた明るい場所です。周辺を移動し2分程産卵して上流に飛び行方不明。
これまでの谷とは産卵環境が大きく異なり、気分を一新しての撮影でした。

♀ 産卵






14時20分頃、上流に次の♀が現われました。先程とは別個体のようです。草に覆われた奥の朽木で産卵。
飛来を見ていないと分からない水面から1m程の目立たない場所。この日の最長、約15分間の産卵でした。









15時近くの産卵です。姿を隠せない場所では相当敏感で10秒程で移動しました。





産卵場所を探す♀の様子。草のなかの朽木がターゲットのようです。

♀ 飛翔






一瞬の着地、この様な場所で産卵しようとするので厄介です。上とは別個体です。

♀ 飛翔


♀ 静止 産卵休止


♂ 静止 捕食




探雌して流れを飛ぶ♂は、2、3頭しか見ませんでした。目論見が外れました。

♂ 飛翔



2017.9.30 東京都

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ミルンヤンマ 2017<9月①>

2017-09-29 | ミルンヤンマ

<9.29>

意地でも

8月下旬、ミルンヤンマの産卵撮影に行く谷で2♀を撮影して、今年も順調と記しましたが、その後はさっぱり。
9月は週2回のペースで観察に行きましたが、♀の出現率は極めて低調で、そもそも個体数が少ないようです。
例年のポイントには現われず、コシボソヤンマの産卵終了の中旬以降、シャッターを切れない日が続いています。
行く日が悪いのか状況を見極めたい一方、意地でも産卵を撮影したい気分。当地は最後のつもりで行きました。

まずは、上旬の産卵から。これまで9月に撮影したのはこの♀のみ。全く落着かず数秒間で姿を消しました。

♀ 産卵

2017.9.5 神奈川県

さて、前日は大雨でしたが、当所では流れが急になることはありません。谷の気温は低く20℃前後で推移。
10時頃、いつもより下流で探雌行動が見られ、場所を変えて待機。11時20分頃、久々に♀が現われました。
2分程周辺をうろうろして倒木の陰に入り込みます。先日、見失った辺りで着地を見ないと分からない所です。

♀ 産卵


接近すると1分程で産卵を止め、すぐ上の葉の裏で休止しました。かなり老熟した個体です。

♀ 静止 産卵休止


降り立つ直前、腹部を曲げて産卵を試すような動き


産卵意欲が旺盛のようで、2分もしないうちに降りてきて産卵を再開しました。

♀ 産卵










約19分経過、接近し過ぎてしまい再び産卵を中断しましたが、飛び去ることはありませんでした。

♀ 静止 産卵休止




今度も短い休止、約4分半で降りてきました。余程気に入ったのか、同じ倒木の同じ断面で産卵再開です。

♀ 産卵










倒木の下に潜り込むと、姿を確認するのが困難な状態です。死角になり、探雌の♂も見つけることができません。
反対側に出てくるところを待っての撮影です。産卵時間は、短時間の産卵休止を含めて約55分間でした。
諦めずに行って最後に落着いた♀が現われ、ゆっくり撮影することができました。



♀ 静止 産卵休止

2017.9.29 神奈川県

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マダラヤンマ 2017<9月③>

2017-09-28 | マダラヤンマ

<9.25>

無駄足

前回から10日以上が経過、信州のマダラヤンマの3回目です。勿論、交尾、産卵狙いですが、無駄足でした。
長時間待機するので毎年3回までが気力の限界、これにて今年は終了です。無風、最高気温28℃の暑い日。
これまでで最多の♂が池に出てガマの繁みの水面際まで探雌を繰り返し、♂同士の争いも絶えない状況でした。
♀が必ず飛来するはず。目を凝らして待ちましたが、何故か♀は姿を見せませんでした。一体どうしたことか。

♂ 飛翔 探雌行動




午前中はホバリングが殆ど見られず、15時を過ぎて安定したホバリングを見せる♂が何頭か現われました。









♂ 静止









2017.9.25 長野県

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マダラナニワトンボ 2017<9月>

2017-09-25 | ・マダラナニワトンボ

<9.23>

曇天の産卵

秋分の日、5年ぶりの山形のマダラナニワトンボです。晴予報が当日朝に一変、終日どんよりした曇空でした。
以前に撮影した池の環境が変わっていて、隣の池で♂数頭を確認し一安心。しかし、気温が上がりません。
交尾、産卵は到底無理な状況ですが、このまま帰るわけにもいかず待機しました。気温はやや上昇して21℃。
12時43分頃、連結産卵を目撃。その後の1時間に3対が飛来。晴れであれば多数見られそうな感じでした。

♂ 午前の静止






午後の静止


諦めていた連結産卵が撮影できました。草叢の中の少し開けた空間、目立たぬ所で産卵していました。

連結産卵


















発見から約4分後、♀はかなり疲弊したようで草に掴って産卵を止めました。

連結態 静止


♀ 静止 産卵後の休止 腹部の斑紋が殆どない個体


13時頃、2対目の産卵を目撃しましたが、草叢の池側で撮影できません。さすがにこれで終了と思いました。
ところが、13時32分、少し離れた所で3対目が産卵。曇天下、低温で産卵開始時間が遅れていたようです。
発見してから約4分間の連結産卵でした。単独産卵には至らず、♀はしばらく休止してから飛びました。

連結産卵










付近で4対目が産卵していたようでしたが、接近と同時に産卵を中断しました。気温は19℃に下がっています。
♂が何度も産卵を促しますが、♀は動きません。14時2分、♂は諦めて連結を解いて飛び去りました。
連結態での休止は約20分間でしたので、最終産卵時刻は13時40分頃ということになります。

連結態





2017.9.23 山形県

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マダラヤンマ 2017<9月②>

2017-09-20 | マダラヤンマ

<9.14>

2年ぶりの交尾態

6日後、再び信州のマダラヤンマです。前回の8日は生殖活動には早過ぎたようでもあり、出直しました。
常時風が吹いていたものの、朝から晴れ渡り、かんかん照りになって現地の気温は30℃近くまで上昇しました。
池のチョウトンボが激減、やたら飛んでいたギンヤンマも減ってマダラヤンマの生殖活動が本格化しています。
10時少し前、池から交尾態が飛び出し、続いて飛来した♀を縄張りの♂が上空でキャッチするシーンを目撃。
いずれも林に飛びましたが、この調子なら交尾撮影の期待が持てそう。後はどこに止まるか運次第です。

約20分後、次の交尾態が林から池に入りました。あるいは最初の個体が戻ってきたのかもしれません。
2年ぶりの交尾態、ガマの隙間から何とか撮りましたが、これが限界。1分程で飛ばれました。♀は青色型です。

交尾態


見通せるのはこの位置のみ


その後は続かず、14時過ぎに次の交尾態を目撃。池では止まらず樹木の葉の間に隠れるように止まりました。
不安定な場所で約10秒で飛びましたが、どのみち撮れる角度は再び1ヵ所のみでした。♀はこれも青色型。
この後は、交尾態も産卵も見られず。朝の勢いに期待が膨らんでいただけに消化不良に終わりました。



これだけ♀が飛来しているので探雌は盛ん。数頭がガマの繁みを飛び回ったり、静止して♀待ちしていました。

♂ 飛翔 探雌行動


♂ 静止






この日のホバリングです。強烈な日射しで気温が上昇した昼間も途切れずに短いホバリングが見られました。
風に流されて接近してくるので、大半は最短の焦点距離までのけぞっての撮影です。よってあまりヒットせず。

♂ 飛翔









2017.9.14 長野県

コメント (2)
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