向陽中に受かるために その８

ただ、心配なことは　多くの塾では　公立中学受験対策　で
作文の傾向と対策　授業のようなものを受けたり、あるいは　あまりに
たくさんの量の作文を書かされたりしている人は殆ど失敗します。

それは、作文は大量に書いても本人の成長がない場合、ほとんど
作文のレベルが上がってこないからです。もちろん書かないよりは
すこしはましですが、書かされ続けていると　書くことに飽きが来ています。
それでなくても、いやなことを無理やりやっているわけですから、
塾に入っていれば、そこの指導方針があるわけでもちろん言うとおりするしかないのでしょうが、
子供たちの作文の手抜き（心が入らないで、なんとなく原稿用紙に６００字の字数をうめること）
がはじまってしまいます。そうなると、流しているだけですから、つまらない内容の
作文が積み上がります。

向陽中と　桐蔭中の作文の課題を比較しますと、若干　桐蔭中の課題のほうが書きやすい内容です。
全体の試験の中で作文のウエートが低いのかもしれません。

向陽中のほうがより、出題される題材が抽象的といえば、抽象的です。

向陽中第一期生の全国でも注目の公立中受験の内容は　ある意味衝撃的でした。

どのように捉えてもよさそうな、お話を読んで、自分の考えを書くのですが、
その抽象的な内容から、どのように自分の実体験をふまえ
一つの結論へと収斂させていく、この課題が過酷なものかは　大人が
これを同じ課題を時間内に書いてみればわかりますが、とても
普通の大人でも四苦八苦です。

そのようなことを子供に要求するのですから、本当に文章の内容を
読み取る力、抽象概念を具体性を持って描ききるか。
言葉の力のある子供でないとほとんどの子供はお手上げです。。

しかし、向陽中の場合ここ、2,3年はかなり作文の題材そのものは
やさしくなりました。
キーワードは人と人とのコミュニケーションの大切さ。
またそれを自分の言葉で書けるかというところでしょうか。

私の作文指導は　逆説的ですが、　あまりたくさん書かせない。

課題作文なのだから、出題者がないを書かせたがっているのか、そのポイントを読み取る。
読み取った内容について、自分の言葉で書かせるということです。

これが出来れば、合格です。

うちの塾でもそのようにして、作文が苦手な生徒でも
向陽中を合格してきました。

明日は面接のお話をします。