定期テストの平均点というのは、結構上下するものです。
これはある中学校の定期テストの素点です。
(点数はわざと数点をずらしているので、特定はできませんよ(笑))
国・数・英・理・社 合計 の得点です。
60 63 58 63 59 303
ところが、同時期の実力を試す実力テストでは、
国・数・英・理・社 合計 の得点です。
43 48 44 42 51 228
合計点を見ると、定期テストと比べると、
なんと80点もの差があります。
これをみると、定期テストは、
出題範囲が広範囲な実力テストと違って、
点が取りやすいことがわかります。
定期テストというのは、問題を作る
先生も問題作成が楽なので、
テスト前に学校で配られる白プリントから
ほとんど似たような問題を作って出します。
また、先生の出題傾向がいつも同じだと、
生徒はそれに合わせた勉強をするので、
点数が高く出ます。
毎日の授業の中で、しっかりと先生の授業を聞いて、
定期テスト前にプリントをこなしたり、
塾での問題集をこなすことで、
完璧に仕上げていくわけですが、
定期テストのためだけの勉強していると、
なかなか実力が付きません。
よくお母さま方から相談されるるのですが、
定期テストは良い点が取れるのですが、
なかなか実力をみるテストでは
良い点が取れないことを心配されています。
定期テストの勉強だけに終わっている
多くの中学生は、実力がつかないのです。
今和歌山市教育委員会が
採用している文科省認定の教科書は
とても良くできています。
例えば、英語の教科書です。
例えば、開隆堂出版のNEW HORIZONの
英語はとても自然で、
中学1年から3年生までの英文を
読んでみると、段階を追って、
中学生で習う表現を散りばめながら
自然な会話力がつくような
スキットや物語になっています。
ただ、教科書を単に訳して、
単語や常用表現を覚えるだけでは、
なかなか力が付きません。
英語の正しい勉強方法
まず、英語の勉強の仕方です。
英語は、記憶の科目と言われています。
記憶力があれば、難しい単語であれ、
熟語であれ、教科書の本文でも
覚えられます。
教科書の英文も単語も全て覚えてしまい、
ページに何が出てくるかすっかり覚えてしまえば、
定期テストで、80点以上はとれますね。
ところが、満点近い点をとろうとすると、
やはり丸暗記だけでは無理です。
というのは、英語はやはり文法の習得が大切です。
正しい英文を書けるかどうかの分かれ道は、
英文法の習得できているかどうかです。
常に三人称や、名詞の数や、動詞の活用、
修飾語(副詞や形容詞、動名詞、
分詞の形容詞的用法など)などに、
気をつけなくはなりません。
これは学年が上がれば上がるほど、
大切になってきます。
中1の夏も過ぎると、
クラスの半分は英語嫌いに陥るそうです。
何かしらの影響で、英語嫌いになってしまうと、
まず英語は伸びません。
興味が無い教科が伸びるわけ無いですよね。
英語は積み上げ科目なので、
成績が良くても悪くても、
コツコツ勉強を続けることが大切です。
1年、2年ひたすらコツコツと
倦まず弛まず(うまずたゆまず)
勉強を続けていくことが
最も大切です。
私は、まず中学生が入塾したら、
英語でも、数学でも
その生徒さんが伸びそうな科目を
徹底的に伸ばします。
定期テストで、今まで、70点〜80点だったのが、
一気に90点後半の得点を取れるようになると、
世界が変わります。
まず、生徒の顔つきが変わります。
自分に自信を持ち始めるのです。
自分のやっているやり方に間違いがない。
そういった自信にみなぎった顔になります。
それに一度90点後半の点数をとると、
その点数から大きく下がることがなくなります。
私はよく凧揚げのたとえで説明するのですが、
凧を揚げるには、こつがあって、
凧をもってはしって、
風に乗せるのですが、
なかなか風に乗ってくれません。
しかし、上手に迎え風に乗ると、
あとはどんどん風をはらんで上昇していきます。
そして、数十メートルまで上がると、
上昇気流はますます勢いを増して、
凧は降りてきません。
成績もこれと同じなのです。
いい成績が常に
次のいい成績を呼ぶのです。
それはつまり、生徒さん自ら
確かな勉強法を身につけたことを
証明しています。
良い点をとると、
生徒はその科目が好きになってきます。
このプラス思考が大切です。
成績上昇の好循環が
勉強することの楽しみが
倍加するのです。
生徒自身が勉強に対して
積極的になってくると、
私は次の段階に進めます。
それは、応用力の定着です。
では、応用力はどのようにつけていけば
いいのでしょうか。それについては、
次の その4でお話します。