実は、chatGPT は数学を解くのが苦手です。
高校の数学の基本問題すらちゃんと解けません。
chatGPTに限らず、生成AIのお手本はネットに
散乱しているあらゆるデータです。
chatGPTがそれを収集して、一定の形にして
答えとして返してきます。
数学の論理展開において
どうしても数学記号で
表記しないといけないので、
文字データとして表現するのは、
とてもむずかしいのです。
例えばXの二乗も、x2ではなんのことか
わかりませんので、一般にはX^2と書きます。
でもこれがchatGPT のような生成AIに
理解させるには一定の手続きがいります。
プログラムそのものが論理的に思考できないので、
無理も有りませんが・・・。
chatGPTは人が持っている
知性も論理性も持ち合わせておりません。
ただ、言語認識は言葉を素子単位までに分解して
文法処理をするし、言葉のつながりの妥当性は
膨大な言語情報を集めているので、自然な
言葉遣いはできます。
だから一見賢そうなのですが、
結構白白と嘘をつきまくります。
試しにchatGPTに次の問題を出しました。
すると、次のような結果が返ってきました。
(一部抜粋しています。)
質問
12この異なるものがある。
4個ずつA,B,Cの3つの箱に入れる方法は何通りあるか
chatGPTの答
- Aに4個、Bに4個、Cに4個:1通り
次に、異なる箱の組み合わせを考えます。
1 + 3 = 4通りです。
残念ながらchatGPTの答えは不正解です。
正しい答えは34650通りです。
ということで、chatGPTは人とのやり取りは
とても賢くできますが、
上の結果から見ても、数理的な処理は
使い物にならないので、chatGPTを
家庭教師の代わりにするなんてことは
しない方がいいですね。