長年、中高生の学習の伸びを見ていますと、
あることに気が付きます。
それは国語力の高い生徒が英語や数学の教科の
得点が飛び抜けて高いのです。
逆に国語の点数の低い生徒は、
なかなか他の教科の得点が上がりません。
多くの塾で、国語の指導がなおざりにされています。
それはなぜでしょうか。
実は、国語の指導者がまずいないということです。
国語は国語教材をただやっているだけではなかなか伸びません。
国語が不得意な生徒は、語彙が少ない、読書経験が少ない、
また漢字が苦手と三重苦に陥っています。
また、長い文を読み切る集中力が足りません。
国語は森羅万象の題材を扱います。
そういう題材に対して興味を持って読める
好奇心を持っていることは、必須です。
国語の指導はまず生徒のレベルをしっかり把握した上で、
スタートしなければなりません。
国語の授業はそういう意味では一斉授業での指導より、
個別指導が向いていると思います。
ところが、個別に指導しても成績が上がってくるまでが
なかなか時間がかかります。
成績の上昇が見えてくるまで1年以上掛かる人もいます。
これでは、なかなか国語に対する時間の投下が無意味に思えてきます。
他の科目に時間を掛けたほうが、効率的です。
算数や数学は、2,3ヶ月で成績が上昇させられますが、
国語はそうは問屋が卸さないのです。
次の回では、YANO塾では、どのように子供たちに
題材に興味をもたせ、それを国語力アップにつなげているか
お話していきます。