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AI は教育をどう変える?その1

2023年08月19日 | 塾説明会

先日日経新聞を読んでいると、

英語の指導において、AIを使っている学習塾が

すでにあることを知って私も実際にこの夏の講習から

使うことにしました。

 

ChatGPT の賢さはすでに定評通りで

そこそこ長い日本文を秒単位で英語に翻訳します。

そのスピードに人間が勝つことは

もう不可能だ言っていいでしょう。

 

そこで心配なのは、学生が密かに、

英作文の宿題をChatGPTにやってもらい、

自分が書いた作文として提出してしまうことです。

もちろん、教師の方もChatGPTをつかって、AIが書く

英作文を事前に発生させておいて、生徒の提出したものと

比較するだろうと思います。

 

宿題そのものが、ChatGPTが作り出した

英文であることが判明すれば、

これはもうカンニングみたいなもので

許されないでしょう。

ひょっとして単位取得にも

影響が出てくるかもしれません。

 

それにもまして、

心配なのは宿題で出されたものがちょっと

難しいからといって、何も考える努力をせず、

ChatGPTを使えば、なんとかなるという依存心を

育ててしまうことです。

これは一度使うと麻薬みたいなもので、

病みつきになることは間違いないでしょう。

 

大切なことはルールを決めることです。

英作文が10こ宿題に出たら、まずは自分で

辞書などを駆使して自分の力で英作文を

作ってみるのです。

 

そののち、ChatGPT を発動させて、

ChatGPT の模範解答と

自分の書いたものとを比べてみるのです。

 

そのとき、自分の書いたものより、ChatGPT のほうが

いいのに決まっていますから、どこに違いがあるのか、

よく吟味する必要があるのです。

 

結局、自分の英作文を鍛えるのは、

自分の頭で考えて、とにかく

書いてみることしかありません。

間違うことによって新たな発見に繋がります。

 

その英作文ですが、英単語をただ無作為に並べるだけでは

文法的に不完全な英文を増やすばかりです。

英語を習う上で文法は重要です。

ただそれはかつての受験のための英語を習得するだけの

英語文法ではいけません。

 

日常的な会話も含め、長い論文を読んでいったり、

書いたりするときにも正しい英文を書けるかどうかは

その人の文法的知識と表現力をつける

トレーニングがものをいいます。

 

ChatGPT に正しい英文を教わっても、

それが何故正しいのかまではChatGPT先生は

教えてくれません。

 

結局最後に勝つのは、直された英文のどこが良くて、

自分が書いた文はどこが良くないのか考えるしかないのです。

結局、そういったこと全般を教えるのが塾の先生の役目です。

 

今回高3の生徒には、まず私自身が英作文を書いたり、

正誤問題を事前にやっておいて、解説をします。

将来的にそこまでできるAIが生まれたら、

塾の先生はいらなくなるかもしれませんが、

現在のChatGPT を使う限り、改善はされていますが、

私達の仕事を奪うまでには賢くありません。

 

ただ、これから数年経てば、

人間を超える能力を持つのは

間違いないでしょう。

塾の先生も、ChatGPT に負けられませんね。

危機感を持って毎日研鑽すべきです。

 


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